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あむ🧶
2024-05-07 09:30:03
2991文字
Public
小説・小ネタ
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歌姫が五歌サークルの売り子になった話
ついったで上げたイラストの話妄想したら、長くなったのでここに上げます。
19×22くらい??
イベント参加した事ないので何となくふんわり想像で読んでください。頭空っぽでどうぞ。
とある休日の昼下がり。カフェで呼び出された歌姫の目の前には、両手を合わせて頭を下げる同級生である友人の姿だ。
友人「歌お願い!どうしても欲しい本があって、イベントで争奪戦に勝たなきゃいけないの!助けると思ってうちの売り子手伝って!」
歌「そう、そんなに大切な本なのね。分かったわ。手伝ってあげる」
友人「ホント!?ありがとう歌姫!助かる〜」
歌「で、私は何をしたらいいの?こういうイベントに参加した事がないから、よく分からないのよ」
友人「歌は私のスペースで座っててもらって、買いにくる人がいたら、売ってくれるだけでいいから」
歌「それなら私にも出来そうね。OK。わかったわ。当日は任せて頂戴」
友人「ありがとう〜!!歌、恩に着る!!今度ビアガーデン一緒に行こ!奢るわ!」
歌「困った時はお互い様よ(やった!🍺!)」
ビアガーデンの🍺を想像して思わず顔が緩む。
友人(歌って、ホントチョロいわね
……
)
そんな歌姫を見つめながら、友人はコーヒーカップでにやける口元を隠しつつ、一口液体を口に含んだ。
〜イベント当日〜
早々に友人は既にお目当ての本をゲットしに退席し、歌姫は約束通り、売り子として座って待機していた。
歌(ふーん、この本を売ればいいのね。goutaって何なのかしら?🔞って聞いてるからちょっとエッチな内容みたいだけど
……
)
中身は1人では恥ずかしくて確認できなかった。そういえば少しでも大人の表現があれば🔞を付けると言ってたわね。なんて事を思い出しながら周りを見回すと、沢山のサークルさんが楽しそうに自分の作った作品を陳列し、開始時刻を今か今かと心待ちにしている。
いいわね、何だか楽しそう。
歌姫はふっと笑みを浮かべる。今までに経験した事のないイベントの参加に胸が踊る。どんな人が買いに来てくれるのかしら。何だかさっきからチラチラと見られている気もしなくはないけど、きっとこの巫女服のせいね。友人がこの服で!って言うから仕事着を着て来たけど、やっぱり目立つわね。まあ、仕方ないわ。
そんな事を考えていると開場時間になり、どっと人の波が押し寄せてくる。初めての経験に少し緊張が走るが、そんな緊張も長くは続かなかった。
五「うたーひめ」
目の前に突然やって来たのは、なんと五条だった。高専の制服に身を包み、丸いサングラス。長身の男はそれだけで充分目立ってしまう。周りから感嘆の声も上がり、五条と私を交互に熱い視線で見つめられているのがわかる。くそ。わたしまで巻き込まれてるじゃない。そんな男に歌姫は眉間に皺を寄せ睨みつける。
歌「
……
何でアンタがいんのよ。しかも何で私服じゃなくて高専の制服着てんのよ」
五「何でって
…
これ買ったら俺任務行くんだよね。どうしてもこの五歌の本欲しくてさ」
歌「ふぅん?彼女そんなに有名なのね。知らなかったわ」
五「有名も何も、この界隈ではカリスマ作家なんだぜ!?描写が叙情的でサイコーなんだよ!」
早口で食いつき気味に語る五条に、友人である彼女の事を褒められるのは歌姫だって悪い気はしない。
興奮冷めやらぬ五条は言葉を続ける。
五「いやー歌姫がこのカプに気づいてくれたなんて、俺なんて言うかさ
……
ちょっと、いや、かなり嬉しいんだよね。やっと俺の魅力に気づいてくれたって言うかさ
……
」
