sevendays23
2025-03-02 00:00:00
7392文字
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五感と大鍋

今年の誕生日のテーマ→誕生日のキャラクターがコックを助ける
なので、コックさんが一味を助けるお話を書きました。
兄さん誕生日おめでとう!!24年目も愛してる!!

「なぜ今日は野外炊事なんじゃ?」

「そりゃあ天気がいいからな」

サニー号の甲板は広く、大きな鍋を置いても何の支障もない。火を炊いたって大丈夫。何ならおまけでテントまでつけよう。そう豪快な船大工が許可してくれた。だから、料理人もいっそう張り切った。しかし、操舵手はどこか困惑していた。

「天気がいい……?今か……?」

森の中だからか、はたまた、寒いからか。1時間前ほどから霧が立ち込め視界を覆い尽くす。サニー号の周りはいいが、その奥は全く見えない。朝、一味が冒険に出た時はそりゃあ料理人が言う通り天気が良いに違いはなかったが、今はそうかと言われると甚だ疑問だ。

「それに、心配じゃのう……

それにこんな霧では仲間たちが帰るのも困るのではないか。迎えに行ったほうが良いか、はたまた。元船長のクセもあり、いろいろと考えてしまう。

「難しく考えんなよ、ジンベエ」

だが、料理人はそんな彼の肩の荷を下ろすようににぃと笑って、野菜やら肉やらをよいしょと声出し運び始めた。

「あいつらはちゃんと帰ってくるさ」

「なぜそう言える?」

操舵手は思わず問う。だが、彼は、即答した。

「コックの、勘だ」

ただの勘だけではなく、コックのとあえてついた意味深な言葉を吐いて、頭をトントンと叩いてニィと笑い、また足音をたたたっと立てて。

「そうか」

ならば、何か考えがあるのだ。きっと。彼は考え無しで野外炊事をするような男ではない。

「よし、わしも手伝うぞ」

「助かるぜ。もずく酢サービスしてやるよ」

「がはは、助かるわい!」

彼らは忙しくキッチンと甲板を往復し始めた。足音。靴音。繰り返し、とんとんとん。響く。響く。やがてそれは料理の音へと変わっていく。包丁の音。火を炊く音。とんとんとん、ぱちぱちぱち。いろんな音が、オーケストラのように、次から次へと生まれていく。

―――――――

「あっ」

「どうしたの、ブルック?」

深い深い霧の中。考古学者と音楽家の二人。いつもなら防寒にも関わらずパンツを見せろと騒ぎ出す、いやいやもう騒いでシバかれたのかもしれない音楽家が、今はもうない、けれどそこにあるはずの耳をヒクリと動かした。

「何か聞こえるの?」

「えぇ」

音楽家はホネをほころばせていた。心から嬉しそうに。足を合わせるようにトントン動かして。肩をゆらゆら揺らして。

「最高のミュージックです!」

「音楽?」

リズムを取り始めた彼の言葉に、考古学者も疑問とともに耳に手を当てた。

……

トントントントン。ざぁっ。ころころん。
じゅうじゅう。じゅうじゅう。
霧の中から聞こえる、確かなミュージック。

……ほんとね、最高だわ」

考古学者もくすりと笑った。こんなあったかい料理音をいくつも奏でてくれる場所は、一つしかない。

「ヨホホ、一緒に音を楽しんでくれるなんてそれも最高ですねぇ、ロビンさん」

「あら、あなたの音楽も勿論大好きだけど、あなたと一緒に聞くこの音楽も最高よ」

「あぁ、嬉しいなぁ……!では、ゆっくり変化も味わいながら帰りましょうか」

「ええ」

足音が、響き出す。早く帰ろうと、その最高のミュージックと混ざり合う。そして、その最高のミュージックはどんどん大きくなるのだった。

―――――――

「大きな鍋じゃのう」

「前はこれでホルモンスープを作ったんだぜ」

「ぬう、そちらもうまそうだが、今日は違うのか?」

「あぁ」

熱い湯気が上がる。もくもくと上がる。料理人が横に寝転んで3人分くらいの大きさの鍋で炒められていく野菜とお肉。豚肉、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ。他にもいくつか具材が見える。高さもあるが、彼は飛べるから関係ないようだ。大きなヘラをそのシャツの体で抱えるように使って、炒める。幾度。炒める。具材がその度、熱と愛情を与えられていく。

