imotamusiko
2025-02-05 00:15:31
721文字
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ミスミ兄弟語り

何をどう書いてもネタバレになりそうなのでここで爆発したい。


あの可愛いらしくてレトロなタッチに騙されてはいけない優しいお話よりもギスギスしたのが観たいけど尊敬する作家様がメチャ推してるな
と思って読んだら、あの突然巨大化する三角形に底知れない恐怖を感じてそのまま最後まで引き摺り込まれてしまっていた

1話
キヌコちゃんの可愛らしい姿もそうだけど、未知の浮遊物に対してキラキラした目に「名前をつけたい!」という活発さ。
ノパソも使っているし幼いころから心臓が悪いという事であの短い人生をあまり動きまわれずに過ごしたのだろう。
パフェ食べようね!と臆せずいうし、治してあげようか、というサンちゃんの申し出を「お医者さんじゃないでしょ?」と断れるのは
見た目をそのまま受け取る子供特有の不器用さがあるし、死を恐れていないのか理解できてないのか、縋りつくような生への執着が無いし、自分の病気をある程度受け入れてもいるようで切ない。
娘の入院費や手術代の為に働いて苦労する両親を見ているのか、そのために病室で一人きりで過ごさなければいけない寂しさを嫌という程味わっているのだろうか。
こんな利発なお子さんを失うご両親の悲しみは計り知れない。
ナースさん達もキヌコちゃんの存在は自分たちの仕事へのモチベにもなっていただろう。
がらんとして月明かりが差す静かな病室がとても悲しかった。あんなにキラキラ笑っていたのに、とても胸が痛かった。

巨大化したサンちゃん、兄弟にいさめられ、はけ口をうしない、地面に刺さる。
せめてもの慰めにか、キヌコちゃんの姿を得た。
涙するサンちゃんにただただ同情して、一緒に泣いている気分だった。
(その泣き姿に、まさかあんな伏線があるなんて思わないじゃない!!!)