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ナスカ
2025-01-31 19:42:28
2664文字
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強く、優美に、可憐に〜ベルばら感想〜
今日(2025/01/31)から公開された、『映画 ベルサイユのばら』の感想です。
皆さんグッドハーブニング
……
いや、ボンジュワール!(混ぜるな)ナスカです!
今日(2025/01/31)は本日より公開の映画『ベルサイユのばら』を鑑賞してきました!
実を言うと、あまり見る予定ではありませんでした(なんて失礼な!) しかし脚本があの『金春智子さん』と知って、絶対に見ねば!!!と思い直しました。金春さんは、私が多大に影響を受けた作品『明日のナージャ』に深く関わっている御方です。観ないわけにはいきません。
随分昔に完結した作品ですのでネタバレも何もありませんが、『とにかく公開初日に見たい!』という気持ちから、早速観てまいりました。
私は一応、原作を高校時代に完走しています。しかしそれも随分昔の記憶になりつつあり、終盤についてはほぼ覚えていません。アニメも少し前にされていた(はず)の再放送も、途中から見れなくなってしまいました。宝塚の劇に至っては一度も観たことがありません。ほぼベルばら素人です。
なので今回に関しては、この度公開された映画に情報を絞ってお話していこうと思います。コアなファンの方、どうぞお許しください🙇
全体的に、非常にゴージャスな映像だと思いました。マリー・アントワネットが生きた時代、ファッションや家具には豪華絢爛な『ロココ様式』が用いられ、キャラクターたちが自らの心情を歌い上げるミュージカルシーンでは、あの時期に大流行した模様や意匠が溢れんばかりに使われていました。
また、色彩についても非常に印象的です。劇中、オスカル様は白バラに、マリー・アントワネットは赤いバラに喩えられていました。ここにベルサイユ宮殿の青い屋根を添えると
……
何ということでしょう、フランス国旗の完成です。
加えて、この時代から随分未来になりますが、『ベル・エポック』に活躍した画家『アルフォンス・ミュシャ』の画風と思われる演出もありました。
色彩や意匠を通して、彼女ら彼らが生きたフランスという国に敬意を表しているように感じましたね。きらびやかで豪華、というフランスへのイメージを反映した映像作りだったと思います。
次の良い点は、オスカル様を演じた沢城みゆきさん、そしてマリー・アントワネットを演じた平野綾さんの演技でした。
沢城さんのオスカル様は、平時とても格好良いです。凛々しく、勇ましく、強く美しい。頼りがいのある近衛師団長であり、衛兵隊長です。けれどそんなオスカル様から、彼女の中にある『女性』が滲み出る瞬間、溢れ出した時の声色の変化は非常に繊細! 『男性として育てられた女性』と極みとも言えるオスカル様の感情の機微が伝わる、とても素晴らしい演技でした。
平野さんのマリー・アントワネットは、年月の経過が如実に表れていました。序盤、嫁いできたばかりの14歳の彼女はとても無邪気で愛らしく、ぶっちゃけると「やっぱハルヒをされた方の声だなぁ」と思いました。しかし、王妃となり、子どもを産み育て、
……
という人生の大イベントを経るにつれて、平野さんの声は『フランス最後の王妃•マリー・アントワネット』の誇り、厚みが増していったのです。最早、マリー・アントワネットその人でした。
ストーリー展開は、序盤はかなり駆け足のように感じましたが、私はこれを『みんなもう知ってるよね?』という制作陣から観客への信頼だと思いました。
逆に言うと、『みんなここまで覚えてる?』という後半戦。オスカル様が平民たちと共に戦う場面はガッツリ描かれています。ともすれば埋もれてしまいそうなほど豪奢な宮殿での暮らしを序盤にギュッと詰め込み、『現在のフランスが如何にして成立したのか』という礎(革命の始まり)を濃厚に描いていたように感じました。
次はちょっとおセンシティブな話です。オスカル様の
……
その
……
お胸について
……
(すみません)
これね、『『『一切』』』描かれなかったのが好印象です!!!!! はい!!!!!
オスカル様の魅力は、『男として育った女』『平民に心を寄せるが貴族』などという、様々なものの間で板挟みになっているところだと思うのです。そして板挟みになっても尚、自分の選んだ道を信じて、ついには王妃のお気に入りから王権打倒の呼び水となりました。オスカル様はそこが格好良いのです。
ですので、『胸を露出しなくてもオスカル様は魅力的なんだぞ!』ということなんだと私は思います。いや本当に。だってアンドレと一夜を共にするシーンですら、谷間の描写が無かったんですよ!!!! ここまで徹底するなら、私はそう思うことにします。
あとはファッションの話とかもしたいですね。ロココ様式のドレスは、皆さんもご存知のでっかいパニエにコルセット、裾が広いスカート、レースもたっぷり
……
。ローブ・ア・ラ・フランセーズってやつですね。マリー・アントワネットや他の貴族女性たちが着ている服は全体的にそんな感じ。
物語後半、マリー・アントワネットが子どもたちと一緒にプチ・トリアノンへ向かう場面では少し裾の狭い、やや質素な服になっています。これはこの頃のプチ・トリアノンが農村風に改装されているからだとは思いますが、服装の変遷も関係あります。このあとの歴史の流れでは、キツいコルセット等を取り払った『エンパイア・スタイル』が流行りました。流行の最先端にいたというマリー・アントワネットは、変化していく中間地点のファッションに身を包んでいたのかもしれません。
更に言うと、マリー・アントワネットとフェルゼン、オスカル様とアンドレ。両者の想いが繋がったミュージカルシーンでは、天使のような衣服に身を包んでいます。恐らくこれは、ヘレニズムの表現だと思います。
ロココ様式に対する華美さのへ批判に合わせ、古代ギリシャやローマに対する憧れが増しました。衣服は薄着ドレスのシュミーズドレスが流行り、それは前述の四人が纏っていた薄い衣服にも似ています。
悲しいことに、四人はその時代を長く生きることができませんでした。しかし心の中は自由である、ということを象徴するには、次の時代に流行った服を身にまとっていても何らおかしくありません。
……
といった感じでしょうか! アンドレの死亡シーンは泣いちゃいましたし、ここからレ・ミゼラブルに続いていくんだなぁとか思って感慨深かったですし、ちゃんと原作履修し直さなきゃなぁと思いました!
では、今回の感想は以上です! 最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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