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猫澤
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「
――
どうにかならんのか! カイト!」
「あはは
……
」
セカイに来るなり甘えんぼになってしまった類
「おい! 類! いい加減離れろ、これではショーの練習が出来ないではないかー!」
「そんなっ
……
司くんは、僕が傍に居なくてもいいと言うのかい⁉︎ 僕は君に触れていないだけで、こんなにも心が張り裂けてしまいそうだというのに
……
!」
「うぐ、くるし、死ぬ、ギブ、死ぬ
――
!」
「まったくなんなんだ! セカイに来た途端急にぎゅうぎゅうと
……
お前、おかしいぞ!」
「僕はいつもこうだけど?」
「なわけあるかッ! 普段はこんなにベタベタしてこないだろうが! いつもを辞書で引き直してこい!」
「ううん、何故だろう。なんだか無性に司くんが恋しくて仕方がなくなってしまってね
……
」
「ほう。まあオレの愛されオーラをもってすれば、類がメロメロになってしまうのもわかるが
……
?」
「愛されオーラ」
「半笑いで繰り返すな。馬鹿にされてる気分になるぞ」
「ううむ、やはりどう考えてもおかしい。いや、類は普段から変だが、輪をかけて変だ。
……
なあカイト。今日セカイでは何か異変がなかったか?」
「いいや、特には何もなかったよ。君達が来るまではみんなでショーの準備をしていたし
……
」
「ふむ。それは
……
至っていつも通りだな」
「異変があるとすれば、このセカイより、司くんの方ではないかな?」
「
……
オレだと?」
「どうだろう、何か心当たりはないかい?」
「皆目見当がつかんっっっ」
「うーん
……
それは困ったね」
「それならもしかすると、僕達がまだ気づいていないだけで
――
このセカイにも何か変わったことが起きているのかもしれない」
「よし。ではひとまず、セカイをぐるっと見てまわってみるか」
「フフッ、デートだね司くん。手を繋いで歩こう!」
「移動中も離れたくないのか、お前は
……
。それにカイトもいるのだからデートではない!」
「フフフフ! それは僕と二人きりになりたいというお誘いかい⁉︎」
「何故そうなる!」
「しかし見た感じ普通のセカイだな
……
。いや、セカイ自体は全然普通ではないんだが。いかん、感覚が麻痺している
……
」
「ア! ツカサクントルイクン、オテテツナイデル!」
「ラブラブ!」「ラブラブダ〜!」
「やめんかお前達! せめて仲良しと言え!」
「ナカヨシ?」「ナカヨシ?」
「フフッ、ラブラブだよ♪」
「「ラブラブ!」」
「こら類!」
「だんだん居た堪れなくなってきたぞ
……
」
「ああ、憔悴しきった君の顔も空に打ち上げたいくらい素敵だね!」
「お前は心底楽しそうで何よりだ
……
」
「このセカイは、元は司くんの想いがきっかけで生まれているから
……
この二つに何かしらの因果関係はありそうなんだけれど
……
」
「そうは言うが、本当に心当たりが
……
」
「
……
欲求不満、とかかな?」
「欲求不満?」
「そうとも。原因がセカイでも司くんでもないのなら、僕かもしれない」
だろう?
「仮に類が原因だったとして、どうすれば治るんだ、これは」
「欲求不満なら、欲求を満たせばいいんだよ。つまり
……
」
「つまり?」
ごくり
「膝枕して、よしよしして、めいっぱい僕を甘やかして♪」
「
………………
」
***
「何故こうなる
…………
」
「いやあ、絶景だねえ」
「司くん。
……
好きだよ」
「は?
……
ばか、お前、カイトもいるんだぞ!」
「好き、フフッ、好きだ、だーいすき
……
」
ぎゅう
「ぐ
……
、す、すまん、カイト
……
恥ずかしいところを
……
」
「気にしないで、と言いたいところだけど
……
。お邪魔かな? 少し、席を外そうか」
「いや! ここにいてくれ。でなければオレがどうにかなりそうだ
……
」
「ふふっ」
「出会った頃に比べて、君達は本当に
……
仲が縮まったね」
「む
……
。元々ショー好き同士だからな。オレは類とは気が合うと、一目見た時からわかっていた」
「つ、司くん
……
! それならもう気が合う同士いっそ結婚するかい! 幸せな家庭を僕と築こう
――
」
「
……
今は少し鬱陶しいが
……
」
「でも、それだけじゃないだろう?」
「
……
お見通しなんだな、カイトには」うれしい
「欲求不満、か
……
」
「類」
「うん?」
「あー、
……
愛してる」
「え」
「つ、司くん
……
?」
「〜〜
……
ッ」
ぎゅ
「まったく! お前というやつは! 黙っていれば好きだの結婚しようだの好き放題!」
「僕の記憶では君も黙ってなかったように思うけれど」
「ええい! 揚げ足をとるんじゃない!」
「
……
類ばかりずるいぞ! 本当はオレだって
……
、
……
甘、えたい」
「
……
!」
「
……
司くん。僕は、ずっと思っていたんだけどね」
「
……
」
君のことは頼りにしてる いつも先陣切って僕達を導いてくれる 妹さんを心配するお兄さんな君も 後輩くんの悩みに寄り添う先輩な君も
そんな君が好きだし、カッコいいと思う
「でも僕は君と対等でいたいから」
「君が甘えてくれるなら、いつでも大歓迎だよ。朝も夜も関係ない。満足するまで抱きしめて、キスをして、君への愛を囁こうじゃないか。それが僕の使命だからね」
「
……
お前、まさかわざと
……
む」
ぴと
「僕の前では、急いで大人にならなくていいから」
「
……
」
「二人で一緒に大人になってはくれないかい。
……
ほら、手を繋いでさ」
「そう
……
だな。それも悪くないかもしれん」
「フフッ。そうだろう?」
ぎゅうう
そっと席を外す
***
「あっ、カイト〜! 司くん達来てるんだよね? どこにいる?」
「リン達、司くんと類くんとショーしたーい!」
「二人とも、今はそっとしてあげよう? 代わりに僕が一緒にショーをするよ」
「え? どうして?」「なんでなんでー?」
「
……
ふふ」
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