三毛田
2025-02-09 18:03:12
1109文字
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98 098. ファンファーレを高らかに

98日目
吹き鳴らせ

98 098. ファンファーレを高らかに
 ああ。
 きっと、そういうことなのだろう。
 ちょっとだけネガティブになる。
「穹?」
「大丈夫。何でもない」
 目元を手で覆って隠している俺を、丹恒は心配そうに見ていて。
 嫌な予感とかとはまた違うもの。
 さてはて。どうしたらいいのだろうかと、頭を悩ませ。
 どう悩んでも、今はどうにもならないと諦める。
「ま、悩んでも仕方ないからな」
「そうか」
「うん。丹恒。ご飯食べよう」
 後ろから抱き着くと、呆れたようにため息をつき。
「つい先ほどおやつを食べただろう」
「でも、頭を使ったらお腹が好いちゃった」
「食べすぎると、前みたいに倒れるぞ」
「倒れても大丈夫! ここは列車だし、丹恒が胃薬持ってるだろ?」
「それは緊急用だ」
 ぽんぽんと頭を撫でられ。その後、髪の毛をぐしゃぐしゃにされる。
 悪くない。というか、丹恒に頭を撫でられるのすごい好き。
 そんなことを思っていると、突然頭の中で音楽が鳴り響く。でも、短く終わる。
「穹?」
「う、ううん。ラウンジに行けば、何かあるかな?」
「パーティー車両の方が、何かあるかもな」
「シャラップがうるさいからやだ」
「それはわかる」
 俺が言うと、丹恒は腕を組み頷く。
 ダジャレがなければ、しっかり仕事をするから頼りがいがそれなりにあるんだけどな。
「パムのご飯の方が好きだし」
「ああ。パムの作るものは、非常に美味だ」
 丹恒も同意してくれた。やっぱり、パムが作ってくれるご飯は美味しいんだなと再確認。
 そして、嬉しそうに微笑む丹恒は可愛い。好き。
 好きだと思った瞬間、また音楽が鳴り響いて。
 本当何なんだ、これ。
 後で調べてみよう。
 ラウンジへ向かうために手を差し出すと、一度俺を見てから恐る恐る重ねてきて。
 可愛い。
「丹恒の指先、好きだな」
「そう、か?」
「うん。もちろん、指先だけじゃなくて全部好き」
 そう伝えると、じわじわと白い頬を赤く染めて。それから、襟で口を隠す。
 何が刺さったのかわからないけど、意識してもらえてるってことなのだろうか。
 そうだとしたら、すごく嬉しい。
 どうして嬉しいのかと聞かれると、彼が好きだから。それ以外に、答えはない。
「丹恒は?」
「仲間として、好きだ」
「そっか」
 今はまだそれでいいなって、思ってしまう。
 少しでも意識してもらえたら、嬉しいけど。
「穹」
「ん?」
「お前は、それで満足なのか」
「俺が、満足しないって答えたとして、丹恒は納得する? 出来る?」
「それは……
 丹恒は困ったように口ごもる。
 我ながら、意地悪な返しだ。