猫澤
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「類お前……体硬すぎではないのか」
「なんのことだい?」

「ええい、いいからちょっとそこに直れ! そのまま両腕を足の爪先に向けてみろ」
……
「おい、ふざけるな。もっと伸ばせるだろう、類のポテンシャルはそんなものか⁉︎」
「そう言われてもねえ。……イテテ」

……し、信じられん……。いくらなんでも硬すぎるぞ」
「うーん……でもたしかに全身が凝っている感じはするね。フリーになってからは特に裏方が多くなって、机に齧り付くことが増えたからかな」
「凝っているというレベルではない気がするが……

「いいか、類よ。体が硬いとあらゆる事故や怪我に繋がる……。大事な演出家の健康が危ぶまれるとあっては、オレも黙って見ているわけにはいかない……!」
「そんな深刻そうにしなくても」
「こうしてはおれん! 今! すぐ! 柔軟をするぞ!」

「安心してくれ。このオレにかかれば、類の体などあっという間にタコのようにくにゃくにゃになることだろう! 大皿に乗ったつもりでどんと構えているといい!」
「刺身にでもする気かい?」
「ん? 刺身? 何を言っているんだ?」
……

「ひとまずは凝ったところをほぐすところからだな。ちょうどいい。類、軽くベッドの上に横になってみてくれ」
……ベッドに?」
「そうだが。何か問題でも?」

「どうぞ煮るなり焼くなりしてくれ」
「任せておけ。背中から順にほぐしていくぞ。失礼する……

「ゔ……
「どうだ? 気持ちいいか? 痛かったら言ってくれ」
「そう、だね……きもちいい、けれど」
腰のあたりに乗る司 ベッドから香る司のにおい
(これは、なかなか……落ち着かないね……

「しかし揉み応えがあるな。先ほども言ったが、筋肉が硬直していると怪我をしやすい。血行にも影響するから、体は柔らかいに越したことはないぞ」
「ああ……
「オレも、類にはいつまでも元気でいてほしいからな」
「ありがと……ゔ」
「と。すまない、強く押しすぎたか」
「っ……

腰に股間を押し付けられてむらむら
「つ、かさくん」
「ん? どうした?」
「司くんは、ずいぶんとからだが、やわらかいんだねえ……
股関節開いて ぺたりとお尻の上に乗っている
きょとん
「ハーッハッハッハ! 当然だ! オレは毎日朝晩欠かさず全身柔軟しているからな! 開脚だってご覧の通りだ!」
「うんうん、さすが、司くんだ……

「でも」
「ん? うおっ⁉︎」

「司くんも、このところ忙しくてあちこち凝ってるんじゃないかい?」
「いや……? 特に凝っているとは感じないが……
「いやいや、自覚症状が無いだけできっと凝っているに違いないよ。先ほどのマッサージのお礼に、僕がほぐしてあげよう」
「強引だな⁉︎ ま、まあ、そこまで言うのならお言葉に甘えるか……

「それじゃあ、触れるよ」