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のたり
2024-11-27 21:04:42
724文字
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hrsz
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甘い媚薬
「遥ちゃん、これ、飲んでくれる?」
「え?」
雫が差し出してきたのは、琥珀色の液体が入った小さな瓶だった。
「なに?」
「媚薬」
「え?」
冗談よ、と笑うこともなく、雫はまっすぐに私と目を合わせていた。
「
……
ホントに?」
「嘘だと思う?」
「どうかな
……
」
媚薬なんてそうそう手に入るものじゃないし、手に入ったとしても怪しいことこの上ないけれど、雫が危ないものをすすめてくるとも思えない。とりあえず香水瓶のような形をした瓶の蓋を開ける。少しアルコールの匂いがした。ラムかブランデーっぽい。このくらいの量なら大丈夫だろう。思い切ってそのまま一気に飲んだ。
「
……
あっ、遥ちゃん、一気は
……
!」
纏わりつくような舌触り。けれどキツかったのは匂いだけで、口の中に広がったのは甘いチョコレートの味だった。正直美味しい。
「
……
大丈夫?」
「うん」
私が頷くと、雫はほっとしたように表情を緩めた。なんだろう、これ。
「文化祭で私達スイーツを作ったでしょう? それの残りのチョコレートソースなの」
「ああ、もしかしてたこ焼き型ドーナツのソース?」
「そう」
どうりで甘いわけだ。どうやって作ったんだろう。今度愛莉に聞いてみよう。
「それより、雫、いきなり媚薬なんてどうしたの?」
「遥ちゃん、それは飲んでから聞くようなことじゃないわ」
「そう?」
雫はくすくすと笑うけど、ちゃんとわかっているんだろうか。
「雫、今、自分が誘ってるってわかってる?」
「え?」
「媚薬飲ませた、ってことはそういうことでしょ?」
少し慌てるかなと思ったのに、雫は口角を少し上げて目を細めた。大人びた微笑みにゾクリとした。
「
……
誘われてくれる?」
ーーほんと、狡いよ、雫。
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