三毛田
2025-02-14 23:13:42
1155文字
Public 穹丹
 

甘い甘い君とチョコ

2025.02/14穹丹バレンタイン

「はい、あーん」
 モニター前の椅子に座って読書をしている丹恒の口元へとチョコレートを持っていくと、拒むようにキュッと閉じて。
 でも、唇にグイグイ押し付ければ渋々口を開いて食べてくれる。
「ん。いい甘さだな」
 嬉しそうに目を細めて、そう口にして。
「だろ? 色々なお店のチョコを買って、丹恒の口に合うものを選んだん、だ……ひゅっ」
 うきうきと説明していると、ペロッと赤い舌で指についたココアパウダーを舐めてくる。
 まさかそんなことをされるとは思っていなくて、変な声が出てしまった。
「もうないのか?」
「あるけど、丹恒が指舐めたから」
 おねだりするなんて珍しいって思ったけど、指を舐められてびっくりしたと伝えるとすっと目を細めて。
「こっちは、いいのか?」
 長い指が、ズボンの上から股間を撫でる。そういう聞き方は狡いってば。
 照れてきたのを誤魔化す様にキッと睨むけど、クスッと笑うだけで指は離れない。
「穹、どうだ?」
……お願いします」
「ああ、任せろ」
 カチャカチャとベルトを外す音が響く。
 その音に羞恥心と期待とでドキドキが止まらない。それを誤魔化す様にチョコを一つ口へと入れたけれど、味なんかわからない。
「丹恒、ごめん。カギ閉めてなかった」
……
「いたっ」
 下着のゴムをパチンと引っ張られて。それから離される。
「ぴえん」
 チョコをデスクに置いて、鍵を閉めに行く。
 せっかくいい雰囲気になったのに。
「丹恒先生、ごめんなさい。閉めてきました」
 俺が鍵を閉めて戻って来ると、丹恒はベッドに移動していて。
 胸の下で腕を組んで、ふわふわでふかふかな胸を強調していた。ありがとうございます。
「そうか」
「えっと、その……丹恒、乗る?」
「ああ。お前は動くな」
 ナイトテーブルには、色々と用意されていて。
 大人しく寝転がると、唇にチョコが押し付けられ。
 唇を開け、チョコを食べているとキスされる。
 ぐりぐりと、お尻で股間を押され。
「これだけで達したら、許さないからな」
「は、はい」
 時々チョコを食べさせられながら、動けなるまで搾り取られた。
「丹恒先生、もう無理です……
「期待させておいて、少し放っておかれた俺の気持ちを考えろ」
「だからごめんって」
 お風呂で体を清めて、ベッドで新しいチョコを開けて食べながら。
「丹恒」
「なんだ」
「ハッピーバレンタイン」
……ハッピーバレンタイン」
 チョコを咥えたまま、キスを交わす。
 甘いのは、チョコで。それから丹恒。
「ああ。こちらの姿では、まだ満足していなかったな」
「も、もう無理ですって!!」
 サラッと長い黒髪が揺れる。舌なめずりしながら、飲月になった丹恒は俺の上に乗ってきたのだった。