haru_haru0704
2025-01-20 18:24:46
785文字
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狼の毛並み

カカロ×哥舒臨 全年齢

恋人(ではない)に甘える年下彼氏なカカロが見たかったから書いた
後悔はしていない

「頭が痛い」
カカロは哥舒臨の寝室に入るなりそう言った。
哥舒臨は面倒くささと哀れみが半々になった溜息を吐くと、カカロをベッドの中に迎え入れてやる。
どうやって入ってきた、部屋の鍵はかけてあったはずだが・・・と言おうとして、彼が操る人型の影の存在を思い出した。あれを扉の内側に出現させて、鍵を外したに違いない。
自己解決した問いの代わりに、別の言葉を口にする。
「力を使いすぎたのか?」
「・・・そうみたいだ」
共鳴者が共鳴能力を使いすぎたとき、音痕付近に何かしらの不調が出るというのは、よくあることだ。
哥舒臨も、喉の皮膚が引き攣れるように痛んだり、声が出にくくなるといった不調を経験したことがある。
「なら、下らん事で力を使うな」
「何の話だ」
「部屋に入るために力を使ったんだろう?」
「ああ・・・だって、そうでもしないと部屋に入れてくれないだろう、お前」
カカロは拗ねたように言うと、哥舒臨の首元にぐりぐりと顔をうずめた。
たしかに。先程までうとうとしていたし、面倒くささの方が勝って扉を開けなかったかもしれない。
「薄情な奴だ」
首元でモゴモゴと文句を言っている様子が可笑しくなり、哥舒臨は笑った。
「笑うな」
「ハハ、そう拗ねるなよ。仕方ない奴め」
哥舒臨はカカロの後頭部を両手で撫でてやった。
ふぅー・・・っ、と首に温かい息がかかる。
「・・・もっとしてくれ。痛みが治まる」
哥舒臨は、くわ・・・と欠伸をしつつ、カカロの要望通りにしてやった。
カカロの髪は、サラサラとフワフワとゴワゴワの真ん中のような質感をしている。
まあ・・・悪くはない手触りだ。そんなに良くもないが。

しばらくそうしていると、カカロの呼吸が深く、長くなっていくのを感じた。
哥舒臨はもうひとつ欠伸をして、目を閉じる。
彼はカカロを腕に抱え込んだまま、静かに眠りに落ちていった。