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溶けかけ。
2025-02-21 21:41:42
1138文字
Public
ほぼ日刊
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ネモフィラ
webオンリーで出す予定の春の花短編集の一つ、ネモフィラのお話です。
ちょっと疲労で頭が回らなかったため、途中で終わります。
手紙が届いた。
今はフォンテーヌにいない旧知の者からだった。
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親愛なる ヌヴィレットへ
元気にしているかい?
僕は元気だよ。それなりに上手くやっている。
璃月での撮影も終わって、今はモンドでバカンス中なんだ。
そういえば、モンドで花の種を買ったんだ。
青い小さな花が咲くらしい。
そっちに戻る頃には咲いているところが見られたら嬉しいな。
愛を込めて フリーナより
追伸:キミもたまには旅に出てみなよ。
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封筒を逆さにすれば、白い紙を幾重にも折ったものが出てきた。
手に取り、開けば、彼女の手紙に書いてあった通り小さな種が何粒も入っていた。
「私が育てる前提なのかね?」
丁度そのとき、「お荷物です〜」と間延びした声が執務室の扉を叩いた。
「フォンテーヌ、パレ・メルモニア、一階執務室、ヌヴィレット様
……
でお間違ないでしょうか!」
二本の尻尾を持った化猫の少女がやけに大きな荷物をふぅふぅと汗ばみながら運んできた。
「そうだが?」
「こちら、モンドからのお荷物です! こちらに受け取りのサインと、よろしければ高評価お願いします!」
元気いっぱい、といった風な少女が差し出してきた書類にサインを施す。ついでに彼女が言う通り、高評価をしておいた。フリーナが信頼して荷物を託した相手だ。それだけで十分に信用材料になる。
「ありがとうございました〜!」
少女が去った後には面談用の長テーブルを半分以上占拠するほど大きな箱が残された。
「何を送ってきたのだ、あれは
……
」
包装を取り払う。中から出できたのは──
「プランター
……
か?」
プランターの中には紙が何枚かと土、そして肥料が入っていた。
どうやら、私が育てることはフリーナの中では既に決定事項だったようだ。
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拝啓 フリーナ殿
元気にしているだろうか?
君がテイワットの旅を始めて、もう三年が経つ。
私的な手紙のやりとりはシグウィン以外とはしたことがないため、単刀直入に言わせてもらう。
君が送った種は年々勢力を増し、今では家の周りを青で埋め尽くそうとしている。
回収を頼みたい。
心を込めて ヌヴィレットより
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