三毛田
2025-01-15 20:46:15
1081文字
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73 073. 跪いて手を取って

73日目
君に触れ

「丹恒。俺にとってお前は、親友であり、大切な人だ。だから、どうか」
「穹……
「これを手伝ってくれないかっ」
「構わない」
 跪いてそっと掬い上げた手に触れながら懇願すると、いつものようにすぐに受け入れてくれる。
「ちょっと待った! 丹恒、何でそう簡単にホイホイ受け入れちゃうの?!」
「穹、それくらい自分でやらんか」
 なのとパムに駄目だしされた。
「ロマンチックな空気を醸し出したって駄目でしょ!」
「チェッ」
「甘やかしているつもりはないんだが」
「丹恒」
「どうした、パム」
「甘やかしすぎると、穹のためにならん。自分でやらせて、色々なことを覚えさせないといかん」
「そうか……ああ、そうだな」
「丹恒、納得するの!?」
「穹。お前が成長するには、二人の言う通り多少厳しくないといけないと思ったんだ」
「えぇん」
 泣き真似をすると、そっと頭を撫でてくれて。
「後でたくさん甘やかしてやる。だから、今は一人で頑張ってくれ」
「はぁい」
 これは、夜。ベッドの上でたくさん甘やかしてくれるということだろう。
 そう言われてしまったら、今は我慢して一人で頑張るしかない。
「じゃあ、今からやるからまた後でな、丹恒」
 丹恒の頬にキスをして、作業に向かう。
 初めての作業だったので、なのとパムが教えてくれた。
 これを覚えて、後で丹恒と一緒に行う時に褒めてもらえるかもしれない。
「終わった~! 丹恒、褒めて」
 作業で着いた埃を風呂で落とし、資料室へ向かって丹恒に膝枕してもらって寝転がる。
「お疲れ様」
 優しく頭を撫でる、ほんのり体温の低い手が心地よい。
「丹恒」
「どうした」
「今は呼んだだけ」
「そうか」
 下から手を伸ばすと、自分から頬ずりして。
「丹恒、今日は甘えたい?」
「さあ。どうだろうな?」
 微笑んで、答えをはぐらかす。
「俺のベッドには来てくれないのか?」
 頬を、顎を撫でるとくすぐったそうに小さく笑う。
「今から、訪ねても?」
「もちろん!」
 膝の上から飛び起きて、丹恒の手を取る。
 二人で手を繋ぎ、俺の部屋へ。
 そして、手を繋いだままベッドへ倒れ込み。
「キス、していい?」
「ああ。好きにしろ」
 胸を撫でながら、唇を重ね。
「こら、穹」
「いいじゃん。疲れたんだ。丹恒の胸で、癒されたい」
「〝胸〟だけでいいのか?」
「全身で。俺もお前も、二人で癒しを得ようか」
「ああ、そうしよう」
 互いの服を脱がし、ベッドの下へと投げ捨てる。
 緊張しているのか、丹恒の体は少々強張っていて。
 それでも彼は美しい。