千聖
2025-01-19 13:32:00
1807文字
Public 腐ロセカ
 

日常

こちらのお話は類司、えむ寧々前提のお話で2組ともカミングアウトしております。
頭を空っぽにして読むアホのお話です。

その日は茹だるような暑さだった。
練習というより体力作りをするためにいつもの公園で走り込みや柔軟をしていたがあまりの気温の高さと日差しの強さに一旦中断を決めた。

「あ、あつい

「ここまで気温が上がるとは思わなかったなまだ5月だというのに」

「本当だね。こんなに気温が上がるならセカイに行くべきだったよ」

「わわっ!寧々ちゃん大丈夫!?」

この中で誰よりも体力のない寧々はぐったりと座り込んでしまう。

「セカイに移動するか?」

「いや、とりあえずそこの木の下に横にならせた方が

えむはひょいっと寧々を持ち上げて木の下に横にする。
そしてそのままスポーツドリンクを口に含んだかと思えば寧々に口付け飲ませる。

「寧々ちゃ〜ん大丈夫?飲める?」

「え、むだいじょ、うぶ」

何度か飲ませてもらうと寧々も落ち着いたのかふぅと息を吐き出す。

司達も日陰に入ろうと歩き出すと日差しの眩しさか暑さか司が立ちくらみを起こした。

「おっと、司くん大丈夫かい?」

後ろにふらついたので類にぽすんと受け止められ大事はなかった。

「す、すまん。オレも水を飲むか

生憎走り込みの際にがぶがぶとスポーツドリンクは飲み干してしまったので手元には水しかない。

けれど水分補給には塩分と糖分を混ぜたものがいいはずだ。水だけではあまり意味が無い。
それでも飲まないよりはいいかと水を飲み干す。

「司くん」

「む?」

呼ばれたので振り返ればそのまま口付けられる。
なんだ?と思う間もなく、そのまま口から何かが入り込む。

「んん!?」

決して濃厚なキスをしようとしたわけではなく、何やら硬いものが口内に押し付けられた。

「塩分タブレット。水と一緒に取れば効率的だろう?」

「な!だったら、普通に手渡しでいいだろう!」

「嫌だなぁ。司くんに触れたかったんだよ」

気温はとても暑いにも関わらずまだイチャつこうとする2人に寧々は「はぁ、うっさ」っとこぼした。


そんな事があった数日後ーーーー

その日の3年生は珍しくも調理実習があった。3年でそんなことするのか?と思われるがこれは化学の実験の一環でしているいわゆる息抜き用の授業である。

5人1組の班でお目付け役でもある司は類と同じ班だった。
化学と言えどやはり料理初心者の類は役に立たずほぼ司の指示のもと完成されたシュークリームに班員は舌鼓を打つ。

「天馬お菓子もつくれるんだな

「去年の調理実習の飯も美味かったしな」

「おや?司くん、僕と言うものがありながら他の人にまで手料理を振舞っていたのかい?」

「待て待て、誤解だ」

なんて班員同士の軽口を交えながらシュークリームを食べているとふと類が司の口端についたクリームをペロリと舐めた。

「「「え?」」」

「む?すまん。ついていたか?」

「司くんは丁寧に食べられるけどこういうものを食べる時はよく口の周り汚しちゃうよね」

「かぶりつくというのに慣れていないんだ

すまんと言いながら続きを食べていたら3人からぽかんとした顔で見られていることに気づく。

「な、なんだ?」

「いや〜?なんか気のせいだったわ」

「うんうん。俺ら何も見てない」

「そうだな。幻覚だったわ」

と口々に知らない、見てないと呟きながら実習は終わった。


その放課後ーーー

「っこほ」

「む!?類!風邪か!?」

「少し喉が乾燥しただけさ」

「のど飴をやろう!」

ふふんといいながら男子にしては珍しくポーチを出す司。
中には喉ケアに必須なものやら絆創膏などが入っている。

「いちごとみかんとももとぶどうおっといちごは今食べたから無くなったな。3つのうちから選んでくれ」

「いちごがいいなぁ〜」

「すまん!今食べたので最後だったんだ」

「いいよ、それで」

くいっと顎を掴まれて食べるように唇を重ねられる。

「!?っふんんっむ」

「ありがとう」

「全くわがままなやつだな」

ここは放課後と言えど教室。
まだクラスメイトも残っている。

後ろの方で天馬と神代キスしてた?え?口移しで飴とってたよね?は?
と困惑の声がヒソヒソと聞こえるものの司は気づいておらず仕方ないなぁと別の飴を選んで口に入れているし、類も満足気にイチゴ味の飴を堪能していた。