水樹
2025-02-22 08:28:49
7939文字
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140字SSまとめ

ここにあげてあるやつとか新しく書いたのをまとめてみました
50くらいある
不穏/ヤンデレ/死ネタ/成長if/ほのぼの いろいろごった煮です

【それは祈りにして呪い】
熱い。寒い。痛い。苦しい。視界がぼやけて、何も見えなくなっていく。「アオイ!アオイ!なんで俺なんかかばって……!」わかんない。体が勝手に動いたんだ。スグリがぶじでよかった。スグリ。すぐり。「なか、な、いで……」「アオイ」「すぐり」みんなをおねがい。きみはいきてね。だいすき、だよ。


【〝俺〟も殺すのに?】
目の前に、スグリが倒れている。血が出てる。私の手には、紅く染まったナイフ。「え、あ、な、何、これ」「酷いな、アオイは」「!」振り向けば、雰囲気をがらりと変えたスグリがいた。「どうして、そんな顔してるの?」「アオイに、そんな顔する資格、あるの?」「〝おれ〟を殺したのは、きみなのに」


【落ちる、君の元へ】
一歩足を踏み出せば、一瞬は浮遊感。あとはただ、重力に身を任せればそれで終わり。地面にどんどん近付いていく。なぜかそこに、君がいるような気がした。そんなはずないのに。そんなわけないのに。だって、だって君は。今の自分と同じように、ここから落ちて死んだんだから。潰れた視界に、君がいた。


【悍ましく、美しく】
「俺に構ってないで、さっさと四天王倒してよ!」そう言って、腕を掴んでいた手を払いのける。その勢いで、アオイの体がよろめいた。その先には、崖。消えたアオイ。「えっ」いや、安全装置あるから大丈夫でしょって、崖下を覗くとそこには、大きな赤い花が咲いていた。アオイを中心にした、血の花が。


【自傷行為と変わらない】
ある日は水に沈めた。ある日は、首を絞めた。昨日は確か、めった刺しにしたんだったかな。毎日、毎日、自分を殺す夢を見る。だってそうだろ。出てくる度に「アオイが好きだって認めたら?」なんて言ってくるんだ。鬱陶しい。喧しい。アオイへの思いはそんなんじゃない。今日はぶん殴って、殴り殺した。


【神様、俺も連れてってよ】
真っ白なドレスに身を包むアオイは、涙が出るほど綺麗だった。滅多にしない化粧も、とてもよく似合っていた。ああどうしよう、目に焼き付けたいのに、涙が止まってくれない。拭っても拭っても溢れてきてしまう。もう二度と見られないのに。見ておきたいのに。アオイは今日、土の下で永遠の眠りにつく。


【君に殺されたい】
彼のお腹に刃を突き立てる。いや、その表現は正しくない。私に、その意思はない。だけど彼が、スグリが、手を添えて、自分を刺すように、仕向けているから。「やだ、やめて。ねえやめてよ、スグリ」「大丈夫。アオイならできっから。だからほら、けっぱれ」肌が傷ついて、血が流れる。「アオイ、俺な」


【神の愛し子】
アオイが死んだ。あまりにもあっけなく。アオイが死んだ。事故だったと誰かが言っていた。アオイが死んだ。昨日やっと、両思いになれたのに。アオイが死んだ。俺の知らないところで。アオイが、死んだ。もう、どこにもいない。なんで。どうして。こんな時まで主人公なのか、きみは。涙は、出なかった。


【愛猫】
アオイが行方不明になった。パルデア中大騒ぎだ。けど俺は、どこにいるか知っている。「ただいま。わや疲れたー」「……」「にへへ、いい子にしてた?」「……」「今、外すからな」首輪を外して、愛おしさを込めて抱きしめる。「ああ、アオイは今日もめんこいなぁ」「今日もいっぱい、愛し合おうな?」


【一緒に住もうって】
指輪は買った。物件もいくつか押さえてある。式は、和装も洋装も捨てがたいな。両方しようか。「スグリ、スグリ待って」「んー?」「ねえ、話を聞いてよ!」「ちゃんと聞いてるべ?」「聞いてないよ!結婚とか!その先も!その前も!私は……私は!」聞いてない?だってあの日、アオイが言ったんだよ?