「ま、楽しみにしとけよ。寒さが吹き飛ぶくらい、熱々で、うまいやつだから」

「はは、もう今でさえ熱くなってきたわい」

野菜から水分が出て、まだ水を入れていないのにもくもくと熱気が漂っている。ここだけまるで夏のよう。料理人も腕まくりをして、抱え込むようにヘラを使って焦がさないように炒め続ける。けれど、そちらに向ける優しい顔は変わらない。

「水浴びしてくるか?」

「いや、お前さんの料理は暑い中でも見てて楽しいからな」

……ったく、これ以上褒めても何もでねぇぞ」

ふう、と汗をタオルで拭う料理人。本来は暑いわけではないのに、暑さが伝わってくる。ならば彼だけ涼しい思いをするわけにはいかないし、本心から料理を作る様子を見るのが楽しいと思ったから。

「出来上がりが楽しみじゃ」

「だろ」

だから、操舵手は少し汗を流しながらも、ニコニコ笑って、そこで見守るのだった。

――――――――

ピリッと寒い霧の中。他の一味は防寒具を着て、少しだけ震えながら辺りを歩いていた。

「ナミィ。早く帰ろうぜェ。寒ィし、道案内してくれや」

「ちょっと待って、霧が特殊なんだから。それに海パン姿で寒いとか言わないの」

「これはおれの魂だ」

「はいはい」

海パン姿にダウンジャケットという奇妙な姿の船大工に急かされつつも、航海士はじっくりと霧を読んでいた。霧が出るまでは朝は読めていた。ただ、出たのは偉大なる航路の不思議な霧。これほど濃くて方向が読めないほどなのはあまりない。近くの船大工ですら時折隠れてしまいそうなほどだ。

