net20156
2024-10-19 23:06:51
1894文字
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第4回 五歌ワンドロ/ワンライ(R18)




ふにふに
ふにふに


男の武骨な手の中で形を変える自らの胸。
歌姫は諦めたように目線を上げて、天井のダウンライトを見やる。

―――体全体で受け止めている身体の重さは、(一応)同棲している男のものだ。


ついさっき、2週間の海外出張から帰ってきたかと思うと、玄関からのしかかるように倒れ込んできた。
そのままリビングのソファに運ばれて、30分以上この状態だ。

すぅ~~~と胸や首元に鼻筋を寄せて匂いを吸い込んだり、顔を摺り寄せたりしながら、一言も発しない。いつもの黒尽くめの服に、目隠しすらつけたままだ。

そもそもいつ帰国できるかなんて聞いてなかったから、風呂上がりだった歌姫のキャミソールの下はノーブラだ。
疲れてるんだろうとしばらく好きにさせていたが、それでも限度がある。


……ちょっと、もういいでしょ
「やだ。うたパイ足りない」

子供のようなセリフを言う成人男子に、心の中で小さく溜め息をつく。こんな姿、とてもじゃないが生徒達には見せられない。

五条はキャミソールの上からはむはむと乳房を甘噛みしてくるが、その先端には触れてこない。
まるで赤子が甘えてくるような仕草で、でも確実に別の意図を持って触れる仕草が憎たらしい。


……っ、こら!」
「ん~?」
先ほどから、明らかに硬くなっている男の下半身が太腿に当たっている。前言撤回。全然子供じゃない。
ゆっくり休んでほしくて、こちらがその気にならないように我慢してたというのに。


「あ、ただいまのチューしてなかったね」
やっと胸元から頭を離したかと思うと、身を乗り上げてきた男に軽く口づけを落とされる。

同時に、散々周囲を弄られてキャミソールを押し上げてしまっていた胸の先端をきゅ、と摘ままれて思わず肩が揺れた。
そのまま布越しにくにくにと乳首を擦られる。

っ、」
「歌姫、ちゃんと僕がいない間、自分でイジった?」
んなことっ!」
「ほんとかな〜? こんなやらしー身体で僕なしで2週間もいられないでしょ」

乳首への悪戯が引き金になったかのように、自らの下腹部にも熱が生まれてくる。
じわりと広がる、疼くようなあの感覚。

いつの間にか男の身体が太腿の間に入り込み、部屋着のショートパンツの中心に五条のそれが押し付けられていた。
互いに衣服を着たままでも、布越しに感じる熱。

再びキスを落としながら、五条の腰が動いて緩慢な刺激を与えてくる。布地が擦れて、いつもと違う感覚に思わず目を瞑ってしまう。

「は~きもちい」

五条が肩に顔を埋めながら小さく呻く。
しかし歌姫はもどかしさで苛つきが募ってくる。
さっきから直接触れられたのは唇だけ。

硬い欲望を押し付けられて前後に擦られるそこは、布地の下からもぬちぬちといやらしい音を立て始めて、きっとこの男にも聞こえてしまっている。

しかし同時に、耳元に寄せられる五条の唇からも、熱い吐息が零れて聴覚を刺激してくる。

っ、ふぅっ、うたひめっ
まるで五条が自分の身体を使って自慰をしているような感覚に、ますます下腹が切なく疼いてしまう。

次第に、歌姫の腰もねだるように揺れ始めた。
互いの性器を擦りつけ合い、もっと深くまで近づきたいと求め合う。

更に硬さと質量を増したそれが、動きを速めてきた。まるで直接擦り付け合っているかのように、ぐち、ぬちゅ、と卑猥な音が響く。
五条の硬い竿が、一番気持ちいい突起を押し潰してくる。ざらざらとした下着の布地が擦れて、いつもより刺激が強くてーーー

「ぁ、んっ、ふぁっ」

歌姫もより股を開いて、限界まで受け入れて押し付けた。
男の背中に回した手で縋るように上着を掴む。

きもちいい。そこ。もっと。
もう少し、あとちょっとで――――



上り詰めて弾けそうになった瞬間、男の身体が一気に離れた。


……っ」
反射的に目を開けると、馬乗りになった男がようやく目隠しをあげて楽しそうに見下ろしていた。


どーしてほしい?」

そんなの分かってるくせに。
そうだ。こいつはこういう男だった。


「あんたのそーゆーとこっ、ほんと、きらいっ」
身体に燻ぶるやり場のない熱と悔しさで、目尻に涙が浮かんでくる。

「僕は歌姫の結構エッチなとこ好きだよ?」

火照った身体を舐め回すような蒼の視線が、その先を促す。


憎らしくて愛おしい男を睨みつけながら、歌姫は腰に手をかけて、ゆっくりと自らのショートパンツを下ろしていった。


やっぱりこの男、割とマジで嫌い。