のたり
2023-11-05 10:22:08
559文字
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アウトドアなはるしず(しずはる)

雫さんの星4サイスト

「見て、遥ちゃん!」
笑顔で報告してくる姿はまるで子どもみたいだ。
「見ててね、遥ちゃん!」
見てるよ、ちゃんと、いつだって。
できた、と言って雫は嬉しそうに笑う。
「あ、遥ちゃん」
「どうかした? 雫」
「じっとしてて」
「え?」
ふっと伸びてきた手と視線にドキリとして身動きが取れなくなる。
髪に触れる手はしなやかで、無邪気だった視線は柔らかく包み込むように優しくて。
……
ふ、と雫が目を細めて笑う。
「取れたわ」
そう言って雫が私に見せたのは、小さな葉っぱ。雫が指を離した瞬間、滑り落ちるようにふわりと舞った。
……ありがとう、雫」
「どういたしまして」
雫がもう一度、私の髪に触れる。髪を整えて、そのまま私の頭を撫でた。
「どこでついちゃったのかしらね」
そう言って笑う雫はすっかり『お姉ちゃん』だ。
「あ、そろそろお米炊かなきゃいけないわね」
「あ、うん」
「頑張りましょうね、遥ちゃん!」
「うん」
飯盒を手にする雫はまた子どもみたいにワクワクした顔に戻っていた。
「これ、どうやってお米を測ればいいのかしら」
「大丈夫、外蓋が3合で内蓋が2合だよ」
「まぁ。さすがね、遥ちゃん」
キラキラした視線が少し照れくさい。雫といるとすぐ胸があったかくなる。雫はそんなこと気付いてもいないだろうけど。