「少し風出して弾いてやろうかァ?」

「コーラ切れるからだめよ」

「まぁ、ちょっとくれぇなら」

「いやよ、あんたを引きずって帰るの……

航海士はピタと言葉を止めた。船大工はん?と首をかしげる。

「どうした?やっぱり起こすか?」

「ううん、その必要はなくなったわ」

航海士の口元が、長い髪の下でにかっと緩んだ。

「あぁん?どういうことだ」

船大工が疑問に声をひっくり返す。航海士はいたずらっぽい顔をした。

「微かに温かい空気が入りだしてるの」

「つまり?」

少し難しい説明をわざとして。まだ不思議そうな顔をした船大工に、

「あんた、朝、サンジくんに何してあげた?」

待ってましたとばかりのとびきりの笑顔で、大ヒントをあげた。

……アウ!」

そこで、船大工は手を打って笑った。

「理解した!さすがだな」

料理人の真意を全て理解したから。そして、

「サンジもおめぇもよ!」

さらっと、豪快に航海士を褒めた。

……当然、準備してあげたあんたもよ」

彼女はカウンターで褒め返した。にぃ、とお互い歯をむき出しの笑みが合わさる。

「じゃあ、道案内してあげる」

「頼むぜェ!」

お待たせ、とばかりに航海士は船大工を導く。暖かな空気の方へ、元気よく。その彼が作っている中身にもワクワクしながら。

―――――――

霧の中に大きな影がずんと現れる。濃い霧の中でも、何かはっきりと見えるほど大きい。

「よぉし」

「な」

操舵手はぎょっとした。料理人は巨大な水桶を抱えてきたからだ。そしてそこからはかぐわしい、おいしそうな匂いがする。どうやっていつの間に作ってきたのだろうか。

「言ってくれたら、わしも手伝う」

「そうか?」

「そうじゃ。これを鍋に入れたらええんじゃろ。遠慮するな」

「あー……だがよ」

歯切れの悪そうに料理人はちらと霧の方を見た。すると気づく。なるほど、遠慮してるわけではないらしい。操舵手は大きくからからと笑った。

「わかった。料理に集中せぇ」

「わりぃな」

「ええんじゃ。そのために船番がおる」

ドンと胸をたたき、豪快に操舵手は体を動かし、向かう。霧の中で隠れている、不埒な輩を吹き飛ばすために。

「偵察ご苦労」

「アッ」

霧の中大きな影が動く。偵察に息を潜めていた不埒な輩、今回の場合は海兵たち。完全に気配を消していたのに、とばかりにひっと悲鳴を上げて驚いた。

「荒事にしないなら、帰っても良いぞ」

「な、なにを」

「かかれー!!」

声とともに小さな体の海兵が立ち向かう。操舵手はため息をついた。

「せっかく逃がしてやるとゆーとるのに」

「あ」

「魚人空手……

むっと牙の出た口をへの字にして、ぐっと大きな拳を引き絞る。

「唐草瓦正拳!!」

「ぎゃぁぁぁぁ」

霧を吹き飛ばすほどの衝撃波。ゆらゆらと霧が微かに揺らぎ、弾け、海兵たちをはるか遠くへと吹き飛ばして行く。

「さすがだな……

海兵に心のなかで合掌しながらも、彼は料理のみに視線を集中して、桶の中身と一緒に愛情をとぷとぷと注ぐのだった。

―――――――

霧にふわふわと浮かぶマリモ頭。緑の髪。そして普段ならよく目立つはずの餃子のような帽子はすっかり霧に溶けて分からない。

「ゾロがあちこち行くから迷子になったじゃねぇかぁぁぁ」

「わかるかよこんな霧!それに、お前もあっちだこっちだ言ってただろ」

「ゾロー。ミルクみてぇだよなこの霧」

「誤魔化すな」

狙撃手と剣士が濃い霧の中で泣いて騒いで揉めている。方向音痴に霧が重なれば、視界がより悪くなるのも当然だろう。

「あー、なんか見えねぇかなー。サニーとかサニーとかサニーとか」

「サニーしかねぇじゃねぇか」

「そりゃいま帰りてぇのはサニーだろ……ん?」

狙撃手は言葉を止めて、はっと息を呑んだ。

……おっ」

すると、剣士も同時に何か気づいたようだ。少しにやと笑っている。

「霧が揺らいでる!」

「面白そうな気配だな」

同時に言って、えっと顔を見合わせる。いやいやそんなわけないと頭の中の想像を笑い飛ばすばかりなのは狙撃手だ。

「ゾロ、指さしてみろ。せーの」

「あっち」

「えっ」

どうやら、同じ方向だったらしい。あまりにも偶然だし、剣士が正しい方向を指すなんて。

「ほんとにあっち?逆じゃねぇか」

「あっちだ。ジンベエの気配と少し離れてアホアホぐるぐるまゆまゆの気配」

疑ってかかったら、ぶすっとした剣士。けれど、狙撃手は納得し、感心した。

「おぉ。戦いの面での勘かぁ。説得力増した。さすがだな」

