2人のそれから

お互いの居場所となった2人のこれから。
ちょっと現パロ寄り

佳とアルスは海に居た。

「涼しいね」
「うん」

潮風が2人の間を通り抜ける。
言葉は少なくとも2人は居心地が良かった。

「いつ、戻る?」
「アルスくんが戻りたくなったらでいいよ」
「そうか

波の音がする。

なら、もう少し佳と居たい」

掻き消えそうな声にキュッと握り直される手。

「僕も、アルスくんともう少しこうしてたい」

佳はそう応え、身を寄せた。

「どうしよっか、砂遊びでもする?お城作ったり」

佳の提案にアルスは首を横に振った。

「いい、"城"は要らない。佳がいたら、それで」
「アルスくんありがとう。」

波音や鳥の声が聞こえて居るはずなのに、お互いの声しか聞こえない。

世界が2人だけになったかのように。

「帰る前にアイス、食べようか」
!食べる。甘いやつ」
「ふふ、うん。甘いやつ食べようね」

そう言って2人は手を繋いで海辺を去って行った。


砂の城はもう要らない。