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三毛田
2025-01-30 21:19:57
1075文字
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1000字2
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88 088. 二つの選択肢
88日目
どちらを選ぶかはいつも迷う
忘れること、思い出すことや覚えていること。
捨てること、拾うこと。
問いかけに対する答えのように、選択肢を与えられ。それは一つだけの時もあれば、二つ、三つとたくさんあるときもあって。
「好きか嫌いか。それだけだ」
「まあまあ、とか?」
「それでは、答えにならない」
きゅっと眉を寄せ、丹恒は首を横に振って。
そんな姿も好きだなぁ。って思いつつ、見上げると
「どうした」
そう問いかけられる。
「ううん」
と否定したけれど、
「今の表情も、好きだよ」
素直に告げると、じわじわと顔を赤らめて。
「お前、それはっ」
「どんな表情でも、丹恒は素敵だ。もっと、自分に自信を持っていい」
頬を撫でると、いつもより体温が高い。
「やめてくれ
……
」
「丹恒、お前は俺が好き?」
「それ、は」
頬を撫でるのをやめ、指先で唇をなぞるように触れると、手甲をつけていない手で俺の手を掴む。
「嫌いと、答えたら
……
どうするんだ」
「うーん。どうしようか」
丹恒の瞳に映る俺は、目が笑っていない。
どうこうするつもりはないと言っても、今の表情では説得力は皆無だろう。
「お前の反応につられたというわけじゃない、が」
「が?」
「そもそも、嫌いならお前に触れさせない」
真っ赤な顔で、唇を撫でていた指に食らいついてきて。
「ぇ」
まさかそんな行動をとるとは思ってなくて、時間が止まったような感覚に陥る。
「た、丹恒?」
一瞬指から唇を離したかと思うと、小さな口を開けてしゃぶるように舐めてきて。
「うわ
……
」
えっろ。その言葉を口にしなくてよかった。それを口にしてしまったら、蔑むかのような視線を向けられる。更には、下手すれば槍も飛んできて刺される。間違いない。
「丹恒先生、口を離すつもりはないですか?」
「あむ」
「歯を立てないでくださいっ」
今のはヤバかった。下半身に滅茶苦茶クるものがある。
「あの。手を洗ってないからさ、汚いし」
「雲吟でお前に気づかれないように洗ったから、平気だ」
「いつの間に
……
」
「それくらいなら、素早くできるようになったからな」
誇らしそうだが、そろそろ離してもらわないと指がふやけそうだ。
「丹恒先生、俺が悪かったからさ。ね?」
そう告げると、渋々指を離してくれて。
ほっとしたけれど、よく考えると今この指を舐めたら丹恒と間接キスになる?!
「穹。指じゃなくて、こっちにしてくれ」
唾液濡れの指をどうしようかと眺めていたら、その手を掴まれて。
綺麗な指先が唇を叩く。
「キスしていいの!?」
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