「お前はなんでそっちなんだよ」

剣士は、問い返す。狙撃手は頭をポリポリかいて、からからと笑った。

「おれはそんな大層なもんじゃねぇよぉ、ただ、料理の湯気が霧に混じってゆらゆら見えただけで」

「あ?そっちが見えるほうがすげぇだろ」

「見えねぇ?」

「見えねぇ。すげぇじゃねぇか」

面と向かって褒められて、狙撃手はぱちくりと瞬きした。

「いやいや、ゾロのがすげえって」

「おれがすげぇのは当たり前だが、お前もすげぇ」

「そんなの褒められたことねぇよ!」

「じゃあ今褒められろ」

霧の中の褒め合い。互いの嬉しそうな顔はきっとその中でも見えていただろう。そして、肩をご機嫌に揺らしながら、見えた方角へと狙撃手が先導していくのだった。

――――――

「なるほど……そっちか」

「どっちだと思ってたんだよ」

操舵手があっという間に敵を片して戻ってきた後。料理人はふぅと息つき大きなおたまをくるんとかき混ぜる。もう料理も最終段階。いつしたのか分からないがお米も炊いて、おかずも作って、何より一番目線がいくのは大鍋の料理だ。しかもそれは操舵手の想像と違っていたらしい。

「てっきりカレーかと思っとった」

「カレーともずく酢か、そりゃあ合わねぇことはねぇけどよ。もずく酢カレーとかあるし」

「いや、こっちのがより合うじゃろ。ありがたい」

ほわほわと大鍋から溢れ出す湯気がおいしいをこれでもかと溶け込ませた匂いを運んでいく。甘くて香り高い野菜の匂い、香ばしくてジューシーな肉の匂い。そして。

「さて、みんなが帰ってきそうだが」

ゆっくりと大きなお玉ですくい取った、大事な最後の1ピース。きっと一番強くて、でもあったかさを感じる香り。

「また、二人足りねぇな。あれだけ言っといてやったのに」

少しだけ呆れたような声を出して、炊いていた火を止めて。

……だが、これで思い出すだろ」

ぐるぐる眉毛の下。目を細めた、柔らかな笑顔とともにそれをゆっくりと溶かし込めば。これまた香ばしい匂い、いやむしろこれが主役なのだと胸を張る匂いがふわふわとただよった。

……いい匂いじゃ」

操舵手は、ニッコリと笑った。
もう、料理人のやりたいことにとっくに見当はついていた。

―――――――

時間を戻して。これは冒険に出発する直前の話。

「弁当も食って、まだ腹が減ったらな」

リュックの中に、黒いスーツの袖がすっと忍び込む。さぁいくぞと冒険好きの船長が出かけようとした間際。

「まず、これを食え。つなぎだ」

「いいのか!」

「まだだアホ」

伸ばした手をペチンと叩いて、料理人は奥の奥に筒のようなものを入れた。そして、ひそひそと耳打ちする。

――そんで、それもなくなったら……するんだ。

――えっ!

――わかったな。チョッパーも覚えとけよ。

――う、うん!

こうして冒険に送り出された時のことを、今の船長に思い出す余裕はなかった。

「はーーらーーへーーっーーたぁーー」

なぜなら、腹が減りすぎていたからだ。

「えーっ、あれだけ食べたのに!」

「もう消化した!!」

海賊弁当に自家製の肉の缶詰。どちらもある程度時間を離して食べたはずだ。それでも不思議と船長のお腹は空いてしまう。彼の消化スピードは異色だ。

「なんかきのみとかねぇかなぁ」

「ないと思うぞ。それに霧だからわかんないし……

「うーー、腹減ったぁ…………

「落ち着いてルフィ……どうしよう」

船医は困った顔をした。すっかり、船長への心配で記憶が抜け落ちてしまったらしい。

――ったく、しょうがねぇなぁ。

「ん!」

はっと船長は空腹の顔を上げ、キョロキョロと辺りを見渡す。

「ルフィ、どうしたんだ?」

「今さ……

料理人の声が聞こえたような。そう言う前に。

「あーっ!!!!」

船長は鼻をピクリとひくつかせた。目をぱっちりと覚まし、さらに嗅ぐ。くんくんと。

「んん!!んんん!!」

そして顔を輝かせる。まるで、獲物を見つけた獣のように鼻を膨らませて、匂いをかぐ。

「あ」

その時、やっと船医は思い出した。
料理人が、言っていたことを。

「それがなくなったら」

「鼻を動かせ!!」

よく覚えていたとばかりに互いに確かめあって。

「チョッパー!やったな!!」

「うん!!」

興奮しハイタッチしながら、ピクリピクリと二人して鼻を動かす。船医の鼻を上回るほどの空腹時の嗅覚。飛び込んでくる肉の匂い。野菜の匂い。そしていっとう飛び込んでくる、それらを包み込むような、主役の匂い。

