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冥土うさ
2025-02-11 11:40:00
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きらめく夜空の星影に
FF7二次創作(見本)
Z救済、オリ主、リメイクの内容は考慮していません
(こんな文章書きますという見本のようなもの)
────雨が降っている。
ザアザアと激しい雨脚の合間に、ポタリと、瞼の上にしずくが落ちる。その強制的なまばたきは何度か繰り返され、次第に目を開けるのも疲れてきていた。降り続ける雨は、全身の体温とともに身体から流れ出るぬくもりまで洗い流していく。
あちらこちらに転がる武具や人、人、たまに武装ヘリ。煙はすでに消えているが、転がる薬莢や血液の跡がこれまでにあった戦闘の凄惨さを物語っている。これらすべてが、彼、ザックスひとりのために用意された武装だった。
ザックスは、神羅の誇るエリート兵士、ソルジャーだ。そのクラスファースト。限られた少数精鋭の選ばれし者だ。実力があった。誇りも、そして夢も。自由のために、友のために、障害を退けられる自信もあった。
しかし、今こうして空を見上げて、横たわっている。この現実が、すべての結果で、答えだ。
「クラウド────」
必死になって守ろうとした友は、どうなっただろうか。怪我はしていないか、動けるのか
……
生きているのか。ゆっくりと目を開け、浅い呼吸を再び繰り返した時、視界には呼びかけた友の顔が映りこんでいた。
よかった、生きていた────。
「生きろ────おまえは、俺の生きた証だ。」
ゆっくりとまばたきをするその瞳は、魔晄の色に染まっていた。ザックスたちソルジャーと同じ、人工的な色だ。しかし、茫洋としたその目に理性が戻っているとはとうてい考えられなかった。ザックスの友は、魔晄中毒だった。なんたる無常だろう────ソルジャーに憧れた彼の肉体は、その憧れに適していなかったのだ。
────雨が、降っていた。
瞳の中に雨粒が入り込もうと、もうまばたきをする力もない。身体は冷え切って、指先ひとつ動かすこともできなくなっていた。辺りを充満していた血生臭さも硝煙の臭いも、雨とともに流されたか、もしくは嗅覚が麻痺しているのか。
ああ、クラウドがいないな。
誇りでもあるバスターソードを持たせて、行かせたのだ。どこに────この先にあるのはミッドガルだ。神羅のお膝元。しかし、スラム街などは意外と目が届いていない。おそらく大丈夫だろう。治外法権、というとすこし違うか。
ワン!
いつの間にか消えた雨音に代わり、久しく聞いていなかった生き物の声を聞いた。ミッドガルでは、犬を飼う人よりも、ネズミ対策になるのと散歩の手間がかからないという理由で猫を飼う人のほうが多かったっけ────そんなことを思い出しながらすこし視線を動かすと、薄茶色の体毛が視界の端に映った。幻聴ではなく、本当に犬がいるらしい。
ワン、ワン!
あの世へのお迎えは天使じゃなくて犬だったか。「子犬のザックス」らしいじゃないかと内心で自嘲しながら、まばたきをもうひとつ。
「あ
……
」
しかし、そこにあったのは毛むくじゃらの生き物ではなく、更けた夜のような濃色の瞳をもつ人間だった。
「
……
天使?」
きょとんとした不思議そうな表情のあと、ちいさく、息が漏れるような笑い声を聞いたような気がした。
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