ながとぅ
2025-02-01 17:12:59
1086文字
Public ZZZ
 

ZZZ【ビリイト/Edge】

ジェラシーメンヘラビリー×ひたすら寸止めされるライト(の冒頭)
直接描写はないよ!(いつもの)
でも、ライトさんは全裸です!(趣味)

「ん……?」

目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった。
コンクリート打ちっ放しの壁。申し訳程度の裸電球によって照らされる薄暗い室内。
某拷問映画を彷彿とさせる場所で、膝を付いたまま両腕が後ろ手で拘束されている。
無論、生まれたままの姿――全裸だ。マフラーもサングラスもサポーターもない。
不意に一つ風が吹いて髪を揺らす。肌寒さによる身震いを覚悟したが、その風は暖かい。そして、室温は高いようで裸でも寒さは感じない。むしろ、暑いくらいだった。

「パイセン?こりゃあ一体、何のつもりですかねぇ

困惑するライトの前で暗がりの中で作業をしている機械人がひとり。
あの赤いジャケット、両肩のいかつい装飾。まごう事なき彼の恋人、ビリーだ。

「人間は出したら萎えるからな!」

振り向きざま、フェイスカバーに表示されている黄色の瞳が愉しげに薄闇の中で光る。
あまりにも、さらっと。まるで茶の一杯でも誘うかのような気安さ。
それでいて、なかなかに恐ろしい事を言うものだと顔が引き攣った。

「それとこれは違うんじゃないすか?」

いや、待て。冷静になれ、ライト。
恋人は、どこから聞いたか分からない素っ頓狂で脈絡のない噂に引きずられているだけ。
いつぞやかもそんな事があったのだ。説得すればどうにかなる可能性がある。
そうして自分に言い聞かせながら苦笑交じりに問いかける。

「とりあえず、俺を拘束して何がしたいのか教え――
「だから言ったろ。人間は出したら萎えるから、お前が自分で触れないようにしたんだって」
「は?」

開いた口が塞がらない。
何なら目玉が飛び出るかと思うくらいの衝撃だった。
一体、何をするつもりなのだろうか。

「お前が浮気するから悪いんだぜ」
「いや、ちょっんな事してな――
「いーや、したね。同じ機械人なら誰でもよかったんだろ?」

ことごとく言葉が遮られる。
聞く耳を持つつもりもなければ、事情を全て聞く事もままならない。
一体、いつ。何をしたんだ。
必死に記憶を漁るものの、糸口は見えてこない。
あまりの焦燥感に冷や汗が止まらない。

「悪い子のライトには分からせてやらないとな!」
「いやいやいやパイセン、ちょっとまっ――

その手に握られているのは、多種多様なオモチャ。無論、子供用の可愛らしいものではない。
それらが自分に使われる未来を悟るものの、全くと言っていいほど身動きが取れない。更には、喉が引き攣って声も出ない。

「待つ訳、ないだろ?」

ライトが最後に見たビリーの“目”は赤く光り、不気味に孤を描いていた。