【奪いたい、残したい】
その足がなくなれば、どこにも行かなくなるかな。その目を潰せば、俺以外見なくなるかな。その腕をなくせば、トレーナーでいられなくなるのかな。ああ、でも、嫌だなあ。一緒に歩きたい場所がある。俺を見つめてもらいたい。抱きしめてもらいたいし、触れてもらいたい。早く、俺のものになんねえかな。


【きみのためならがんばれる】
刃物で刺す。首を絞める。水に沈める。他には何があるかな。……大丈夫。心配しないでいいからな?証拠は何一つだって残してないから。殺すなんてやり過ぎ?んなことねえべ。受けて当然の報いだ。地獄だってきっと生温い。大丈夫だよ。これからも、アオイを傷つけるやつはみーんな、俺が殺すから。な?


【オーガポンを宥めつつ】
アオイは運動神経が良い。反射神経も多分良いんだと思う。じゃなきゃモモワロウの餅さひょいって避けられねえもんな。……今もひょいひょいって避けてっけど。「モモワロウ!めっ!」「モワ……」ちなみに投げられた餅は、鋼タイプのポケモン達が食べている。それを横目に、オープンサンドを頬張った。


【一概に下手とも言い難い】
「アオイさん、スグリくん。何してるんですか?」「ポケモン絵しりとりだよー」「……」「タロ?」「ど、どっちも独創的で、可愛い、ですね……?」「えへへ、そう?」「無理して褒めなくていいよ……」見ないで描くって難しいんだなって思った。それ抜きでも、俺達の絵は、だいぶ、その、アレだった。


【俺だけが知ってればいいでしょ】
「え、その年で処女って重くない?」「そ、かな」「そうだよー。いいトコ紹介したげるから、そこでさくっと捨ててくれば?」「ありがと?」なんで疑問形なの、とからから笑う彼女の言葉を実行しようとしなければよかった。「アオイ。何でこんなとこさいんの」君にとっておいたの、と言うはめになった。


【控えめだけど主張強め】
甘い香りがする。「なんかいいにおいするね?」「ああ、金木犀、かな」「キンモクセイ?」「ほら、これ」こんなに小さい花なのに、香りがしっかりしている。「秋になると、この辺においでいっぱいになるんだ。好き嫌いわかれっけど、俺は好き」「うん、私も好き!」「えっ……あ。あー、香りが、な?」


【寝言、ふいうち】
待ち合わせ場所のコーストエリアに行くと、アオイは木によりかかって眠っていた。気持ちよさそうなので、起こさないようそっと隣に腰掛ける。時々笑っているから、いい夢でも見てるのかな。「すぐり……」「!」「すき……だいすき……」アオイの頭が、俺の肩に乗った。「……わやじゃ」顔が、あつい。


【鈍感にぶちんお前だよ!!】
アオイはモテる。とにかくモテる。性別も年齢も飛び越えて、誰も彼もを虜にしてしまう。けど肝心のアオイには、好きな人がいるらしい。アオイに好かれる人なんて、想像もつかない。それをこぼすと、ねーちゃんもカキツバタもボタンも、信じられないって顔をした。何でそんな顔されなきゃなんねえの??


【無自覚にアピール】
スグリはときどき、ずるい笑顔を向けてくる。胸がきゅうってなって、どきどきしてしまうような、ずるい笑顔。そんな顔のときは、決まってふんわり柔らかい響きで私の名前を呼ぶものだから、こっちとしてはたまったもんじゃない。いっそこの胸の鼓動を、君に聞かせることができたらいいのに。なんてね。


【スキンシップ過剰】
手をとって。肩に触れて。必要以上に近づいてみたり、後ろから抱きついてみたりなんかもして。それでもなんだか手応えはない。やっぱり直接言うべきなのかな。でも、それはちょっと勇気がいるなあ。だから今日も私は、スグリにアピールをする。他の人には絶対しないもんこんなこと。だから、気づいて。


