三毛田
2025-01-14 14:01:56
1084文字
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72 072. 定位置

72日目
君と俺の位置

72 072. 定位置
「丹恒……
「きゅ、う?」
「疲れたよぉ」
「ん。今日も……よく、頑張ったな」
 今日は、外を走り回り泥だらけだったので、帰ってきて挨拶もそこそこにお風呂へ直行。
 ちゃんと髪の毛も乾かしてからパムに帰還の挨拶をし、渡されたバスケットを持って丹恒の寝床へ突入。
 うたた寝をしていた彼の胸に顔を埋めて、癒やしてもらう。
「ああ……丹恒の胸、ふわふわでふかふかで癒される……
「きゅう、くすぐったいぞ……
 顔を左右に動かすと、小さく笑い声を上げ。
「丹恒。またご飯食べてないんだって?」
「気づいたら、一日が過ぎていた。今は眠いから、寝ていた」
「ちゃんと食べないとだめだって。もう」
 顔を動かすのをやめて、見上げると眠そうな表情で俺を見て。
 それから、そっと頭を撫でてくる。
「丹恒」
 そんなんじゃ、誤魔化されないんだからな!
「きゅう」
「なぁに?」
「キス、して欲しい」
「喜んで!」
 頬を指でそっと撫でてから、唇を重ねる。
 ちゅっちゅと軽く、啄むようにキスをして。その後、唇を舌先でつつけば小さく開いて。
 軽く唇を絡め合い、同時に胸を撫でれば。
「きゅ、それ、はっ」
「駄目?」
 問いかけると同時に、ぐぅと音が。
「たんこ~?」
「すまない。きっと、お前の顔を見たら安心したのだろう」
「もう。じゃあ、起きて。パムからご飯もらってきてあるから、一緒に食べよう」
「そうだな」
 先に起き上がってから、手を差し出すと俺の手を掴んで起き上がって。
「今日も美味そうだ」
「だよね~。俺もお腹空いてるからガッツリ食べたいけど、夕飯を楽しみにしておけって言われたからこれで軽く済ませよう」
「ああ。いただきます」
「いただきまーす!」
 かぶりついたサンドイッチは甘い。
「これ、この間なのが騒いでたデザートサンドってやつかな?」
「かもしれないな。俺の方は、クリームチーズと生ハムだ」
「え。違うんだ」
「お前のは何が」
「カスタードと、生クリームと、スライスしたフルーツが挟まってる」
「なるほど。甘いものが好きな人にはたまらないだろうな」
「一口食べる?」
 差し出すと、小さな口でほんの少しだけ。
「甘いな。だが、これくらいなら食べられる」
「そっちも一口」
「ほら」
 差し出されたので、丹恒の口よりちょっと大きめ――でも、いつもより小さめ――でかぶりつく。
「なんか、おつまみみたい」
「材料的には間違っていないな」
 こうして何かを食べるとき、互いに肩がくっつくほど近くに座る。
 それが、俺達の定位置。