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ぼむ
2025-01-13 13:23:13
2748文字
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ロクビグ
⚠️最終回までのネタバレ有りです。
ロクビグ語り①を蟹視点の小話みたいなものにしてみました。文字に手を出すのは初なのでどうぞお手柔らかに…。
――
グレートコンボイ艦隊全滅の一報。
やばいじゃん。セイバートロン星から随分離れた所まできちまってるのに。流石に母星が無くなるのは頂けない。
――
ユニクロン討伐の一報。
なに?神話の話?ビッグコンボイ部隊と消息不明だったライオコンボイにより
……
。
まぁ当然生きてるよな。可愛い生徒が迎えに来たのか。で、あいつの部隊メンバーはその訓練生だろ?グレートコンボイ艦隊が全滅で教官様が神話の星喰いを倒すのはバグだろ。また伝説を作りやがって。でも誤報じゃないのはわかるぜあいつの強さバグだもん。でも一応基地に戻って情報精査しとくかぁ。
本当に訓練生と倒したらしい。
生徒も強い?でかい任務受けたいとき借りていいかな。どうやらライオコンボイを見つけたのもあいつららしい。
でライオコンボイはグレートコンボイに収まったと。当然だな。であいつは蹴ったと。そんな事ある?
死亡者リスト見たけどグレートコンボイ本当に1人も残ってないのに?そもそもベクターシグマの任命だろ?拒否できるのも凄いし受け入れられるのも凄いな
…
なんなのあいつ。こんな伝説も作っていくのか。おもしれー男すぎだって。帰ったらサバイブ教官慰めにいくかな。
いつぶりだセイバートロン星に帰ってきたの。
なにやらデストロンとサイバトロンの連中が復興作業に勤しんでいる。デストロンここに住むの?今の破壊大帝はどうやら顔に似合わず穏健らしい。まぁ、長かったよな。戦争。同族も随分減ったし小型になった。いいんじゃねーの平和的で。ユニクロンは伝説通りならまた復活しそうだし休憩休憩。
うん、その平和の立役者が元気いっぱいの目でこっちを見てるな。疲れを知らんの?周りに生徒らしき奴らもいる。ふーん、こいつらがねぇ。うーんようやく卵の殻がシリから取れたって所か
…
俺の任務に連れていくのは厳しいな。なんか2名ほど訓練生じゃなさそうなのも居るな。
おっと、くだんの伝説が鋭い眼光で俺を見つめている。本当に変わったなこいつ、お前の可愛い生徒を取っていったりしませんよ。
…
あ、違う。何かを期待されてる。何かって、俺とおまえが揃ってやる事は1つだな。一度断ったのはお前だろ、睨むなよ。もういいのか?
「今度は断らないよな?」
待ってましたとばかりに満足そうにあいつがこちらにくる。その堂々とした不遜な態度よ。坊や達から文句が飛び出す。そりゃそうだ。お前貴重なコンボイの自覚ある?あ、ベクターシグマから許可貰ってんの?抜け目がねぇ〜じゃあ遠慮しないけど、俺と組んだら一匹狼じゃないだろ。それはいいのか。
流石にすぐ攫っていったりはしない。サバイブ教官と一杯やらないとな。
少し坊や達と話もした。マトリクスバスター?知らん。なにそれ。いいなーおまえら、俺も見たかった。でもあいつの肩口からミサイル飛ぶのは見た事ないだろ?あれもなかなかレアなんだぜ。
コンボイってのは忙しいんだな。前に俺と組んでた時はグレートコンボイからの要請を無視とかしてたらしい。
やり過ぎて教官職に回されたって?それでユニクロンを倒す流れになったのかよ。俺の中のおもしれー奴ランキングぶっちぎり優勝だよ。20位くらいまで全部お前。まぁそんなおもしろ不良コンボイが現グレートコンボイの要請には即答というのは感慨深い。どうやって手懐けたんだ。人徳?
だからまぁ結構チーム解消はある。そもそも1人じゃ受けられないデカい仕事をする時しか組む必要はないんだが、どうしてかあいつは戻ってくるし俺もそれが当たり前になってきた。少しこそばゆい。
ブレントロンの残党はなかなか厄介だった。こいつが牙を折られた事があるくらいだから当然か。とはいえこいつが居てなお手応えのある相手は久しぶりだった。
オイルをチビチビやりながら手当をしているあいつを眺める。俺たちの小型艇にメディカルポッドはない。俺もこの手だからあんまり治療は上手くない。
蜂蜜のような深い金色がこちらを見る。綺麗だな。おっと、こいつはたまにこういう目で俺を見る。怪我をしたり、浮かれていたり、酒を飲んだりするとこう。今日は全部。
……
そういう事?
こいつが”そういう事”に手をつけるのも意外ではあるがこの顔にあの強さ、相当モテてきただろう。現にファンが両軍にいる。
対象が俺というのはもっと意外だ。だから確証が持てない。本人は隠しているつもりみたいだが見てるのはバレバレなんだよな。もしやこの手の感情に慣れてない?なぁ、戻ってくるのもそういう事?
「そんな目で見つめられると茹で蟹になっちまうぜ」
あ、言っちまった。何を言っているんだお前はという顔を向けられる。冷たい目だな、傷付くぜ。うんまぁ俺も何言ってるか分からん。
冗談にするために声をかけようとした瞬間、あいつは何かに気付いたように顔色を変えた。バトルマスクがはずされた口元が震え、深金のオプティックが暗く揺れる。
初めて見る、恐怖を携えた顔を晒して固まるこいつを見て俺は失敗を悟った。そんな顔をさせたかった訳じゃない。
音を立てずにオイルを置いてそっと近寄る。不安そうな顔だ。今何を考えているんだろう。嫌な想像をしているんじゃないか。安心させたくて言葉を探す。だって俺は確信してしまった。務めて穏やかに声を出す。
「
…
浮かれてもいいやつかな」
蟹を返上してチキンになります。確信したはずなのにまだ答えをこいつに委ねてる。かっこわりぃ。こいつに手当された鋏の腕が視界に入る。いつもの力強さはなりを潜めて大切な物を扱うように触れていた。なぁ、いつから?気付くのに時間かかってごめんな。暴くような真似してごめん。
「
…
好きだよ」
あ、勝手に出てきた。うん、好きだ、ビッグコンボイ。
目が合う。アイカバーの向こう、オプティックアイが見える距離。唇が薄く開いて閉じる。なぁ、いま何考えてる?
戦場ならブレインを通しているのか疑うほど素早く動く腕も、今はオイルを握ったままウロウロしている。
頬が赤く色付いた。俺の言葉が染み渡ったか?そんな顔できたのか、可愛いな。
また唇が開いていく。色良い返事は貰えるだろうか。なんせベクターシグマを振った男だ。どんな言葉が飛び出してくるか分からない。でもいいよ、お前の言葉が全部正解。
「
……
おれは
…
」
うん
「
…
おれも、好きだ
…
ロックバスター」
嬉しい。スパークが歓喜に湧く。衝動のままにキスしていいかな。唇はないけど口はあるぞ、だめなら最初からこんな事態になってないだろ。
いつか見た、何かを期待する目。あの時と違う晒された口元。する事は当然1つだった。
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