【噛み癖と予約】
左手をとって、薬指の根元にがぶりと噛みつく。「……っ!?」ん。跡さついたな。「……予約。いつかここに。指輪さ贈らせてほしい、な?」「へぁ」キスマークでもよかったんだけど、まだつけ方よくわかんねえから。でも、上手くつけれるようになっても、きっと俺は、アオイを噛んでしまうんだろうな。


【猫が私で私が猫で】
「にゃうー」「アオイ?どうしたの?」「んにゃにゃう」「わっ」抱きつかれて。顔が近づいて。鼻と鼻が触れ合う。そして。「待ってマスカーニャそれ以上はだめぇ!!」「にぃ」「え」ま、マスカーニャが喋ってる!?シンクロマシンが故障して、アオイとマスカーニャが入れ替わっていたらしい。え、怖。


【冗談だと言って】
ニュースをチェックしていると、とある見出しが目にはいった。「ねえスグリ。今日っていい夫婦の日らしいよ」「いい夫婦?」「そう。語呂合わせ」「ふうん……んだば、夫婦らしいことでもする?」「……夫婦らしいこと?」そっくりそのまま言葉を返すと、スグリはにっこりと笑って。「子作り」「!?」


【それはまるで番のように】
「ポケモンにも、夫婦ってあるのかな」「なんだべいきなり」「ほらこれ」「『いい夫婦の日』……?」「番がそれにあたるのかな」「さ、さあ……?」アオイの腕の中には、ポケモンのタマゴ。生まれてくるのは、たぶんカジッチュ。俺とアオイのカミツオロチが、ぴったりくっつくように、寄り添っていた。


【さんびき?よんひき?それ以上?】
「わ、なつかしいこれ」「ん?あー、それかあ」アオイの手にあるのは、ワッカネズミのペアキーホルダー。所謂カップル用のやつだ。学生当時、アオイと付き合ってるって物証がほしくて、俺から言ってみたんだ。ちょっと恥ずかしい。「ねえスグリ」「ん?」「そろそろ、イッカネズミに、なりませんか?」


【お酒も本音もこぼれまして】
掃除も料理もてんでだめ。女の子らしいところなんて何一つなくて。子どもの頃は、それでもいいと思ってたけど。「こんなんじゃ一生独身だよぉ……」「俺はアオイならいつでも、嫁さもらえっけどな」「……へっ?」「え…………あっ!?!?」アルコールに強いはずのスグリの顔は、見事に真っ赤だった。


【きっとバレてるだろうけど】
かじかむ手を吐息で暖めていると、横からのびてきた手に包みこまれた。右手はそのままコートのポケットへ。左手には、オーバーサイズの手袋が渡される。「なんで、手袋さ持ってねえの」「こんなに寒いとは思ってなかったから」もちろん嘘。こうすれば、君とくっつけると思ったの。絡めた指は、暖かい。


【捕食、もちもちほっぺた】
腹減った。寒い。バッグあさっても出てくるのは空箱に空の袋ばかり。夢中になりすぎて昼飯を忘れるとかばかにも程がある。ああでも、今何か食べたら、今度は夕飯が入らなくなりそう。腹減った。肉まん食べたい。あんまんでもいい。あ、やばい幻覚が見える。うまそう。「す、すぐい……?」「!?!?」


【チラリと見えるは所有の証】
アオイは寒々しいポーラエリアでも夏服で駆け回る。……タンクトップの俺が言えたことじゃないけど。聞けば、パルデアの雪山ですらその格好で登ったという。そんなアオイが今は、ジャージをきっちり着込んでいた。下はハーフパンツだけど。「珍しいなあ」「……誰のせいだと」「……俺のせい、だな?」


【おはようのキスを】
……ん」目を覚ますと、隣にあったはずの温もりがなくなっていた。隙間から流れ込むひんやりとした空気が素肌をなでていく。寒いな。出たくないな。……戻ってきてよ。「アオイ」「んぅ?」「アオイ、起きて」「やらぁ」「朝ごはん食べよ?」「んー……」降ってきたキスは、昨夜と違ってやわらかい。


【寒さのせいにして】
「スグリ!」名前を呼べば。「アオイ!」ほら、大好きな声が返ってくる。足元に集まってきていたチラーミィ達を軽く撫でて、こっちへ走って来てくれる。私もユニランを撫でて、走る。「……顔赤いけど、寒い?」「……そうだね。そうかも」本当は、君を想う恋心のせいだよだなんて言ったら、どうする?


