ぽふむん
2025-03-01 22:45:00
2447文字
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深層の癖

#童しの版深夜の真剣物書き60分一本勝負

「緊張」「覚悟」
氷柱if

ご都合血鬼術で子供になってしまった氷柱さまの癖をからかったしのぶちゃんですが……
もっと無自覚にしても良かったかも。

ブルスカでのフォロワーさんとの会話が元ネタです(童磨って口唇期で止まってんじゃね?と)
実はオーラルせ…がしつこいというネタの浮かびかけはしたという💦
こっちの方がバブみがあってかわいいので

ふぅ~

俺は煙草の煙を吐き出した。
本当は紙巻煙草より、水煙草の方が好きなんだ
だけど道具が持ち歩けない。
紙巻煙草なら、懐にマッチと一緒に忍ばせておけばいいだけ。
便利なだけ。

紙巻き煙草は香りが良くない
やっぱり煙草は水煙草に限るんだけど仕方ない。
何か思考する時には酒か煙草。
必需品だ。

(さて、どうしたものか)
そう思案していたら

ゴチ〜ん

強烈な何かが頭上に落ちてきた。
そして、指に挟んでいた煙草を取り上げられた。
頭を抑えながら振り返れば、仁王立ちで鬼の形相のしのぶちゃんがいた。
「こらぁ╬子供のくせにどこでこんなものを覚えたんですか」

あ、そうだった。
十数名の隊士が任務に出ていた。
そこで鬼に出会い
雑魚だったんだけど、妙な術を使うやつで、俺に応援要請があったんだ。
駆けつけてみれば、ぶかぶかの隊服を着た子供ばかり。
何事かと周りを伺い、鬼を倒したはいいが、血鬼術の残りカスにやられてしまい、こうなった。

今の俺は八つくらいだろう
童子姿。
他の隊士は大人の記憶が無いらしい。
幼児退行していた。

俺だけ、体だけ子供に戻ったんだ。
でも、俺も大人の記憶が無い、子供の振りをした方が色々都合がいいと思い、自分も幼児退行した振りをしていた。

はずなのに

煙草を吸う仕草はガッツリ20歳の俺。

考え事しすぎて、すっかり気を抜いていた。

子供の振りをしていた方が都合がいい。そりゃそうだろう。
体は子供、心は大人

気持ち悪いだろう。
気持ち悪いまでは行かなくても、小憎たらしいとみなされる。

だからそのつもりだったのに、どうも上手くいかない。
演技は上手いはずなのに。
この子がいると上手くいかない。

「やそのぉ、お姉ちゃんたちの言っていることがよくわかんないしぃ考え事してたらねつい~」
俺は頑張って心も子供の振りをした。

これがプライドが邪魔をするっていうの?
好きな娘の前で、可愛子ぶって子供の振りするなんて出来ない。
でも体は子どもだし。

「何が「つい」よ。おしりペンペンしますよ」

いやぁああ、やめてぇ!
いくら童形とはいえ好きな子にいやぁああ。

俺は尻を抑えて思いっきり頭を振った。
「じゃあこれは没収です。それにしても様になってましたね」
「そりゃあ、六さんに隠れて吸って


またげんこつが落ちた。

「痛いよぉ……もう!」
ちくちくちゅくちゅく

もう、しのぶちゃんの乱暴者

ちくちくちゅくちゅく

好きな子に怒られる。

嫌だなぁ

叩かれる

嫌だなぁ。

ちくちくちゅくちゅく

そりゃ片思いって知ってる。
あんまりしつこくしたら余計に嫌われるって知ってるから我慢してる。
ちくちくちゅくちゅく

みんなはただのツンデレっていうけど、知ってるよ。
しのぶちゃんは俺の事……そんなに好きじゃないって
ちくちくちゅくちゅく
でも俺は好き
ちくちくちゅうちゅう

「こぉら、お兄ちゃんでしょ。指なんかしゃぶらないの」

しのぶちゃんが俺口から指を引っこ抜いた。

あ、俺

無意識に親指しゃぶっていた。
おチビの時からの癖だ。
我慢している時
考え事している時

無意識に指をしゃぶる。

水煙草を覚えて、大分減ったけど今でもたまぁに。
なんちゃらって精神分析があるらしい。それだろうね。

今も、気がついたら相当恨めしそうな顔をして、指を激しく吸っていたらしい。
「寂しいの?」
しのぶちゃんが聞いてきた

「別にぃ」
そっぽを向いて応えたら左手首を掴まれた。
親指を立てた握りこぶしが視界に入った。
また吸おうとしてたんだ。
……口がね」

そう答えたら、返ってきたしのぶちゃんの言葉に耳を疑った。
「そう、じゃぁおっぱいのみまちゅか?」
……

「はぁ~?」
俺は思わず素っ頓狂な声を上げていた。
だってそうだろう。そこは

「それは赤ちゃんの為のものじゃない。お……僕赤ちゃんじゃないし」
緊張している?
すごくドギマギした。

「赤ちゃんじゃない。指なんかしゃぶって」
俺がドギマギしているのに、当のしのぶちゃんは涼しい顔だ。

「赤ちゃんじゃない」
柄にもなくムキになってきた。
からかわれてると気づいたから。

「そぅじゃなくても吸うことあるらしいわよ……大人になったら吸わせてあげましょうか」

「え………

なん……て?

「なぁんてね」

呆然としている俺を前に、しのぶちゃんはケラケラ笑った。

やっぱりからかわれてる……

「何人か大人に戻りました。そしたら子供になっていたことすら忘れていたんです」
ふぅん、じゃぁ俺の身体も、そのうち元に戻るね

「きっとあなたも、今のことは忘れてしまうでしょう。
今のやり取りを覚えてるのは私だけ。今のあなたの顔。ああ面白い。大人になるとあんなに小憎らしいのに……かわいいわね」

バカにして……覚えてろ。この女狐。

「じゃあ、大人になったらおっぱい吸ってもいいんだ」

「覚えてたら。ですよ。アハハハハ。本当は吸って欲しいと思ってるなんて、言いませんけどね」

………ふーん。
そうなんだ。
みんなの言ってたこと本当なんだ。
ふーん
忘れるもんか

───────────────


翌日、術も解けた俺はしのぶちゃんの耳元に囁きかけた。

「し・の・ぶちゃん❤大人に戻り、ちゃんと覚えてたらって……約束したよねぇ」

しのぶちゃんの顔がギョッとした

「え………なんの……ことでしょう」
顔が赤くなったり青くなったり

可愛いなぁ

「吸わせて……くれるんでしょ?まさか子ども相手に嘘ついたんだ。ひっどぉい」
俺はしのぶちゃんの胸の先端をわざと外してつついた。
しのぶちゃんの喉が生唾を飲んだのだろう。脈打った。

………………わ、わかり……ました」

覚悟を決めてくれたらしい。

しのぶちゃん……いっぱい飲ませてね❤