ortensia
2025-02-01 15:30:24
489文字
Public 傭リ
 

せんそーのはなししてるよーり。現パロ?


 新聞の一面。祖国の勝利に揺るぎ無し。
「どの国も同じ台詞。みんな並んで一等賞ですか?仲良しならなんで戦争なんてしてるんでしょう?」
「それいつの新聞だよ。」
 兵士に日付けを見せてやる。
「傭兵殿もご参加でした?」
……おれまだ生まれてないぞ?」
「わたしもです。」
 傭兵の兵士は呆れて溜め息をつき、用の済んだ新聞を追い返した。
「登用兵も殉職兵も数をピンハネしてるでしょうけれど、よくこれだけの人間が存在したと感心する程の数字です。」
「そりゃおまえのアパートよりも一国は広くて大人数だからな。」
「ここより世界は広い。ははあ。それを知る、国を跨いで切り掛かる傭兵も居ることですしね。」
 傭兵はまた溜め息をついた。
「こんなに多数の人間が世界に存在して居たなんて驚きですね、本当に、世界は広い。なのに戦争で遊ばせていたなんて。」
「勿体無いって思うか?おまえが自分で遊びたかったって?」
「そこ迄は良いかな。」
 傭兵が意外そうに、新聞越しに見た。新聞が下ろされて、仮面と目が合う。
「わたしにはおまえが居ますから。」
 傭兵は頷いて、新聞紙を暖炉に投げ込んだ。


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