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三毛田
2025-02-05 22:02:14
1078文字
Public
1000字2
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94 094. 言葉にならない侭
94日目
そのまますぎる
94 094. 言葉にならない侭
立ち寄った星が、確実に発展している保証などどこにもない。
そして、今回物資補給に立ち寄った星は、食糧問題は解決できるものの、町中で泊まるとなると一応宿泊できる。というもの。
「入浴は、沐浴か
……
」
「丹恒、嬉しそう」
「問題がなさそうであれば、お前と三月は列車に戻って風呂に入ればいい」
「でも、丹恒一人を置いていくのはなぁ」
「きちんと戻る。そこは安心しろ」
心配をよそにそんなことを言われてしまえば、戻るしかなく。
「やっぱり」
「覗きか?」
角と尻尾はなんとか隠しているけれど、尖った耳と長髪はそのまま。そんな飲月の姿で、沐浴場にいた。
「沐浴しないのであれば、出て行ったほうがいい。見つかったら、追い出されるぞ」
「わかってるんだけどさ。蒼龍ちゃん的に、ここはどう?」
「悪くないな」
水浴びをする丹恒の姿は、美しい。それこそ、宗教画かと思ってしまうほどに。
美しすぎて、言葉を発することすらままならないとはこのことかと思ってしまうほど。
でも、彼の神秘的な姿は、時に人を狂わせる。
「丹恒、列車に帰るよっ」
ヤバいヤバいヤバいっ。
現地の人に沐浴する姿を見られていたようで、まるで神を崇め称えるかのような動きをする人がちらほら現れ。
そこからは早かった。
囲まれて動けなくなる前に、俺は丹恒の手を引いて、列車へと走る。
「俺が飲月の姿になって、お前を抱えた方が早いんじゃ」
「飲月だと俺より鈍足なんだから、大人しくそっちで走る! というか、今あの姿になったら、すぐに囲まれるって!!」
「むっ」
残念ながら、事実なのだ。そのままで走った方が、よっぽど速い。
「穹、丹恒!」
なのが手を伸ばしている。強く地面を蹴り、その手に掴まりながら列車に飛び込む。
「あんたたち、何したの」
床に倒れ込んで、肩で息をしている俺たちを見て姫子が怖い顔を向けてきて。
「俺が、沐浴をしている
……
ところを、現地の人に、見られて、その
……
」
「気が緩んでて、飲月の姿だったんだよ。そしたら、神様みたいに扱われそうになって。それで」
「角と尻尾は、隠してたんですけど」
全力で走ったもんだから、あちこちが痛い。呼吸もままならず。
今すぐ大の字になりたいけれど、姫子からの視線が怖く。
「そう。それなら、すぐに出発しましょう」
それでいいわよね? と問いかけられたので頷く。
「あの姿の丹恒、神秘的だもんね。でも、嫌がってなかった?」
「水が、心地よかったんだ」
「そっか。二人とも無事でよかった」
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