Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
のたり
2024-10-31 18:57:58
1081文字
Public
hrsz
Clear cache
cat
体調はいつも通り。喉も痛くない。強いて言うなら、舌が変な感じがする。口の中を舐めたら、いつもよりざらついているような感触。
「にゃにゃにゃ」
「あ、もしかして、雫、って呼んでくれた?」
頷くと、ふふっと雫が嬉しそうに笑った。
「本当ににゃーしか言えないのねぇ
……
」
そう。学校ではちゃんと話せたのに、家に帰ったら話せなくなっていた。ひとりで帰っていたからわからなかっただけで、もしかしたら帰り道にはもう話せなくなっていたのかもしれない。
今日、お泊りデートの約束をしていた雫が家に来て、そこでやっと気付いたのだ。
不思議そうな顔をしながら、雫が私の両頬に手を添える。
「あーん、して?」
「にゃーん?」
「お口の中、いつもと変わってるところがあるのかと思って」
たしかにそれはあるかも、と思って、口を開けた。雫が顔を近付けてきて私の口の中を見る。なんだか恥ずかしいな。
「いつもと同じに見えるわね」
そう言いながら雫は下の前歯に触れた。
「
……
っ」
「舌も普通?」
「にゃっ
……
」
そのまま舌に触られて、反射的に噛みそうになってしまった。
「
……
っ」
甘噛みで止められてほっとしたと同時に、雫の口角が上がった。口の中に入ったままの雫の人差し指が舌の裏を撫でる。
「ん、にゃ
……
」
口を開いたけれど、雫は指を抜こうとはしなくて、むしろ中指も挿れてきた。
「いつもよりざらついているのね。猫さんみたい」
まるで雫は肌触りを愉しむように撫でてくる。開きっぱなしになった口の端から涎が垂れていく。
「苦しかったら言ってね、遥ちゃん」
言ってね、って言われても、にゃーしか言えないんだけど。
「
……
にゃ
…
ぁ
…
」
息がうまくできないけど、辛いわけじゃない。なんていうか、これは。
「もしかして、ここ撫でたら気持ちいい?」
そんなことを言いながら、雫が耳の後ろを撫でた。
「
……
ゃ
……
」
元々耳は弱いのに今日はなおさらで、身体がすくんで思わず目を細めた。手を伸ばして、雫の邪魔をしないように最小限の力で袖の肘あたりを掴む。崩れ落ちてしまわないように。
「
……
遥ちゃん、可愛いわ」
どこかうっとりと雫が呟く。
「
……
に、ぁ
……
」
待って、って理性では思うのに、本能でこのまま身を委ねたくなる。ーー委ねちゃったら、どうなるんだろう。
雫が私の口の中から指を抜いた。垂れた涎を親指で拭う。
「
……
」
は、と息を吐く。そして雫の首に腕を回して引き寄せた。そのまま唇を重ねる。舌入れたら、雫、どんな感じがするんだろう。
唇を薄く開いて、雫の上唇を舐める。ざり、と音がした気がした。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内