はなおぼろ
2025-03-01 23:11:20
1817文字
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縁巌覆面作家企画5:Lグループ感想

作品の雰囲気に引っ張られてテンションが上下左右しております。予めご了承ください。

L-1:二世のえにし

 あまりにもわざとらしい『わーっ!』から始まり『……というのは実は真っ赤な嘘で~』へと続く、大変コミカルな出だし。どんなギャグストーリーが始まるのかと思い読み進めてみたら……! お館様、ナイス策でした。きっと1周目の記憶だけだったら二人は新たなすれ違いを生じていた事でしょう。短歌を諳んじ、それに返す二人で締められるラストがとても素敵でした。きっと作家様は教養深い方なのでしょう。
 互いの胸の内を吐き出しあい、それでも色褪せない恋と愛を確固たるものとした二人は、寄り添い、生涯という旅路を歩いていく。二人の甘い甘い日々がいつまでも続きますように。



L-2:シークレット

 ああ~~……苦しい。恋焦がれている相手から常に冷たくされて距離とられるって辛すぎる。
 兄上が縁壱を遠ざける理由って本気で憎いとか嫌っているとかとは違うような気がする。心底嫌悪しているなら、兄上が弟を嫌っている原因が縁壱じゃないかと周囲からそう思われてしまう時にわざわざ否定しない。本当に嫌っていたら縁壱のせいにした方が都合いいもの。きっと前世の記憶があって、縁壱の為に自分から嫌われるような態度をとって遠ざけているのでは? と。
 長編作品の冒頭の様なお話でした。二人の行く末が気になり過ぎるので、是非続きを読みたいです。



L-3:銀葉の詩

 目と目が合う瞬間に初恋に落ちるやつ! 大好きです!!
 「何を言っているのかしらこの子は……」と『エンダァアアアアアア!!』の箇所で思わず笑っていしまいました。さりげないポイントで笑わせに来るの、お話のテンポが上手な作家様だなぁ。
 ミモザの代表的な花言葉は『感謝』だそうです。ミモザの彼は亡きお母さまの好きな花を贈っていたと同時に、感謝の気持ちを添えていたのかなと。そして黄色いミモザの花言葉は『秘密の恋』、互いに一目惚れし年に一度しか目に出来ない距離感であっても五年その初恋をその心で貫いた彼らなら、これから始まる遠距離恋愛も乗り越えられる。沢山幸せになってください。



L-4:秘め事

 戦国鳴柱、良いキャラしていますね~。押し付けられた感があると思いつつも、なんだかんだと面倒をしっかり見てくれる良いお兄さん。巌勝から軽口が飛び出すのも、この鳴柱なら話を聞いてくれるし言葉を返してくれるという懐きというか、甘えみたいなものが見えていて、結構交流があるんだなと思わせてくれます。
 突然色めいた雰囲気になり、ドキドキしてしまいました。Lグループって全年齢だったよね……?(ソワソワ)
 巌勝にとっての縁壱とは「何」なのか、夢の中なら素直に口に出来るというその言葉は、前後の文章で匂わせつつも読者には秘密。空白のかぎ括弧という演出が見事でした。



L-5:秘めたる想いの行き着く先は

 少しばかり身体能力が人より高いって……その少しばかりって絶対過小申告でしょ。どこにでもいる普通の大学生じゃないと思いますけど、兄上!
 ああ~~、これアレじゃないですか、過去の偉人たちの手紙や日記が後世で人々に大公開されるやつ!! 恥ずかしいから燃やしてくださいと記していても、燃やされなかった伊達政宗公の手紙の様に、自分の手元から離れた文章がどうなるかなんて保証はないんだから、ちゃんと自分で始末しないと兄上!!
 二人丸く収まって良かったね~となった直後の託したカミングアウト。生き恥が戦国炎柱にも晒されて……お労しや、兄上。



L-6:日輪に捧ぐ

 日ノ本に似て非になる世界に転生したショタ上! もうこの時点で美味しい設定なのですが、縁壱が龍神だという。人外×人間!
 病で亡くなるまで慈しみ育ててくれたご両親、龍神の社で縁壱に仕える皆さん。転生後の巌勝に傍に優しい人々がいる。倒れてしまった時の炭治郎とのやり取りに、親愛が滲み出ていて、心温かい気持ちなりました。死の淵で縁壱を視界に映した時には、巌勝の望みが叶ったのだと思ったと同時に、間に合ってくれーー! と心の中で叫びました。間に合ってよかった~。
 これからは長い時間を共に生き、最期には互いをその瞳に映すのでしょう。兄上の望みは、正しく叶えられるのですね。





 胸がキュンとだったり、キュッとだったり。
 作家の皆様、素晴らしい縁巌作品を生み出して下さり、本当にありがとうございました!