ぽふむん
2025-02-22 22:30:00
1496文字
Public ワンドロ
 

花束を君に

#童しの版深夜の真剣物書き60分一本勝負
「花束」「風呂上がり」「サプライズ」

現代if
大正や江戸時代中期にこんなことさせたら風邪引きますので

職場の社員の尻拭いに追われ、日々帰宅が遅くなるしのぶちゃん。
ストレスで眉間に深いシワも寄ってきます。
そんなしのぶちゃんを少しでも笑わせようと童磨がサプライズをします


しのぶはカチャリと部屋のドアを開け、大きなため息をひとつついた。
ハイヒールを脱ぐ

もう時間は23:00
この部屋には、毎日睡眠の為に帰っているようなものだ。

この部屋に住むことになった時、同居人と家事は折半でと約束したはずなのに。

何もかも同居人に任せっきりだ。
仕事が多忙だからに他ならない。
いや、同居人だって忙しい。
でも、いくら残業になったとしても、遅くとも19:00には帰って食事の支度をテキパキとこなしてくれている。
方や自分は
今日は少し早い方だと言って良いだろう。
日付すら変わっている時もあるのだから。

まぁ・・・・色々あるのだ。

(童磨も……最初はクソ野郎だと思いましたが、 今にして思えば全然マシな部類……いや、比べるだけ童磨に失礼ですね)
職場の男子社員の顔を思い浮かべ、しのぶは青筋を立てた。

職場のスカポンタン共を思うと、眉間にシワが刻まれる。

(まぁ、愚痴ったりボヤいたりしてもしょうがないですね。童磨はとっくにお風呂……)
入ったかな?と思いかけ、フリーズする。
視線の先には、壁から顔を出した童磨がニコニコしていた。

「おかえり。しのぶちゃん」

そう言うとヒョコリと体も出す。
その姿は、風呂上がりと思われるトランクス一丁。

「なんて姿してるんですか?空調効いてるとはいえ風邪引きますよ」

しのぶが素っ気なく答えたら

「平気。イヤーン」
そう言いながらトランクスの裾をチラチラ
ストリップの真似事のようだ。

ふぐりがチラ見えする。
腰を左右にふりだした

「ふんふふんふふーん🎶」
滑稽なダンスを踊り出す。
しのぶは童磨の意図を察した。

「童磨、バンザイしてください」
「はーい………うひゃははははは」
無防備にさらけ出された脇をくすぐられ、童磨は、くすぐったくて身を捩らせる。
だが、絶対腕を下ろすことはしない。
思う存分くすぐらせる。

「ふふふ……こんなことで私の気が和むとでも思ったんですか?ばぁか」
「笑って……るじゃない。
さぁ、しのぶちゃんも入っておいで。シャワーだけじゃなくて湯船にもちゃんと浸かるんだよ」
「えー、もう疲れてますし、シャワーで十分」
「疲れてるからだよ。いい?しっかり温まって」

まるでお母さんのようだな。そう思いながら、しのぶは童磨の指示に従うことにした。

🌈- ̀͏̗🎁 ́͏̖-🌈🌈🌈- ̀͏̗🎁 ́͏̖-

「ああ、気持ちよかった……最近遅かったからシャワーで簡単に済ませてました…………

再びしのぶはフリーズした。

リビングには、準備に一体いくらしたのだろうか。
大きな花束を抱えた童磨。
開店祝いや、舞台とかでロビーに飾られている花輪まである。
胡蝶蘭の鉢植えまで。

「ハッピバースデーしのぶちゃん」
「まだ数日早いですよ(そっか、自分の誕生日のことすっかり忘れてた)」
「この三連休は、しのぶちゃんのバースデーだよ」
「はぁ?もうそんな歳ではありません(忘れてたくらいですし)」
「歳なんて関係ないよ。しのぶちゃんがこの世に生まれて、育まれて、俺と出会わせてくれた事をみんなに感謝しなきゃ」

キザな事を言うようになったものだ。
あんぐり開いた口が塞がらない。

「今までモノクロだった世界が、きみと出会って色づいた気がするんだ。
なのに、そんな君が最近曇ってる。だから、初めて会った日にリセットしなきゃ」
さぁ、午前0:00のアラームで三日間の記念祭の始まりだ。

これも一体いくらしたのか。
童磨は高級そうなシャンパンのボトルを開けるべく構えた。