「お味噌汁だー!」

「豚汁だーー!!!」

二人して喜んで同じ方向に走り出す。おいしい匂いに走り出す。空腹はどこへやら?いや違う。空腹を満たすために走るのだ。
彼らの家へと、走るのだ。

「あ!ルフィさんたちの足音」

「速いわね」

「もう。せっかくあったかい空気だったのに」

「アウ、寒ィが悪くねぇ風が吹きやがるぜ」

「おぉい、抜け駆けだー!ゾロ止めろー!」

「ありゃ無理だ」

先ほどまで先行していた航海士たち、考古学者たちをみんなみんな追い抜いて。

「おお、本当に帰ってきたな」

そしてようやく、操舵手の見聞に届いたのか、ニッコリと笑った。

「お前さんのもく……いやいやコックの勘通り」

「ったく」

操舵手の濁すような言葉に、料理人は湯気の中で呆れた顔を上げた。

「レディファーストを、知らねぇのかね」

走る。走る。邪魔な濃い霧を押しのけて、おいしい匂いの集まる場所へ。

「まぁ」

「サンジー!!!ジンベエ!!ただいまー!!」

「腹減ったなら、仕方ねぇか」

「メシー!!!」

大鍋に飛びつくように到着する、船長。

「ルフィ、はやいぞ……

「ったく、抜け駆けだー!」

「おいゾロ、今日は迷わなかったなァ」

「腹減ったからな」

「私もよ」

「ヨホホ、最高のミュージックのあとは最高のスメルですねぇー!」

「ただいま。サンジ、ジンベエ」

「おお、おかえり」

他の仲間たちも言わずもがな足音を続ける。操舵手がそれを出迎えつつ、湯気の中の料理人に視線を向けた。
これで、みんな、帰ってきた。深い霧の中と寒空の下なのに、迷子にならず、彼の勘通り、帰ってきた。

「おかえり」

湯気の中、出迎えた言葉。

「腹減ったんなら、まずは」

「うほうっ」

大きいお玉を力を込めてかき混ぜて、食べる前においしい匂いとおいしい光景をこれでもかとプレゼントする。とろとろのタマネギややわらかなダイコン、ほくほくのジャガイモ、あまぁいニンジン、パリッとしたキヌサヤ、そして何より豚肉が艶めく脂とともに躍る。それらのうまみがたっぷり溶け込んだあったかい味噌の汁。
よだれを垂らしたのは、船長だけではない。きっと。

「スープからゆっくり腹に入れろ」

おにぎり。もずく酢。卵焼き。ウインナー。他のおいしいおかずもたくさんあっただろう。けれど一味は大喜びで一番に豚汁の器を手に取った。きんと冷たい霧の中。けれどここはいつだって、ほかほかあったかい。

「いただきます!!」

待ちきれんばかりの声。啜る音、同時。ずずっ、ずずっ。ほうっと、息ついた。輝く、顔。見合わせる。

「うめぇー!!!」

「おいしいー!!」

あちこちから響き渡る声はどれも弾んでいて。

「へへ」

霧も湯気も晴れて、料理人の表情も現れた。歯をむき出しにして、眉をあげて、心から嬉しそうな顔で、目を細めて笑う。

「クソうめぇだろ」

今日も彼の料理で、仲間たちが心から満たされたことを、喜びながら。

〈END〉