sousakuyamamusume
2025-02-27 23:04:59
937文字
Public 一次創作
 

赤と白(わちゃわちゃ)

BLっぽさもあんまりないと思う

次の日の新聞はとんでもないことになった

 どうしよう。
 元々参加しようと思ってた大会がある。そして届出は明日まで。それはいい。問題は、今の僕の地位。
「流石に、帝国の騎士団長が、親睦会の剣技大会に出るわけにいかない気がしてきた。」
 そう。大会にエントリーしようと思ってた時はすっかりわすれていたが、僕は騎士団長になってしまったのだ。しかも寝て起きたら通達されたから現実味がないまま、責任と地位だけが僕に降りかかっている。一体どうすれば……変装?いや、変装といっても。
……ウィッグしかない……。」
 酔った勢いで前に勝った銀色のウィッグ(長髪)。もう、これかぶってエントリーするか。喋らなければバレることもあるまい!
 ……ただし、あいつが現れなければ、だけど。

 ヴァイスのやつも参加しているかと思ったのだが、随分と拍子抜けだな。当然の如く順調に勝ち上がりながら思う。
 代わりと言ってはなんだが、どうやらあちらのトーナメントグループでは『無口な女性剣士』が順調に勝ち上がっているらしい。全く。
「お前がいなければ私が勝ってしまうぞ、ヴァイス。」
 参加者を前に彼の名を呟いてしまうのも相手に失礼だとは思うが、これだけ余計なことを考えていても勝てる相手しか居ないとなると本当につまらない。私のカンも鈍ったか?そんなことを考えていると、インタビュアーに声をかけられた。
「今のお気持ちをお聞かせください、『仮面の貴公子』さん!」
「まぁ、気を抜かずに勝ち上がるつもりです。」
 今日ばかりは思ってもいないことをつらつらと語れる自分の性格に感謝だ。

 うわ最悪。
 この髪色、この声色、そして、似合ってないにもほどがある仮面!!!!あれだ、僕が行きつけの酒場に案内しようとしたときに「変装が必要だと思ってな」とか言って被ってた仮面だ。
「よろしくお願いします、『無口な女性剣士』さん。」
 きざったい笑顔(しかも貼り付けたような)で僕に手を差し伸べるロッソに、とんでもなく腹が立った。だからなのだろう。
……す。」
 呟いたその一言。仮面の男が息を呑む。
「待て、お前は」

「首を出せ、ロッソ・デ・コンティ!!!」
「待ちかねたぞ!ヴァイス・ウォルフ!!」