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三毛田
2025-01-16 22:43:41
1068文字
Public
1000字2
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74 074. 暗号解読
「
……
」
「丹恒?」
「法則が見抜けなくてな。少し息抜きをする」
「はーい。今、飲み物とか用意するから待ってて」
「すまない」
「そこは、違うだろ?」
「そうだったな。ありがとう」
「いえいえ〜」
否定的な言葉ばかりを口にするものだから、そこは〝感謝〟を伝えて欲しいと何度も言った結果、初めはためらいがちだったけれど今はするっと素直に口にしてくれて。
あらかじめパムに頼んでおいたリラックスセットをワゴンで運ぶと、首を回したり肩を回したりしていて。
「今は、何を入力していたんだ?」
「お前が持ってきてくれた書物にあった、暗号だな。暗号の文字が特殊だから登録できないので、それを解読している途中だ」
「へー。俺、ただ作者の落書きだと思ってた」
「俺も最初はそう思った。が、読み進めていくうちに何度も出てきたからもしかしてと思ったら、暗号だった」
「法則性はわかった?」
「多少は」
ホットミルクを一口飲み、ほっとしたような表情を浮かべ。
「俺も見ていい?」
「構わない。何かわかったら、教えてくれ」
「はーい」
本の中、付箋が貼ってあるページを開いて見ていく。
「ふんふん」
一応全部に目を通していくうち、五つの図だけ頻繁に出てくることに気づいた。
まあ、俺が気づいているということは丹恒も気づいているということ。
丹恒が記入していたメモを覗き込む。
「穹?」
「まあ、そうだなって思って」
「どうした」
「俺が気づいているなら、丹恒も気づいてるよなって」
「ああ、その法則か。俺たちの話している言語で言う母音と子音の法則だな」
「なるほど~。だから、頻繁に出てくるんだな」
「そういうことだ」
「丹恒、肩揉む?」
「頼んだ」
カップを置いて、深呼吸して。
そっと肩に触れて、ゆっくりと力を入れていく。
「痛い?」
「大丈夫。痛くない」
「じゃあ、もうちょっとだけ力を入れて揉ませてもらいます」
「んっ」
「ご、ごめん。痛かった?」
「ちがう。お前の手のぬくもりと、ちょうどいい力加減だったからつい、声が」
恥ずかしそうに、手で口を隠して。でも、ちょっとだけ笑い声が漏れているから嫌じゃないのだろう。
「たんこ~?」
「きゅ、それはっ、くすぐったっ」
「紛らわしいことをするやつは、こうだ~!」
わき腹を、こしょこしょとくすぐる。
「きゅう」
「丹恒、今日も可愛いな」
文句を言おうと、振り返った丹恒にキスをして。
ホットミルク味の口の中を、堪能する。
「もう少しだから我慢してくれ」
「うん。待ってる」
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