【能楽鑑賞】#188 第24回 高崎演能の会

能「百萬」「鞍馬天狗」 狂言「鬼瓦」

第24回 高崎演能の会

高崎芸術劇場 スタジオシアター能舞台
2025年2月9日(日)13:30開演

能「百萬」
  狂女:大槻崇充
  子方:松山絖美
吉野の者:則久英志
 所の者:深田博治

 笛:栗林祐輔
小鼓:住駒充彦
大鼓:安福光雄
太鼓:澤田晃良

狂言「鬼瓦」
  大名:野村萬斎
太郎冠者:石田幸雄
  後見:深田博治

能「鞍馬天狗」
  山伏・大天狗:下平克宏
     牛若丸:松山結美
  鞍馬寺の稚児:神門律成士
     〃  :土子実乃莉
     〃  :千木良穂尊
 鞍馬寺東谷の僧:殿田謙吉
    〃   :渡貫多聞
鞍馬寺西谷の召使:野村萬斎
     小天狗:福田成生

 笛:栗林祐輔
小鼓:住駒充彦
大鼓:安福光雄
太鼓:澤田晃良

*・*・*

ついに群馬に初上陸!首都圏エリアとはいえ、神奈川からここまで来るとプチ遠征でございます😅(推し様のお陰で世界はどこまでも広がるよ👍✨)

毎年気付いた時には完売している公演で逃していたのですが、今年も気付くのが出遅れたものの、運よく前方席の🎫をゲットできましたので、行ってきました。

高崎駅からのアクセスは良く、中に入ると組み立て式の立派な能舞台が設置されており、まだ新しい様で白い能舞台からは檜の香りが漂っておりました。年季の入った能舞台も雰囲気あって良いですが、まだ白さの残る能舞台も、舞台がとても明るく見えて良きでした。


能「百萬」

吉野の者が、西大寺あたりで一人の幼子を拾い、都嵯峨野の大念仏にやってきます。釈迦堂門前の者が、面白いものをお見せしようと、念仏踊りをはじめると、下手な踊りね、私が代わりに音頭を取りましょうと狂女が声をかけます。彼女は我が子と生き別れ、物狂となった白拍子・百萬でした。そして舞車を曳きながら、また笹を持ち、見事に音頭をとります。そして仏前で手を合わせ、我が子との再会を祈願するのでした。すると先程の幼子が、彼女は自分の母であるというので、男は百萬に声をかけます。百萬は夫と死別し、一人の我が子とも生き別れ、斯様に物狂になったと述べます。男は再会も近いであろうと彼女を励ますと、百萬は法楽の舞を披露します。さらに、我が子を追い求め、奈良から遥々都へやってきたと語り、衆人の中に我が子を捜し求めますが、身の不幸を嘆き狂乱の体となります。男はさては実の母に違いないと確信し、子供を引き合わせます。百萬は我が子との再会を喜び、仏の功徳に感謝するのでした。(公演サイトより)


初見の演目。狂女ものは、隅田川以外はハピエンで終わるので安心して観れます。大槻崇充師によるシテの舞は、とても惹き込まれお見事でした。アイが舞ってるところを後ろから止めに入るシテの表情(面)からは、白拍子としてのプロ意識みたいな圧を感じましたが😂

普段はなかなか座らない位置(正面席上手)からの鑑賞でしたが、能舞台が低めだったので、足の運びも良く見え、面の皺もしっかり見えるくらい近くで観ることが出来たので、お能の世界に浸れて感無量でした🥹✨



狂言「鬼瓦」

長らく在京していた大名が、無事訴訟も叶い帰国することになる。これも日頃信仰している因幡薬師のおかげと、お礼と暇乞いのため太郎冠者を連れ参詣に出向く。お参りを済ませた二人がお堂の様子を見て回るうち、ふと見上げた屋根の鬼瓦が目に留まる。すると大名は急に泣き出してしまい。(公演サイトより)


以前、他家や万作さんで拝見したことのある演目ですが、萬斎さんで観るのは初めてでした。鬼瓦を見て、奥さんを思い出して恋しくて泣いちゃうところは、とてもチャーミングで可愛かったです🥹✨

が、言ってる内容は褒め言葉ではないのよなー🤣

本人が無自覚に言ってるあたりが、また滑稽で、見所からは笑いが起きておりましたが、でも鬼瓦に似てる(爆)奥さんが大好きなんだよねってのは伝わってきました🥹(この大名は面食いじゃないんだろうな)

側でニコニコ顔で、時にはキョトンとした顔で相槌を打つ幸雄さんの太郎冠者も場にあっていて、とてもほっこりした演目でした。



能「鞍馬天狗」

一人の山伏が、鞍馬山の爛漫の桜を眺めようとやってきます。其処へ、鞍馬寺東谷の僧もお稚児たちを連れて、花見にやってきます。山伏が加わろうとすると、東谷の僧たちは、この場はひとまず遠慮しようと立ち去ります。すると一人の稚児が居残り、山伏に一緒に花見をしようと声をかけます。実はその稚児こそ、義朝の三男・牛若丸でした。彼は、清盛の稚児たちと共に鞍馬寺で暮らしているのだが、仲間はずれにされ、不遇の日々を送っていると話します。山伏は彼を不憫に思い、爛漫の山々を案内し、自分はこの山に住む大天狗であり、後日に再び会おうと言い捨て、雲に乗り飛び去ります。そして牛若が武芸の稽古に励んでいると、大天狗が豪快な姿で現れ、健気な牛若に兵法の奥義を伝え、平家を滅ぼせよ我も活躍ぶりを見守ってゆくと約束し、別れを惜しみつつ姿を消すのでした。(公演サイトより)


20分の休憩を挟んで、萬斎さんが引き続きアイで登場。コチラでも召使役をチャーミングに演じられてて、仏頂面の前シテとのアンバランスさが、逆に和やかな雰囲気を醸し出していたような😊

以前、裕基くんのアイでも観たことある演目でしたが、裕基くんの場合はカッコイイ系になるんだよね。同じ親子でも持ち味が違うってことやね🤔(再確認)

こちらも「百萬」同様、アイが舞ってる時に、シテ(山伏)の存在に気付いて中断する、という流れで、意外な?共通点に気付きました。

山伏の存在を憎たらしく思いながら去る召使でしたが、最後の最後までチャーミングに演じられていたので、見所からはクスクスと笑い声が🤭(そして、全く微動だにしない山伏😁👍)。

あと、もう一人のアイ、小天狗役の福田さんの長〜い一人語りもお見事でした👏

今回は、下平克宏師の前シテの山伏(直面)が、雰囲気バツグンでして、表情😠が後シテの天狗の面とリンクしてて、凄く良かったです。天狗も凄くカッコ良かったな〜!😆✨

あと、この演目は、牛若丸が天狗を引き止めるところがキュンポイントだと思う✨


今回は、お囃子も好きなメンバーでしたし、とても質の高い内容で、遥々遠出した甲斐がありました😊✨

何より、こんなに立派な能舞台を所有してる劇場があるって素晴らしいですね。伝統芸能に力を入れてるのが感じられて😌



過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
.