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のたり
2024-10-22 08:06:16
1357文字
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hrsz
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高校生遥ちゃん×未来雫ちゃん 別バージョン
私の頭を雫が撫でる。
なんだか恥ずかしいけど、あまりに嬉しそうで楽しそうだから雫の気が済むまでされるがままになっていた。
「ねぇ、遥ちゃん、膝枕しない?」
「膝枕?」
「ええ!」
おいで、と言うように、ぽんぽんと自分の膝を叩く。
「
……
」
躊躇しても仕方ないか、と思って、雫の横に移動して身体を横にする。雫の膝を枕に仰向けになった私の顔を雫が嬉しそうに覗き込んだ。
「ずっとこうしたかったの」
そんなことを言って、私の髪や頬だけじゃなくて、耳や首筋や顎の下も触ってきた。雫に膝枕をしてもらったことがないわけじゃないけど、たしかにこんなふうに触られたことはなかった。ちょっとくすぐったいな。正直、恥ずかしいけど気持ちいい。
「ねぇ、遥ちゃん」
「なに?」
「キスしてもいい?」
「えっ」
「おでこにだけ。ね?」
「
……
うん、いいよ」
「ありがとう、遥ちゃん」
ぱあっと無邪気に笑った雫が私の前髪をかきあげる。
「じっとしていてね」
「
……
うん」
自分の横髪を耳にかけた雫の雰囲気が急に大人びてドキリとした。顔が近付いてきて反射的に目を閉じる。ドキドキして、優しく額に触れた雫の唇の柔らかさに顔が熱くなった。
目を開けたら、楽しそうに微笑む雫と目が合う。
「やっぱり遥ちゃんって可愛いわ」
この雫にとっておでこへのキスなんて、いつものことになっているのかもしれない。私の知っている雫よりどこか大人びた雰囲気を持つ雫は、今ハタチを越えていて、未来の私と付き合っているらしい。ーーなんだろう、胸がもやもやする。もしかして嫉妬なのかな。未来の私が
……
正直、羨ましい。
「
……
あのさ、雫
……
」
「なぁに?」
「ホントに、私達、未来で付き合ってるの
……
?」
「ええ。私が高校卒業したときに遥ちゃんが告白してくれて、それからずっと」
「
……
そっか」
私から告白したんだ。雫が高校卒業したときに、って、あと1年も残ってないんだけど。
何があったんだろう。モモジャンでいる間は雫に告白しないと決めていたのに、もしかして私が我慢できなかったのかな。
不意にふふっと雫が嬉しそうに笑った。
「ーーどうかした?」
「ごめんなさい、嬉しくて」
たしかに嬉しそうだけど。
「こうやって遥ちゃんに触れていられるのが嬉しくて」
「ーーいつもはしてないの?」
雫はきょとんとしてから、ふふっと笑った。さっきとは少し違う、どこか艶めいた微笑みに身体がざわめいた。
「してないと思う?」
顔を赤くした私に雫はまた笑った。
「まだ高校生だったときも、遥ちゃんにこうやって触れたいなって思っていたから。私はもう高校生じゃないけれど
……
」
そう言った雫は昔を思い出すように少し遠い目をした。その表情がどこか寂しそうで、胸がきゅっと詰まった。
「
……
」
雫の頬に手を伸ばす。
「
……
遥ちゃん?」
「
……
触れたい、って思ってたのは、雫だけじゃないし」
鼓動が速くなる。指が震えそうになって、でも、雫はきっと気付かないふりをしてくれると思う。
「キスだって
……
、したい、よ」
額じゃなくて唇で触れた雫の唇は、想像していたよりずっと柔らかくて、優しくて、甘くて、でもほんの少し寂しくて。
ーー卒業なんて待たずに、いつもの雫に会えたらすぐ好きだって言おうと決めた。
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