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紫輝
2016-06-11 23:30:46
1474文字
Public
しょくんば(刀剣乱舞)
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【しょくんばお絵描き文字書き真剣勝負第34回】フラワーシャワー
参加させていただきました。しょくんばと兄者。
ほて、ほて、ほて、と廊下を歩く、一振りの太刀。
「・・・あ、いたいた」
目当ての姿を見つけたらしい太刀は、鼈甲の瞳を細めてにっこりと笑みを浮かべた。
「見つけたよ。こんなところにいたんだね」
「髭切さん。お帰り」
「俺たちに何か用か?」
呼びかけに顔を上げたのは黒を纏った太刀と、白を纏った打刀。彼らの手元には戦場の地図が広げられている。同時にいくつかの書き込みも見受けられた。紙はまだ新しい。おそらくつい最近出陣の許可が下りた時代の物だろうなと一瞬考えて、髭切と呼ばれた太刀は地図に関する事を脇へと追いやった。今の自分の用事に、これは関係ない、と。
「えい」
遠征の報告ならわざわざ俺を通さず直接主に、と言いかけた打刀の言を遮って、太刀は思い切り腕を振った。手にしていた籠の中身が二人の頭上へ降り注ぐ。白、青、紅、藤。ひらひらと舞うのは鮮やかな花々で、それはまるで花弁の雨のようだった。微かな花の香(か)と、みずみずしい露の香りが周囲に広がる。
予想だにしなかったものの突然の襲撃に二様の悲鳴を上げた二人に悪びれもせず、太刀は数度うなずく。
「うんうん、綺麗だ。よかったよかった」
「よくないだろ・・・」
「うわぁ、花だらけ。なんなの、急に・・・」
花を纏って眉を寄せる二人にほわりとした笑みを向け、桜貝の唇が開く。
「この本丸の比翼連理は、祝言らしい祝言を挙げていないと聞いたから。知ってるかい? 主の時代では、水無月に祝言を挙げためおとは幾久しく睦まじく過ごせるともっぱらの噂らしいよ。ちょうど良いと思って」
「いや、ジューンブライドのことは知ってるけどね? だからって唐突すぎない? そもそも誰、そんなこと言い出したの!」
「僕だけど」
「は・・・・・・」
「眠ってしまいそうだから何か話しておくれと短刀の子らに頼んだら、君たちのことを話してくれてね。周りにちょうどいい具合に花があったから、弟と子らに集めるのを手伝って貰ったんだ。あの子たち、それは楽しそうに手伝ってくれたよ。お陰で予想以上にたくさんになってしまったけれど、華やかで良いよね」
「遠征中に何やってるの・・・」
溜め息をつく漆黒の太刀に向かって緩く首を振った打刀が、紫陽花をつまみ上げ疲れたような声音で呟いた。
「光忠・・・真面目につっこむな。疲れるだけだぞ」
「だね・・・えーと、ありがとう? って言っておけばいいのかな? 一応」
そんな打刀にゆるりと笑みを返し、前髪の先の藤をそっと摘み取りながら太刀が小首を傾げる。
「どういたしまして。・・・君たち、ここが出来た頃からそうして一緒に居るんだろう? 兄弟でもないのに、そういう強い縁を結んで、繋いで来てるって素晴らしいことだと、僕は思うんだよね」
それに応え、続けざまに語る言葉を、二人は目を見開いて聞いている。そんな顔される程いつもぼんやりしてるつもりはないんだけどなぁ、と(他人が聞けば無言で首を振るだろう事を)考えながら、弟を見るような心地で太刀は笑む。
「それと、君たちが睦まじい限りここは大丈夫なんだろう? これからも僕たちをよろしく頼むよ、比翼連理」
ひっくり返した籠の底を軽く叩いて残った花弁を落としながら向けた大輪に映ったのは、言葉に詰まって布を引き下ろす打刀と珍しくも慌てる太刀の姿だった。
-・-・-・-・-・
お題聞いたら二人に向かって唐突に摘んできたお花ぶちまける兄者しか出てこなかった
しょくんばのこと比翼連理って言い出したのも兄者です
兄者大好きなん です よ
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