照れるのを隠しているつもりなのか、両手をズボンのポケットに突っ込んだまま、少しモジモジしながら頬を赤らめて嬉しそうに上目遣いで歌姫を見る。いつものクソガキ五条はどこに行ったのやら。コイツ、素直になるとこんなに可愛いんじゃない。歌姫も眉間の皺を緩め、口角が上がる。コイツもこんなに夢中になることがあるのね。それはいい事だわ。
歌「そう、よかったわね」
五「と言う事で📕ちょーだい。あ、おひとり様1冊だよね!分かってるから。はいこれ身分証と500円ちょうど」
歌「ありがとう、ところでgoutaってどんな漫画なの?」
五「え、歌姫見てないの?」
歌「え
……
?見てないって言うか、友人の描いた漫画だと聞いてるだけで私何も知らないんだけど」
五「マジで?」
歌「うん」
五「売り子してるのに?」
歌「だって、友達に本を売るだけって聞いてるし」
五「はーーーー」
五条は頭を項垂れガックリと肩を落とす。
五「
……
わかった。今から歌姫に俺が五歌の素晴らしさを教えてやるよ」
おもむろにパラパラと本をめくり、とあるページで手が止まる。五条はにんまりと弧を描き、ずいっと歌姫に本を差し出してくる。
五「ほらっ、歌姫見てみろよ!」
目の前に差し出されたページにはデカデカと私
……
に似た女性があられもない姿で五条に似た白髪の男と抱き合い、キスをしながらしっかりと行為に及んでいる光景だ。
……
これは
……
つまり
……
。
歌「はあああああああぁっ!?」
一気に頬から耳にかけて真っ赤になる。歌姫だってそういう事に興味が無いわけでは無い。毎年性体験の特集をする某女性誌だって、友人とキャッキャ言いながら、後で1人でこっそりとじっくり読んだりしている、ごく普通の女性だ。だけど
……
これはあまりにも
……
。
歌「な、な、な、なんでこんな
……
」
五「さっすが五歌のカリスマ作家だよな!これなんかもほら、歌姫がおっぱい俺の顔に押し付けちゃってさー、もうたまんねーよな。な、エロくてサイコーだろ!?」
歌「ちょ、ちょっと待ってよ!何で今私の名前が出てくる訳!?そのgoutaって一体何なのよ!」
思わず歌姫が叫ぶ。
五「え?そりゃもちろん俺と歌姫の事じゃん。五条と歌姫で五歌だよ」
歌「はああああああああああっ!?」
二度めの雄叫びが会場内に響く。
そして周りの熱視線の理由がやっとわかった。この辺りは五歌サークルばかりが集まっている場所だ。当の本人が登場するとなると、そりゃ注目を浴びる事になるだろう。歌姫はほてった顔を益々赤くする。手汗もじっとりとかいてきた。
あーマジでいいわーと呟きながら、ウットリとページをめくる男の腕を歌姫はガシッと力強く握る。
五「ん?何?」
歌「
……
その本、アンタには買わせない」
五「え?」
歌「無理無理無理無理。アンタとのエロ本なんて何でアンタに売らなきゃいけないのよ。っていうか、なんなのよ五歌って!っていうか、なんでアンタとこう言う事になってんのよ!」
五「いやいや、これは俺らの未来をさ、五歌の民がこうだったらいいなって描いてくれてる訳。わかる?」
歌「わがんない!!」
五「まあまあまあ、歌姫落ち着いて?」
歌「これが落ち着いてられるか!」
五「解決方法は簡単だって。俺と歌姫が付き合っちゃえばいいじゃん」
歌「はあぁ!?」
五「俺らが付き合って、この本みたいな事が現実になればさ、俺らもみんなも幸せ〜はい大円団!って訳。ってことでさ、歌姫、俺ら付き合っちゃお!」
歌「
……
チョットナニイッテルカワカラナイ
……
」
五「じゃあさ、今夜デートしようぜ。それから決めればいいじゃん、じゃ、俺任務行くから」
歌「あ!コラ待て五条!本返しなさいよ!」
また連絡するね〜と手をひらひら振りながら五条は風のように去っていった。
現場に残されたのは呆気にとられた歌姫と、今か今かと心待ちにしている購入待ちの行列だった。
おしまい
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