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三毛田
2025-02-04 20:55:01
1065文字
Public
1000字2
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93 093. 待ち侘びて見上げる空
93日目
君を待つのは嫌いじゃない
「穹先生、どうしたの?」
「ああ、うん。彦卿こそ、ここにいていいのか? 景元の遣いの途中じゃないのか?」
「もう星槎海での用事は終えたよ。帰る前に、茶菓子を買ってきてくれって連絡を貰ったんだ。ついでに、不夜侯で仙人爽快茶でも買おうかなって」
星槎海、不夜侯前。シエン先生の講談を右から左に流していたら、彦卿とばったり。
何か色々持っているから問いかけたら、そう返ってきて。
この後も仕事を頼むつもりなので、その前に息抜きしろってことなのだろう。
「先生は一人?」
「丹恒と待ち合わせ。用事を終わらせたら来るって言ってたけど、多分まだ来ない」
俺も仙人爽快茶を買って、橋の方へ足を向ける。
「丹恒先生にも会いたかったな」
「今度、二人で会いに行くよ」
「本当? 将軍と一緒に待ってるね!」
じゃあ、また! と、笑顔で手を振りながら星槎に乗って、帰っていく。
俺は橋の欄干に肘をついて、空を見上げながらストローでゆっくり仙人爽快茶を啜る。
半分ほど無くなったところで、
〝そろそろ星槎海に着く。可能であれば、カフェオレ、砂糖少な目氷多めを頼む〟
とチャットが届いたので、夢茗に頼んで用意してもらう。
「意外と、カフェオレでしたっけ? これも売れてるんですよ。看板メニューは、仙人爽快茶ですけど」
「ありがとう。そうなんだ」
「はい。仙舟は長命種ばかりですから、みなさん一度は新しい味に興味を持つんです」
「なるほど」
他の客の邪魔にならないように気をつけつつ、丹恒が来るまでの間夢茗と世間話。
「穹、待たせた。夢茗、料金は貰ったか? まだなら、俺が払う」
「お代なら、穹さんからいただいております」
「そうか。いつもありがとう」
「いいえ。丹恒さんや穹さんたちのおかげで、ウチの店も新しいメニューを取り扱うことが出来るようになってきましたので」
ニコニコ笑う彼女は、可愛らしい。
俺からしたら、丹恒が一番だけど。
もう一つ仙人爽快茶を擁してもらって、それを受け取ってから別れを告げて列車に。
「ただいま~」
「ただいま」
「おかえり!」
なのが蓄音機の前でレコードを選びながら、俺たちにおかえりと告げ。
「なの、ちょっと溶けてるかもしれないけどお土産」
「いいの? ありがとう!」
嬉しそうに受け取り、ストローに口をつけ。
「うーん。美味しい!」
この笑顔を見ると、買ってきたかいがあるなと思う。
「丹恒この後は?」
「特に決めていない」
「じゃあ、俺の部屋でゆっくりしない?」
「ああ、構わない」
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