awase
2025-02-21 02:12:06
2288文字
Public ナルサス
 

喧嘩した日に仲直りエッチしたら中折れしたナルト

タイトルまんまのナルサス




カップラーメンの汁を飲み切るなだとか、三角コーナーに捨てた生ゴミはその時点で袋に縛って捨てろとか、ゴミ袋パンパンになるまで詰めるなだとか、保温24時間を超えた米は食いたくないから冷凍しとけとか、サスケと過ごしているとお前がやれよということが多すぎる。

カップラの汁や生ゴミについては置いといても、ご飯の冷凍は気づいた方がやれよ!と思うわけだ。
同棲は概ね楽しいが、常に一緒にいるが故の苛立ちもお互いにある。
それ含めての同居だと思うことにしているが、切り替えが上手くいかない日もあるのだ。お互いに。

仰向けで転がっているサスケは、完全に機嫌を悪くしており、シーンという状態を貫いている。
右腕はシーツへ、顔はリビングの端の方を向いており一切ナルトに向けられない。
数ヶ月に1回はある、セックスするタイミングを間違えた時はサスケは必ずこうやって不服を全面にアピールする。合意で始めたことなのに、途中で気が変わって盛り下がったのだろう。声も出さないし、ツンとした態度を貫くサスケに、あーもう、とナルトは思った。

「やめる?」

そう言うと、必ず「別に」と返ってくる。
やめるともやめないとも言わない。これでナルトが切り上げればヘソを曲げるし、続けてもなかなか機嫌が直らない。

今日の喧嘩のきっかけは洗濯物だった。
ナルトがいつも靴下を丸まったまま洗濯カゴに入れ、ズボンも脱いだ形のまま片方は裏返りもう片方は表の状態で投げ込んであるのが嫌なのだと言う。
帰宅早々、何度言わせんだバカと生乾きの洗濯物を投げつけられ、お前が裏返しのまま突っ込んでたからそのまま干した、だから乾かなかった、と言うサスケに、自分でやり直しまーすと言ったのが気に食わなかったらしい。
自ら洗濯を回し直し、ごみんにーと抱きついたら満更でもなさそうだったため及んだが、途中でやっぱ気に食わないかものスイッチが入ったサスケは以降その態度を貫いている。

ナルトもいつもいつも機嫌よく対応できるわけじゃない。
サスケのことが好きだからなるべく楽しく過ごせる努力はするが、今日はムリ、という日があり、そのサイクルがたまたまサスケの不機嫌と重なってしまった。

「脚いてえ」
「あ、うつ伏せなる?」
………

きつい!
なにを言っても、どうやっても地雷を踏んでいる空気。
開きっぱなしの脚を労るように撫で、やっぱ横向きにしよっか!と言ってみてもあまり状況は変わらない。
"挽回できない感"にどんどん焦る気持ちが膨らんできて、先ほどよりも微妙に萎んできてしまった。今体位を変えたら間違いなく持ち直せなくなる。その気持ちでサスケの脚を揃えて倒し、やや横向きの体勢で続行すると、どんと胸を押されあっさりと抜けた。

「いて!なんだよっ」
「ウザいもう。やめる」
「はぁ〜?いつまで機嫌悪ぃんだよ」
「お前がな?」
「おめーだろ!」
「テメーだろ!このバカ!前戯みじけーしキモい」

だる!こいつ。いい加減頭に来て、ゴムを引き抜きゴミ箱に投げると入らなかった。縁に引っかかった情けないそれをつまんで捨て直し、毛布を引き上げサスケに背を向けると背中を蹴られムカついた。

「床で寝ろ」
「オレのベッドですー」
「一緒に寝たくない」
「じゃあ出てけば?」

シン、と部屋が静まり返る。
このように、あたかもこちらが先にラインを超えたかのような扱いをされるのも嫌だ。最初こそ平謝りをしていたがもうこの空気にも慣れたものだ。どうせ明日になったらサスケも自分もけろっとしているのだし、こういう日はとことん言い争った方が後腐れない。

「わかった」
………
「出てく」
「さいなら〜」

尚もナルトが強がると、もそもそと毛布の中をあさったサスケが下着とスウェットを探し出し着込んでいる気配がする。多分このまま出ていくけれど、夜中には帰ってくるはず。時刻は22時だから、恐らく3時4時にはこっそり帰宅しまた隣で眠ると思う。

好きにしろ、と思い引き留めずにいると、ベッドの反対側から床に降りたサスケがまわり込んでリビングに向かう。クローゼットからアウターを引っ張り出し、少ない小銭を引き出しから持って行く気配。無視を決め込んでいると、玄関で靴を履きドアが開かれる音がした。冷たい風が室内に一気に吹き込む。

「もうオレのこと好きじゃなくなったんだな」
……っ好きに決まってんだろッ!」

何回言わすんだよ!
ナルトは全裸でベッドから飛び上がり、今にも出ていきそうなサスケを引き留める。全身に真冬の風を浴びてわけがわからないくらい寒かった。

「じゃあなんで途中で萎えた?」
「お前が全然乗り気じゃねーから……てか寒い!閉めて!」
「飽きたんだろ」
「んなわけねーだろ!ご近所さんに見られたらやばいから、閉めろって!」

ドアノブにかけられたままのサスケの手をひっぺがしドアを閉め、鍵をかける。
いきなり部屋の温度が下がったことでストーブも驚いて一気に熱を放出していた。

「急に体位変えられたの、締まり悪いって言われたみたいでムカついた」
「思ってないからそんなこと……

同棲って難しい。
どの家庭もこんな会話を繰り広げているのだろうか。
しかしこの後の"真の"仲直りエッチは毎回燃える。
やりゃできんじゃねーかと何故か偉そうなサスケを愛おしいと毎日思えるくらい、精神的に大人にならなきゃいけない。それを今年の目標にしようと思う。







end.