よつもり
2025-02-23 17:10:04
2566文字
Public 映画・本・インプット(2025)
 

ドラマ『アンナチュラル』視聴の記録

2025年2月21日〜

#1 名前のない毒
会社員の男が自宅で不審な死を遂げ、もしかして毒物による他殺ではないかと疑われるものの、司法解剖の結果は何も出ない。男が中東への出張をしていたと判明したことから感染症であると明らかになり、男は日本に感染症を持ち込んだ人物として世間のバッシングを受ける。しかしその感染症は実は男が健康診断を受けた病院が発生源だった。男の名誉は回復される。

死んだ男の恋人である女がまあ幸薄そうというか、浮気をされたら相手を泥棒猫共々殺してもおかしく無さそうな雰囲気をしていてそれが途中の「もしかしてこの女が毒を盛ったのではないか?」というような疑いに妙な説得力が生まれているので役者の配置って大事なんだなということを思いました。

ミコトの彼氏がいかにも死にそうで、いつ死ぬのか、このあと死ぬのか、死んでミコトのラボに司法解剖で回されてくるのか、ということを思っていましたがまだ死にませんでした。このあと話が進めば死ぬのだろうか。こうご期待。




#2 死にたがりの手紙
一話でミコトの彼氏がどうなることやらと思っていたら、別れてた!!
ということは、最愛の恋人が死体となってご対面というような展開にはならないということですね。多分。
いや、もしかするとミコトではなくて他のキャラでそれをやるかもしれない中堂さんとか。中堂さんにはもうそういうエピソードが隠れていそうである。

練炭による集団心中の現場に一人だけ凍死した女の子が紛れ込んでおり、その女の子の胃の中からメッセージが見つかる。彼女の死の真相を追ううちにミコトと久部は、冷凍車に閉じ込められ池に沈められそうになるものの、間一髪のところで助けられ、犯人も捕まり、死んだ女の子が助けようとしていたもう一人の女の子の救出に成功する。

ミコトのことがどうにも気になっていそうな久部がまさかマスコミの手先だったとは!!久部お前!!どうするんだい!!




#3 予定外の証人
人気料理ブロガーの女が包丁で刺殺された事件で、逮捕された夫は記憶が曖昧であったために流されるまま犯人に仕立て上げられてしまったが、実は無実だという。検察側の証人として解剖結果を説明していたミコトはその結果に矛盾を発見し、そのために一転弁護側の証人となる。検察はミコトが女であるということをことさらあげつらい、ヒステリーな女監察医のレッテルを貼り印象を誘導しようとする。被告人である夫も、ブロガーの妻から虐げられていた経験があり、女であるミコトが証言をするということにマイナス感情を抱いていた。ミコトは中堂に取引をもちかけ、中堂に出廷・証言をしてもらう。中堂の傍若無人で人に威圧感を与える態度により弁護側の主張は検察に邪魔されることなく述べ切ることとなり、真犯人も見つかる。
裁判後、検察官が中堂に接触。中堂の過去の事件をほのめかす。

検察官がだいぶ印象の悪い人物だったんですが、私の個人的な趣味としてこういう形で「女に女のレッテル張りをする男」の描写はあんまり好きではないなあと言うことを思います。良し悪しではなくて個人的な趣味として。
第二話での警察官の描写も、どうも好きではなかったというところがあります。UDIの活躍を際立たせるために対立構造を作ったほうがお話を展開しやすいというのは分かるのですが、このあたりの各組織人の描写の単純さがちょっと目立つなと。

第二話では警察官が「自分たちの見立てた結論に乗ってこず面倒くさい話にしようとするUDIラボを疎ましく思う頭の固い警察官」、第三話では「自分たちの準備してきた法定シナリオを頑なに守り抜こうとしミコトを貶めてまで思い通りにしようとする検察官」という、メタ的に見てこれらもなかなかに単純でステレオタイプではありませんか。ということを思っちゃうんですよね。
ドラマの作り方としては、各組織とUDIをこうして対立させたほうが物語を展開させやすいということは分かるのですが(二度目)、ちょっとステレオタイプをやりすぎていて、逆にUDIの方がチープに見えてしまうんですよね。
警察にも面倒くさいのもいれば話が分かる熱心なのもいるはずで、検察の描写だってそういう悪辣な戦法を使うほうがみっともなくて幼稚に見えてしまうし、その幼稚な戦法に丸め込まれるかもしれない裁判官や裁判員がいるかもしれないと思うと、この物語が想定する人間のレベルの低さが際立っちゃうんですよ。
(袴田事件を思えば検察のあの有罪判決への執念は理解できるところではありますがそれはそうと証拠を新たに組み直して理論的にやるのではなくてミコトをヒステリーに仕立て上げるというその戦法はどうかな〜と。まあ一話54分のドラマにそれを求めても仕方ないっちゃそうなのですが

他を低くしてUDIを持ち上げるよりも、全体として常識や良識がある中でどうにもならない部分をUDIが解決するという演出にしたほうがよりUDIの有能さが際立つのではないかなと思っていましますが、そうするとだいぶ性質の違うお話になりそうですね。

多分、このお話を見て「女だからと馬鹿にされてレッテルを貼られてまともに話を聞いてもらえなかったことがある」という人は自分のことのように共感することもあるんじゃないかなということを思いましたし、そういうことは現実世界でいくらでもあると思うんですよね。でも、それだけじゃないよなあと私は思うんですよ。

ヒステリー女のレッテルを貼られたミコトは中堂と取引をして、中堂を自分の代わりに出廷させて主張を通しますが、現実的な対処としてこれはありだと思います。というか、私も現実として女だからといって相手にされなかったことなんて山のようにあって、そういうときは夫を突き出して「相手される方が話をして」とお願いしてなんとかしてもらうこともあるので、まあこれが一番効果的だわな、ということで、落とし所としてはだいぶ納得がありますね。

ただこれはあくまで私の物語の好き嫌いの趣味の話であって、私のさじ加減とアンナチュラルのさじ加減が違うだけというのはそうなんですよ。というわけで、これは私の個人的な感想です。ということ第三話の感想は終わり。




#4 誰がために働く