狂言の会 今参り・祐善・金津
国立能楽堂
2025年1月29日(水)17:30開演
狂言「今参り」(大蔵流)
大名:茂山逸平
太郎冠者:茂山茂
新参者:茂山千之丞
素囃子「早笛」
笛:熊本俊太郎
小鼓:田邊恭資
大鼓:佃良太郎
狂言「祐善」(和泉流)
祐善の霊:野村萬斎
旅僧:石田幸雄
所の者:月崎晴夫
地謡:岡聡史、高野和憲、深田博治、内藤連、飯田豪
狂言「金津」(大蔵流)
親:山本則重
金津の者:山本則秀
子:山本則光(子方)
金津の者:山本則孝、山本凜太郎、若松隆
寺本雅一、伊東哲、山本修三郎
*・*・*
最近ホール公演が続いていたので、能楽堂が恋しくなっていたところに今回の公演があり、なかなか良いタイミングでした。
狂言オンリーの会でしたけれども、「祐善」は舞狂言(能パロディ)ですし、他の2曲も40分超えの演目で、しかも、どのお家も
後見を人間国宝が務めるという🫨サプライズ(?)付きで、とても見応えのある公演でございました。
流石、国立能楽堂主催公演✨
てか、茂山家は最初は(多分)お弟子さんが1人で居たのに、途中から七五三さんが出てきて後見が二人体制になったから、この演目って後見二人だったっけ?🤔とか思いながらも、七五三さんも後見に出られるなんて大変だな〜くらいにしか思っていなくて、あまり気に留めてなかったんだけど、万作家の時は万作さんが後見として出てきたから流石に、ひぇぇぇ!🫨となって、危うくそちらに目を奪われそうになり(苦笑)、そして山本家でも東次郎先生が出てきたから、そこでようやく、あ、そういうこと?と察しました😅
狂言「今参り」(大蔵流)
主は使用人を増やそうと思い太郎冠者を遣いに出します。太郎冠者は、さっそく今参り(新参者)を探し出し、秀句好きな主との面接に備え様々な秀句を教えます。(公演チラシより)
以前、萬斎さんのシテで観たことある演目ですが、大蔵流で観るのは初めて。和泉流では上演時間30分のポピュラーな曲なんだけど、千五郎家では上演時間45分の大曲で、しかも滅多に出ないから、千之丞さん曰く廃曲寸前の曲と聞いて驚き💦
和泉流を観たのも随分前だから、細かいところは覚えてないのですが😂、話の流れも、オチも一緒だったとは思うんだけど、今回はひとつひとつのシーンをじっくり描いていた印象があったので、その辺の違いが時間に現れてるのかな??🤔
御三方とも配役ピッタリで面白かったです!
太郎冠者が一歩も動いてないのに、大名の「もう戻ったのか?」には吹き出しました🤣
久しぶりに茂山家を観ましたが、相変わらず皆さん声量が凄くて、脇正面1列目から観ていた私は、お声を聴く度に、、、
⚡️⚡️⚡️🫨⚡️⚡️⚡️
…となっていました(笑)
皆さん、キーが高くてよく通る声なんですね。笑いの描き方に対してもストレートだし、活きの良さが観ていて、聴いていて、とっても気持ちが良いので、そういう所が茂山家は好きだな、と思いました😊
※萬斎さんの「今参」の感想はこちら⬇️
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/26238
狂言「祐善」(和泉流)
日本一下手な傘張り・祐善の亡霊が僧の前に現われて語る、凄絶かつ滑稽な最期。夢幻能の形式を模した「舞狂言」により、狂言の謡や舞がいっそう浮き彫りになります。(公演チラシより)
有り難いことに、これまで、いろんな舞狂言を観てきましたが、中でもこの曲は「日本一下手な傘張り」という設定が特に滑稽で切ない😂
ネタ的にも面白いからか、以前、偶然にもXで回ってきた祐善の専用面は、ムンクの叫びのような表情で、祐善の人生の悲惨さが全面に表れていたので、確かにこれで舞ったら、能パロディとしては面白いかもしれないと思ったのですが、今回、萬斎さんが使用した専用面は、意外にもお顔が整った老人の“イケ面”。どうやら祐善の面にもいろんなタイプがあるみたい🤔
ということで、中の人効果も合わさってか、一見、器用そうに見えるのにね、傘作るのが絶望的に下手なんだ、と思ったら、それはそれでギャップ萌えに近いものを感じました🤣
途中、あちこちで傘を差し出す仕草をする場面では、誰からも相手にされなかったんだろうなァというのが伝わってきて、役に立たなくても良いから買ってあげたくなっちゃった🤣(同情w)
てか、笑みを浮かべてる面でも、そういう時は表情が切なげに見えるから不思議よね🥹✨
萬斎さんが、祐善の納得のいかないままに狂って亡くなった人生を全身全霊で舞ってるのが伝わってきて、その所作の美しさと、傘を使ったユニークな舞に、終始魅入ってしまいました。
これは、また観たいな🥹✨
狂言「金津」(大蔵流)
都へ地蔵を買いに来た越前・金津の里人は、すっぱ(詐欺師)に騙され地蔵を買わされます。その地蔵の正体は・・・。(公演チラシより)
初見の演目でした。前半は、狂言「仏師」とほぼ同じ展開ですが、すっぱが考え出した案は、なんと我が子(子方)を地蔵に見立てて差し出すことでした😳
頃合いを見て迎えに行くから、動いたり喋ったりするなよ、というのですが、里人が花を供えると「花より饅頭が食べたい」とか「酒が呑みたい」とか言い出す始末。んで、これで正体がバレてドタバタ展開になるのかと思いきや、これは生き地蔵様だと言って、里人たちは地蔵を最後まで崇め、HAPPYなまま終わる演目でした😳✨
ということで、流石すっぱの子というべきか、欲に素直な所は、ちゃっかりしてる😂
子方が活躍する演目でしたが、後見も子方の着替えを手伝ったり、作り物運んだり、地蔵が座る床几を支えたりと、やる事いっぱいで、それをコツコツこなしていく東次郎先生も何気に凄いというか、お若いなーと思いました✨(好き🥹)
山本家は、たまに観に行きますが、やっぱりこの硬派な芸風が癖になる面白さがあって好きですね🥹✨
今回は個性の強い三家が集まっての狂言会だったので、各々のお家の良さを再確認することができました。
みんなちがって、みんないい😊✨
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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