【判明したのは数十分後】
洞窟の外は猛吹雪。炎タイプのポケモンもいない。どうしてこんな時に限って。ドームの空調システムがいかれて。ボックスシステムはメンテ中で。ちら、と奥を見るとアオイが震えていて。「……くそっ」「す、すぐり……?」「少し、我慢してて」抱きしめあって、体温を分け合う。復旧まで、あと、数分。


【下心が得だと言っているので】
「スーグリ!」「わぎゃ!?あ、アオイ!いきなり抱きつかねえでっていつも言ってるべ!?」「えへへ、ごめんごめん」勘弁してほしい。抱きつかれる度に腕や背中に当たるやわこい感触に、俺がどれだけ困らされてるか知らないんだろうな。「うー……」「でも離れてとは言わないよね」「そ、それは……


【無香にプラスきみの香り】
「あっ」「どうしたのアオイ」「ハンドクリーム出しすぎちゃった……スグリもらってくれる?」「い、いいけど」「ありがとう!」そういうとクリームを塗り広げはじめる。何で?って思ってたらその手が俺のにのびてきて。「えっ」「はい、おすそ分け!」クリームがにちにちと音を立ててなじんでいった。


【気付かれたので間接キス失敗です】
「スグリ、唇切れてるよ」「ああ、どうりで」ちょびっと血の味がするわけだ。「リップクリーム使わないの?」「んー、ベタベタする感じが苦手で」「もう!私が使ってるやつ貸してあげる。はい」「え?アオイの……?」「あ、使いかけは嫌だよね!新しいやつあったかな……」「……ううん。それがいい」


【食べれるけど拒否しました】
刻んで溶かして冷やすだけ。たったそれだけのはずなのに、どうしてこうも失敗し続けるのだろうか。「ゴンベ……」ふるふる。「ゴクリン……」ふるふる。そうだよね。いくら君たちでも限界はあるよね。「これ、アオイが作ったの?」「え」きっとおいしくない歪なハートは、スグリの口へと消えていった。


【にゃんにゃんにゃん】
「猫ポケモンの日?」「そう。語呂合わせなんだって」そう言って笑うスグリの手には、ニャオハをモチーフにしたであろうカチューシャが。なんだろう。嫌な予感がする。「うん、似合う」「ありがとう?」「ん。今からアオイは俺の猫だよ。夜通したぁくさん鳴いてもらうから、覚悟してな?」……はい!?


【寝ぼけてたは言い訳にすぎず】
「何してんのあんた」「ゼイユぅ……助けてぇ……」ただ眠ってるスグリを起こそうとしただけなのに、なぜかがっちりホールドされて身動きがとれない。その上スグリはまだ起きそうもない。「……大丈夫じゃない?」「どこが!?」「ん、んん……?」「!」お互いオーバーヒートするまで、あと、すこし。


【即答で草by確信犯】
とろんと溶けた眼差し。淡く色づいた頬。……ほんのり香る、お酒のにおい。「あ、ゴメン。このチョコ酒入ってるやつだった」「ボタンん……!」「しゅぐりー、ぎゅー、して?」「〜〜っ!!」わやめんこい。わやめんこいんだけど、手を出すわけには……!「ぎゅー、してくれないの……?」「します!」


【手をつなぐ口実】
「なんだかドームの中風強いね」「んだな」「いたっ」「どうしたの!?」「うう、目に砂かなんか入っちゃったみたい」「わ、こすったら傷が」「でも……」「っ」涙目。思わず生唾を飲み込んだ。「えと、ブルレクやめて医務室行こ?」「じゃあ、連れてって?」「えっ」「だって目開けられないんだもん」


【真っ赤な顔は熱ではなく】
目を覚ますと目の前に好きな子の、アオイの顔があった。「!?」「ん……すぐぃ……?おはよぉ……」「お、おは、よ……?」な、なんでアオイが?確か俺、風邪ひいて……?「……」「……アオイ?」「〜〜っっ!!」アオイはのけぞったものの距離はとれず。そこで俺は抱きしめていることに気がついた。


