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三毛田
2025-01-19 21:42:02
1092文字
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1000字2
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77 077. 忠誠の誓い
77日目
君にだけ誓おう
77 077. 忠誠の誓い
アルジェンティがの話の中で、忠誠の誓いなるものがあったなと、読んでいた本の一文を見て思い出した。
「列車はには、そういうのないよな」
「ここで誓うものは、何かに対する忠誠ではなく、ナナシビトとなる決意だからな」
「なるほど」
顔を寄せると、丹恒は何故か顎をこしょこしょ撫でてくる。
「丹恒」
「つい」
「そんなことするなら、詫びのキスの一つでも貰わないと、気がすまないんだけど?」
唇を尖らせながら上目遣いに見ると、するりと頬を撫でて。
それから唇が重ねられる。
「穹?」
まさか本当にしてもらえるとは思っておらず、思考が停止してしまう。
「丹恒、ズルいって
……
」
「ふふ。お前を動揺させることに成功したみたいだな」
嬉しそうに笑い、腕で顔を隠した俺の頭を撫でて。
「最近の丹恒、思ってるより俺のこと好きだよな」
「いや、だったか?」
絞り出すような声で言われ、慌てて首を横に振る。
「嫌なわけないだろ。もちろん、嬉しい」
「そうか。それならよかった」
と、嬉しそうな声。
そんな姿が可愛くて、抱き支援て頬ずりする。
「じゃあ、丹恒に忠誠を」
「は?」
「この命尽きるまで、列車の護衛を務める丹恒のために戦い、支えることを誓おう」
「穹」
咎めるような声が聞こえたが、俺は本気だ。
「丹恒だけじゃない。姫子も、ヴェルトも、なのも。もちろんパムだって。俺が戦う理由になる」
「
……
」
膝の間にいる丹恒は、何か言いたげな表情をしたものの、言葉を飲み込み。
「お前だって似たようなものだろ?」
「それは、そうだが
……
」
グッと言葉を飲み込んで、困ったように眉を下げ。
「それくらい、俺はお前が大切なんだ。丹恒。お前を失いたくない」
「それは、俺だって
……
」
出された言葉に、歓喜でゾクゾクと震え。
「丹恒、お前にそう思ってもらえて嬉しい」
抱きしめ、耳元で囁く。
自分の中にある、仄暗い感情には気づいている。
でも、それを表に出すことはしない。
姫子とヨウおじちゃんは気づいていそうだけど。
「誓わずとも、互いに守り合うのは
……
駄目なのか」
体温の低い指先が、そっと頬を撫でてて。
「駄目じゃない。でも、誓った方がそれらしくなるだろ?」
今度は俺が彼の頬を撫でて。それからキス。
「俺なりの決意。それだけは覚えてい置いて」
丹恒の胸に顔を寄せる。
穏やかな心音。
そっと頭を抱きしめられて。
「ああ。覚えておこう」
暴走はするな。と、ぼそぼそと告げられたのは、スルーしようか。
多分そこはバレているのだろう。
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