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romaprus317118
2025-01-13 21:14:13
1850文字
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ワンドロ
《日記》
静寂の続く部屋でペンの滑る音が響く
……
サラサラとなぞる黒いインクに綴られた言葉に想いを馳せて口元が緩む、明日は貴方に逢えるのだ。
───何を話題にしようか?認めた日記帳を指で撫でながら思い描く、語らう内容を浮かべながら。
サラサラと綴る音は続く。
頭に乗る小鳥が髪を啄んで時刻を知らせるとハッと我に返る。
「悪ぃな小鳥...
…
すっかり夢中になってたぜ。」
チチっと鳴く小鳥は空腹を伝え彼と共に食卓へ向かう。
綴じ忘れた日記は風に揺られハラハラと頁は捲られる。
「愛しのお兄様へ」
《主》
微睡みが心地好い、風が頬を撫で擽ったく感じるかのようで思わず口元は緩む。
「何かいいことでもあった?」
問い掛けてくる同僚にふるふると首を振ると手に出来た血豆は潰れて痛々しく柄を汚していく。
「お前に俺の傍にいる権利をやるぞ」
どこと無く生意気に言う主様に納得なんていかないはずなのに、栗色の髪のあの綺麗なオリーブグリーンの瞳は忘れられないのだ。
「悪ぃな、俺様自分より弱っちい奴に靡くつもりなんかねぇんだ!」
ドヤっと自信満々に言った手前騎士団長からのゲンコツ、頭を無理やり下げられて不貞腐れる。
「お前生意気だな」なんてどっちもどっちな見た目だ。
ちぇっちぇーとボヤきながらも剣を再び握りしめて戦場を見詰める。
おかえりを言わせてやるつもりで。
《夢》
「ロマーノ様」
奥底の深淵から懐かしい呼び方を聴く。
蕩けた様な表情で甘く熱の帯びた吐息が耳に触れ、小刻みに呼吸は乱れる。
まるで溢れて落ちてしまいそうな赤い宝石だと目元に触れると「もっと、俺様に集中してくれよぉ」と切なげに強請られた。
ふつふつととろ火で煮込まれてるかのようにお互いは身体を密着させては唇も触れるか触れないかのギリギリに身体を寄せ合っている。
まだ始まったばかりの初日で強火になるのは早いのだ。夢を感じる程にもっと求められたいからと軽く背を撫でれば、ピクピクを体を震わせて「ずりぃ、我慢してるのに」と訴えられた。
(重ね合わせてもっと味わいたいのに出来ないもどかしさ、ずっと見詰めて眺めてるこの時間何時までが夢だったんだろ?と錯覚する)
「ちげぇ、夢なわけ
…
あるか、よぉ、ロヴィのいじわる」
膨れ面になりながら肩口に擦り寄る愛らしい目の前の人にサラサラと指を髪に絡めて撫でていく。
「これは、愛撫じゃねぇしセーフ、だろ?」
くつくつと笑いながらまだまだ続くこの煮詰められる時間を堪能しよう。
夢心地はそのままの意味だ。
《夢》
何もやる気なんて起きなくてゴロゴロと寝そべりながらベッドの上でスマホを眺めていた。
そのままいつしか意識は闇に堕ちたようで気がつけば自分の覚えのないものを見てる感覚はした、だって有り得ないのだ。
キラキラとしたオリーブグリーンの瞳の愛しの人が目の前で自分を抱きしめているこの現状は。
自分のこの状況というのは都合のいい妄想何だろと確信出来る、じゃなきゃそんな甘ったるい声で俺の名前を呼んだりなんてしないはずだ。
「お兄様、なんの冗談だよ?」
思わず子首を傾げながら問い掛けると相手もまた怪訝な表情で「なんで、そんな反応するんだよジリー」なんて言われてしまった。告白だってされた覚えもないと言うのに
……
いや、そもそもあの人の所は告白らしい告白はしないんだったか?と思ったが、だからといってこんな事は今まで経験したわけじゃないのにと思わず頬を抓ってみる。
「何してるんだよジリー?」
「夢オチなんじゃねぇかなって」と思わず呟くと目の前の人は少し不機嫌そうに眉間を寄せてしまう。
「何でそうなるんだよこれは現実だコノヤロー、お前が勝手に寝惚けてるだけだっつーの」と睨むその人のどこか熱の帯びた瞳に目を丸くする。
「お、おおお、俺様にはまだハードル高いって
……
っ!」
逃げるように出る言葉に「その回避は何度目だこんちくしょう」
と伸し掛る重みは紛れもなく現実だ。
はははと思わず笑って誤魔化そうとしても相手の視線は至って真剣なことに気づいてしまった事に思わずゆらゆらと瞳は揺れて逸らしたくても逸らせない事にどんどん自覚させられていく。
「勝手に夢オチにすんな
…
」
こつりと額と額が重ねられると思わず目をギュッと瞑ってしまった、我ながら情けなくも感じる行動だ。
「サッサと、観念しろ」指が唇を撫でる手にあわあわと気持ちは焦燥するが観念しろという言葉に自覚するしか無いようだ。
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