【きっかけはジンクス】
最近、アオイに避けられている。目が合うとそらされるし、話しかければ逃げられる。思い返すと、カジッチュを渡してからだった。「ガラルでは想い人にカジッチュを渡すと両想いになれるってジンクスがあるんだ。素敵だよね!」「!?せっセイジ先生詳しく教えて!」「お安い御用よ」……わ、わやじゃ。


【感触までも覚えてる】
腹にまわされた腕は、思いのほか力強かった。「アオイ放して」「いや」「俺に構ってないで四天王んとこ行ってよ」「やだ。スグリがちゃんと寝るまで放さない」「……」力が強まって密着度が増す。「……はあ、わかったよ」「寝るまで離れないから」今となってはなぜ平気だったのか、疑問でしかたない。


【眠り姫に目覚めのキスを】
すやすやと眠るその顔が、あまりにも心地よさそうで腹が立つ。こんなとこで寝るなんて無防備にもほどがあるだろ。そんな怒りで魔が差した。……そう、魔が差したんだ。ちょっぴり空いた唇の端、ぎりぎりほっぺた。そこに口を押し当てる。「……ざまあみろ」アオイが起きていたことを知るのは、数分後。


【アオイ限定鈍感覚】
「スグリ、背伸びたね?」「うん。成長痛わや痛かった」会わない間に広がっていた身長差。多分、頭一つ分くらい差がありそう。ただ本人も急に伸びたものだから、まだ感覚がよく分かってないらしく。「うわわ!?」「わや!?ごっごめんアオイ!」抱きついてきた勢いそのままに、押し倒されてしまった。


【キビキビ×パニック】
「モモワーイ!」正確無比に放たれたくさりもち。運悪くその先にいたのは。「もが!?」「スグリ!?」「……」「だ、だいじょう……ひゃ!?」「アオイ……」へ?え?あれれ?なんで私、スグリに抱きしめられてるの……!?「アオイはわやめんこいな。すき。わやすき。だいすき」「!?」えっ?え!?


【『そういうこと』ができるらしい】
「スグリ」「何?」「……」「……?アオイ?」じっと目と目を合わせてきっかり十秒。「あの、ほんとに何?」「……なんでもない。気にしないで?」いや気になるに決まってるべ。意味なく見つめ合うなんて。学校のパソコンを借りて調べてみるとそこに書かれていたのはとある俗説。「わ、わやじゃ……


【猫の手を借りて】
「にゃー」ニャオハ?それも色違いだ。ドームには生息してないはずだから、誰かのポケモンかな。「迷子?トレーナーは?」「にゃう!」「わや!?」しゃがんだ俺の膝に飛び乗ってさらにジャンプ。頬をペロリとなめられた。「あ……行っちまった」シンクロしたアオイの仕業だなんて、知りもしなかった。


【次の瞬間しぼみました】
ゆさゆさたゆたゆと揺れるそれから、必死で目をそらす。「わあ、制服破けそう」やめて言わないでとりあえずじっとして何もしないで。ビルドアップを食らってしまったアオイは、なぜか胸だけが大きくなってしまった。「ねえスグリ」「な、なに」「……もんでみる?」「もっ!?な、なっ、えっ……!?」


【無意識って怖い】
「アオイ、ほっぺにクリームさついてる」「え、どこ?」「そっちじゃね。じっとしてて」「んむっ」「ん、取れた」もったいないなと舌でなめ取る。「……アオイ?」「……っ、〜〜っ!?」顔真っ赤だ。さっきまで普通にしてたのにどうかしたのかな。「な、なっ……!」あれ、俺、今、何したん、だっけ。


【光源氏計画(失敗)】
アオイが小さくなってしまった。記憶もないらしくきょとんとしている。わやめんこ、ではなくて。「ど、どうすれば……」「おにーちゃんだあれ?」「おっ、俺はスグリ、だよ」「すぐり、おにーちゃん?」こうかはばつぐんだ!そんな幻聴がする。「えと、きみの面倒、俺がみてもいい……?」「?うん!」