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三毛田
2025-03-02 14:40:04
1066文字
Public
1000字3
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19 19. 誰よりも近くにいたいから
19日目
会いに行く
カフカによって宇宙ステーションに捨て置かれ、その後目が覚めて初めて見たのが彼だった。
半ば刷り込みのようなものだと、周囲は言うかもしれない。でも、実は初めて見た彼に、ホッとしたのだ。
俺のことを何も知らない人たち。それでも、大丈夫かと気遣ってくれる。そんな、彼を、彼らを。
好きにならないわけがない。
列車のみんなへの〝好き〟と、丹恒へ抱く〝好き〟が違うことに気づいたのは、かなり後のこと。
「丹恒、今大丈夫か?」
「どうした」
資料室へ入ると手にしていた本をテーブルへ置き、こちらを振り返る。
「これ、依頼で街に行った時に見つけた資料なんだけどさ。登録してあるか?」
書類を渡すと、さっと目を通し。それからこちらを見上げ。
「ないな」
「全部覚えているのか?」
「そうじゃない。書き出しとタイトル、それから作者で照らし合わせているだけだ」
「イヤイヤ。それでもすごいって」
謙遜するな。と伝えると、納得がいっていないような表情に。
覚えているということは、すごいことだ。謙遜するようなことじゃないだろう。
「そうだろうか」
「うんうん。丹恒、それの登録作業を近くで見ていてもいいか?」
「ああ、いいぞ。邪魔にならないところでならな」
「ありがとう。あ。ここって、飲み物とか飲んでも?」
「本を汚さない限りは、多少の飲食は許される。静かにしてくれていれば、何をしていても構わない」
「わかった。ちょっと飲み物貰ってくる」
「好きにしろ」
資料を手に、端末に向き直る。それを見てから一度資料室を後にし、パムに飲み物をもらってから戻る。
資料を見つつ、端末に入力していく姿を見つめ。
物静かなこの人の近くに、いたい。誰よりも。
そんなわがまま、口にしてもいいのだろうか。という疑問だけ胸の中で渦巻いている。「丹恒」
「なんだ」
「一枚落ちた」
拾って手渡す。と、目頭を押さえて。
「どうした?」
「いや。画面の見過ぎで、自分が思っているよりも疲れているみたいだ」
「じゃあ、休もう。俺が膝枕してもいいけど」
「
……
膝枕をしたところで、疲れが取れるのか?」
「どうだろ」
「お前
……
」
呆れた表情を向けられる。
「でも、俺は丹恒に膝枕してもらえたら、色々な疲れが吹き飛ぶな」
「お前は変わっているな」
「変わってて結構。丹恒、どうする? 休むか?」
「ああ。少し休もう」
と、端末から離れ椅子に座り。
「それなら、肩を揉ませてもらいます」
「お手並み拝見といこう」
そっと触れ、優しく揉んでいく。
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