2025-02-24 23:49:51
2744文字
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忍たま映画「ドクタケ忍者隊最強の軍師」感想

 乱きりしんの3人と土井先生山田先生学園長ヘムヘム、敵方の八方斎と赤サングラスののっぽなおつきの人の存在(名前はわからないまま終わった)、あと辛うじて利吉のことは覚えてた程度の前知識、で、4DXにて初鑑賞してきました。見た日から感想書き終えるまで大分時間が経っております・・・(他に見るべき映画がドドンと続いたもので・・・)

 映画館、女性しかいねぇ……(CP話してたので明らかにお仲間たちばかり)



 それはさておき、忍たま、4DX出たら見るか、そこまで(比較対象:ドラゴンボール)アクションないだろうから普通に映画館で見るか、と迷っていたところ、フォロワーに「非日常回なのでアクションあります」と言われ、4DXで初回履修を決めたものです。その節はありがとうございました、お陰で殺傷能力高めの手裏剣体験ができてワクワクしました。
 そう、進撃では血飛沫にビビり、ドラゴンボールではマッサージマシンと化した椅子の衝撃にビビりましたが、忍たまはあれね、風の使い方がうますぎ。顔の横をシュッと切っていく手裏剣、木々を飛び行く時の風のゆらぎ、細かい調整が凄く良かった。アクションももちろん良かったんだけど、一番印象に残ったのは風だなぁ。

 そう、それと後ろの女性陣はCP話で盛り上がってたけど、私が映画を見終わって最初に思い浮かべたのは「忍術学園って、そういやドクタケの城主?大名クラスの雇い主出てこないし、卒業生には雇い主がいるっぽいし、考えてみると卒業生は傭兵みたいなもんだから、主たる産業が派兵業なのよなぁ……学園の維持のためには戦乱がないと困るし、戦乱が大きくなりすぎず常に争い合う均衡を保たせる必要があると考えると、ある意味八方斎の言う悪逆非道な忍術学園って間違ってないかもしんないな……そのへん原作か落乱で説明あったりするんだろうか」などということだったので、どうもキャラではなく世界観設定からハマっていく(そして常にシリアス思考)のはどのジャンルでも変わらないものらしい。
 ゲ謎は映画の中で(関係者が浄化されたという点で)ある程度きれいに終わったからスッキリするけど、忍たまの場合、漁夫の利を得た勢力はあったみたいだけど、あくまで【忍術学園が通常通りに戻った】箱庭の平和エンドなんだよな。戦乱で家族をなくした経験を持つ二人にとってはそのあたりどうなのか、もし土井先生を再び天鬼に戻すとしたらどういうからくりを考えるか、などと考え始めてる始末なので、どう考えてもラスボスの思考回路です、本当にありがとうございました。

 5・6年生、及び1年は組の関係図とかを暗記していればもっとつかみ取れるものがあったのでしょうが、他に劇中で気になった件と言えば……

○彼岸花の連続描写
 何度も織り込まれるように出てきたけれど、それが具体的に今回の劇中の戦のシーンを象徴したものなのか、土井先生の過去を掘り返しているのか、記憶を失った天鬼の脳内を表していたのか、特に具体的な説明はされていなかったように思う。
 個人的には最後の「記憶を失った天鬼の脳内」説で、名前も記憶もわからなくなってしまった天鬼の頭の中で、凄惨な戦の記憶だけは消えなかった、消えてはくれなかった(上に何度も繰り返し脳内で再生される)ことを表していたのかなと。ドクタケ城で治療を受けている間もその悪夢に悩まされ、八方斎はそれを利用して「お前の悪夢は忍術学園が引き起こしたのだ」と吹き込んだ可能性がありそう。策士だな、八方斎。

○八方斎の頭の冴え方から見る土井先生の「抜け忍」の理由について
 もともとなんか思考が抜けた、一応悪役なんだけど極悪非道ってわけじゃなくて、いわゆるバイキンマン的な立ち位置だと思っていたんだけど、「こいつらを天鬼に斬らせれば。たとえ天鬼の記憶が戻っても忍術学園には戻れまい」ってセリフには痺れたねぇ……おお、忍たまでそういう展開もあるぞと示唆されるか……! と心がワクテカしました(悪癖)。
 頭を打ったキャラが記憶を失ったり、急にひらめくようになったり、というのはよくある話ですが、あまりに八方斎の冴え方に切れがあったのと、天鬼殿の軍師っぷりから、ちょっと思いついちゃったことがあるんですよね……そのひらめき、もともと土井先生が持ってたものに由来するんじゃないんですかって。
 そもそも、忍者って敵の情報を探って主に報告したり、敵を攪乱させたり、基本的に「戦術・戦略を練る側」ではなく、「戦術・戦略を練るための情報を取ってくる側」「戦術・戦略を遂行する側」だと思うんです。山田先生も作中で、自分が読破してない戦術書を半助は読みあさっていた、みたいなことを言ってた気がする。なぜ土井先生が忍者であるにもかかわらず、そこに興味を持っていたのか。たぶんそれは自分が「使われる側」の忍者ではなく、「使う側」の指揮者、軍師になろうとしていたからじゃないかなと。
 抜け忍や足抜けスパイって、理由があって組織を抜けるわけだけど、割とよく見る定番なネタは組織からの自由、任務不履行、あるいは組織との方向性の違い。作中、土井先生はきり丸に対して「自分も似たような過去を持っている」と話しているけど、つまりは幼少期に戦争で家を焼かれ、身内を失った経験があるってこと。その後忍者になって、忍者である自分がかつて自分が絶望した過去を加害者の側となって再現している、そのことに無視できないほどの疑念を持ったことで、忍者ではないものになろうとしていたのかも……あるいは、既になっていた可能性もある。実際、ドクタケ城では八方斎の手下の忍者でありながら軍師でもあった。もしかしたら、かつてはそういう立場にいた人だったのかも。
 もしそういう立場にいたのであれば、もしかしたら人を処刑する権限を持つ立場にいたのかもしれない。子を親の前で殺して戦意を喪失させたり、子を人質に親たちに労働や食料の提供を強制したり。目指した軍師が、それでもやっぱり理想とはほど遠くて……いや、これ原作でちゃんと抜け忍の理由が語られてたら本当にただの妄想でしかないんですが。

○お兄ちゃん
 いやぁ、びっくりした。作中の会話から、山田先生は土井先生のことを息子のように思ってるし、利吉は兄のように慕っていたんだろうなというのはすぐに推測できたんだけど、呼び方、「お兄ちゃん」なんだ……! 兄さんとかだと思ってたよ……もしかして結構年の差ある?もしくは、利吉がよほど小さいときに山田先生のところに匿われたか……
 それにしても、プロの忍者だって言うのに利吉も卒業生も、土井先生が関わっているのならば、って(表面上は取り繕ってはいるものの)任務も無視して救援に向かうの、情が厚くてはぁああ~~~ん! ってなりますね。非情になりきれない忍者、それが許される忍術学園。さっき書いた「理想とほど遠い現実」から抜け出そうとした土井先生にとって、忍術学園って最高の楽園なのかもしれない。情に厚いことが許されるんだから。……でも忍術学園って戦ありきの派兵業で……あれ?






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