さかな
1613文字
Public かきかけ
 

ボロ寮になにかがいる話

🧸🐬🌸のつづき
ネタ出し書き殴り

「なー、カントクセー」

綺麗になったオンボロ寮では時々、ゆるい合宿が開催される。その日も勉強会と銘打った企画立案エース・協賛デュース・提供オンボロ寮による夜更かしお泊まり会が開催されていた。
アリバイ的課題をなんとかこなし疲れ果てた空気の中、エースが疑問を投げかける。

「ブラウニーがどうのって言ってたけど、結局なんだったの?」
「あー……あれねぇ」
「今日見れるかと思ったのに、洗い物お前がやっちゃうしさぁ」

確かに幾日か前、イギリスっぽいという偏見で薔薇の王国出身の先輩方にこの世界にもブラウニーはいるのかと聞いたことがあった。
家主が見ていない間に家事手伝いをしてくれる妖精と話したのに、監督生がサッサと済ませてしまったことを気にしているらしい。拗ねたような物言いに思わず言い訳をしてしまう。

「部屋のゴミ拾いはしてくれるんだけど、水仕事はしてくれないんだよ」
「えっ本当にいるのか?」
「うん!……妖精じゃないけど」

あの日は結局ブラウニーの存在は聞いたことがないと言われてしまった。しかし妖精の気まぐれはあるかもしれないとのことだったので、心当たりがあるならおやつを余分に持ってお行き、と心優しい寮長からお土産を包んでもらっていたのだ。
それなのに違う?とエースもデュースも怪訝な顔をする。

「あの後ツノ太郎にも聞いたんだけど、ここにはそういう妖精の気配はないって言われちゃって……

—————————

そういえば最近ゲストルームのゴミ少ないな
ゴーストさんたちかな、違う?
グリムもやってない?
もしかしたらブラウニーとかいるのかな
お菓子とか牛乳置いとくべき……
とりあえずクッキーでもお供えしよう
こないだ教えてもらったやつ作ろ

……グリムそれ美味しい?
そうか〜良かった〜
でも置いてあるからって黙って食べるのは駄目
今回は良いけど、次は確認してね

うーん、お供えは失敗……
誰かに聞いたほうが良いかな
ちょうど明日パーティあるし聞こう
薔薇の王国ってイギリスぽいからいけるでしょ

えっブラウニーいないんですか!?
あ、でも似たような話はあるんですね
ファンタジ〜

こんばんはツノ太郎
クッキーあるけど食べる?手作り平気?
はい、硬いからココアと一緒にどうぞ
そうだ、この寮にいる妖精ってわかる?
最近お掃除手伝ってくれる子なんだけど……
いないの?!
え、じゃあ……治安向上……

いや絶対違うな
喧嘩やめてくださーい!
も〜〜
家具壊したら材料持ってきてもらいますからね
……先輩を材料にしても良いんですよ
ごめんなさい生意気言いました締めないで!
エース助け、うわもう居ない!

疲れた……
いいや、掃除は明日やろう……今日はもう寝る

あれ?
ゴーストさーん、掃除してくれた?
じゃあグリム?
……やっぱりなんか居るのかな

—————————

結局正体はわからないが、時々物音もするので絶対になにかはいる。
それはなんかヤバいのでは?と心配される。
「こういうとき向こうの時代劇とかだと曲者!とか言って天井突いたりする」という話をしたらなんか盛り上がってその場のノリで包丁+箒の雑な槍を作ってしまった。物騒〜とかゲラゲラ笑い、そのまま部屋の隅に置いてまた雑談に戻る。
しばらく後、天井から微かな音が。

♠️「曲者ッ!」
❓「ギャッ」
🌸「えっなに今の声!?」
🐈‍⬛「やったか!?」
♥️「それダメなフラグ〜!」

次の日、頬に大っきなガーゼ貼っつけたジェイドを見つける。
「ジェイド先輩ほっぺどうしたんですか!?取り立て失敗しちゃったんですか!?」
「小エビちゃん、こんなヤツの心配なんてしなくていーよ」
「ええ。馬鹿が馬鹿をしただけですよ」
「2人ともひどいです。しくしく」
……痛くはありません?」
「ふふ、大丈夫です。このくらいすぐ治りますよ」