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三毛田
2025-02-18 20:39:03
1070文字
Public
1000字3
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07 07. 髪の香りが胸をくすぐる
7日目
髪の匂いがお揃いで嬉しいらしい
「あれ? 丹恒、シャンプー変えた?」
「昨日は、穹のところで風呂に入ったからだな」
三月に言われ、そんなに香るか? と、軽く髪を引っ張って匂いを嗅ぐも、よくわからない。
「いつもは、爽やかな感じだけど、今日はほんのり甘いかな」
「確かに、穹のシャンプーはほんのり甘い香りがしたな」
「ボディーソープも、同じ香りだよね」
「そんなに匂うか」
「ほんのりだよ。丹恒って、普段は無臭だから、余計気づきやすいんだ」
「なるほど」
面倒だと、雲吟で済ませているからかもしれない。
「おはよ〜」
挨拶をしたかと思えば大きく口を開けてあくびをし、シャツの中に手を入れながら階段を降りてくる。
「もう午後だ」
「そうだよ。パムに怒られなかった?」
三月は腰に手を当て、しょうがない子だなぁ。と小さくこぼす。
「もう午後だ〜! って。二人とも、ご飯食べた?」
「とっくに」
「朝もお昼も食べたよ」
俺たちが答えると、悲しそうに眉を下げる。だが、起きなかった彼が悪いのだから仕方ないだろう。
「シャラップ」
「こちらに」
パムが穹にと置いていった昼食を出してもらう。
「ほら。むくれていないで、食べろ」
「はーい。いただきます」
ソファーに座ったので、目の前のテーブルにパムから預かっていたサンドイッチを置く。
ラップを剥がし、両手を合わせてから食べ始め。
「起きたら、丹恒のふかふかがなかったから、ちょっと寂しかったんだよね」
「ふかふか?」
向かいに座った三月が、ジュースを飲みながら訊ねる。
「穹」
「最近寝るときに、丹恒が胸枕してくれるんだ」
「へー。って、アンタたち、一緒に寝てるの?」
「うん。丹恒が一緒に寝てくれた方が、よく寝られるし」
彼女の視線は、俺の方へと向けられ。
「
……
俺も、穹と一緒の方がよく眠れる」
「まあ、二人が問題ないっていうならウチから言うことは何もないけど」
ズズっと、残っていたジュースを一気に吸う。
俺も、氷が溶け始めたカフェオレを少し飲む。
「ご馳走様」
「デザートだ」
「パンケーキだ! これ、どっちが焼いたの?」
「今日はパム。試行錯誤して、今日はすごいふわふわに焼けたんだって言ってたよ」
「アイスも乗ってる! うーん。美味しい。口の中で溶ける」
はあ。と息を吐き出し、うっとり目を細め。
もういいかと、隣に腰かけるとフォークを置いて俺の髪に顔を近づけてくる。
「どうした」
「丹恒の髪が、いい匂いするなって。俺と同じ匂いで、すごい胸の奥がくすぐったい」
とふにゃふにゃ笑う。
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