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ssblast_is
2018-02-04 19:53:29
1937文字
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意思表示はわかりやすくしましょう
※ヤマタマ
環の行動は時々わからない。
彼なりのルールに沿っていたり、独自の思考回路に則っていたりするからである。
その法則や思考の順序を解説してもらえば大抵のことは納得できるのだが、生来口下手なところがあり言葉も拙い、何より解説することを彼自身が省略してしまうため、わからないまま何となくで放置してしまうことがままあるのだ。
今回もその流れのまま特に気に留めず放置していたのだが、環の中で何かの限界に達したのだろう。
隣でゲームをしていた彼にいきなりベッドの押し倒され馬乗りになられた。
衝撃でずれた眼鏡を直しつつどうかしたのか問うと抱えていた王様プリンのぬいぐるみを顔に突き付けられた。
「ヤマさんちんこまでおっさんなの」
「はい?」
「何でえっちしてくんねーの」
「何でって俺もタマも仕事あるでしょ」
「俺は大丈夫だしっていうか大丈夫って教えてたじゃん」
「
…
全く身に覚えがないんですけど」
そこまで言うと顔に突き付けられたぬいぐるみの両手を持って環が解説を始める。
「こいつ両手上げてるだろ」
「うん」
「だからおっけー」
フェルトでできたスプーンを両手に持ち手を掲げているぬいぐるみ。ラビチャのスタンプでも喜びを表現する時に環が使用してくる絵柄だ。
「そんで、背中丸めてる奴はダメ」
そこはかとなくしょんぼりした雰囲気のあるやつのことだろうか。同じくラビチャで環やマネージャーが使用している。むすっとした顔で解説をされたが、つまりはよくある裏表に英単語の書かれた枕よろしくぬいぐるみで意思を伝えていたということか。
「そういうのはあらかじめ言ってくれないと」
「
…
説明される前に察するのが紳士だよってゆきりん言ってた」
謎は全て解けた。こんなことを吹き込むのはあの先輩共しかいないとは思っていたがまさか聞く前に答えがわかるとは。
「もしかして時々ぬいぐるみを見せつけてきてたのってそういう事?」
「そー」
じっとこちらを見てきたかと思えばぬいぐるみを突き出してきたり、抱っこさせてきたりということがここ最近たまにあった。自分の可愛がっているものを大和にも可愛がって欲しいのかと思い、ぬいぐるみと環の頭を交互に撫でてみたり抱き締めてみたりはしたが環からすれば不正解のくせに部分点だけ取っていくようで面白くなかったのだろう。
そしてその不満が今日爆発した。
「ももりんにヤマさんがえっちしてくんねーって言ったら大和くん若いのに枯れてるの?って言われた。枯れてるっておっさんってことだろ」
お盛んな方ではないが枯れているとも思っていない。グループ内でもスケジュールの合わない自分達だからオフが重ならなく、あまつさえ環は学生とアイドルの二束の草鞋を履いている。しかもグループのダンス担当として人一倍自他共に激しい動きを要求される環の身体に負担はかけたくなかったのだ。
そんな大和の気持ちを環も知らない訳ではない。けれど若い欲求には抗えない。だから彼なりに考え、入れ知恵もされた結果ぬいぐるみで意思表示をするという結論に至ったのだろう。
「ちんこがおっさんなのはいいけど。う、よくないけど、俺とえっちしたくないとかだったらどうしようって」
尖らせた唇、泳がせた目。こういうところも可愛いと思ってしまう。これはもう据え膳と認識していいだろう。
馬乗りなられた身体を無理矢理横に倒して、その勢いのまま覆いかぶさる。形勢逆転。目を丸くしている彼の頬に口付けた。
「な、なんだよ!」
「したくないってお兄さんいつ言った?」
「え?」
「俺一言もタマとしたくないなんて言ってないんだけど」
「それは
…
」
「これでも一応気を使って我慢してたんですけどね」
するりとシャツの中に手を忍び込ませて、鍛えられた腹筋から胸元までなぞっていく。ぴくりと身体を震わせたのを確認して、耳たぶを甘く噛んだ。
「ひゃ、」
「タマはお兄さんとしたかったんだよな?」
「っ、み、み!やめっ」
わざと尖りには触れないように人差し指だけで何度も胸から腹部までを往復してやる。
「枯れてるなんて言われたらお兄さん頑張るしかないなあ」
息を吹きかけ跳ねる身体を押さえつけて何度も何度もしつこいくらいに身体を這いまわる。舌を耳の穴に差し込んで逃がさないように。
「やぁ、あっ、あ!」
環がぎゅっと目を瞑って身体を縮こませたのがわかる。そして力を入れている腹筋のすぐ近くがどうなっているのかも。
「タマだって期待してただろ」
濡れた耳を開放し揺れる瞳を覗きこむと悔しいのか恥ずかしいのか顔を背けられてしまった。けれど煽った責任はとってもらわなければ困る。顔をこちらに向かせて弾き結ばれた唇に口付けた。
「いただきます」
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