紫輝
2015-04-07 00:08:32
1469文字
Public しょくんば(刀剣乱舞)
 

【お姉様審神者と鶴丸が】あ、そっちなのね?【しょくんば見てるだけのお話】


*20代くらいのお姉様審神者がいます
*伊達組が(あくまでも親友としてですが)仲良すぎる描写があるので地雷の方の閲覧は自己責任でお願いいたします


 燭台切光忠と大倶利伽羅の二振り、時には鶴丸国永も加えた三振りを、私は元あった場所にちなんで『伊達組』と一括りにしている。
 この『伊達組』が、驚くほど仲がいい。例えるなら、男子高校生を見ているような。まあ、男子高校生について言うほどよくは知らないのだけど。
 中でも光忠と大倶利伽羅ときたらいくら知己とは言え、いちいち距離が近いのじゃないかしら、とか、よくそのやり取りで話が通じるわね、とか、そんなレベルで仲がいい。まあ見目のよろしい男士同士が睦まじくしている様は非常に眼福であるから、特に注意する気もないし多分あの距離感は言って直るものじゃない。
 じゃれあう(という表現が適切かどうかはともかく)伊達組をお茶を片手に眺めながら、隣にかけていた鶴丸に問いかける。
「ねえ、鶴様」
「んー?」
「あの二人って、結局のところ懇ろな関係なのかしら」
「・・・・・・」
 確かに妙なことを聞いた自覚はあるけれど、彼らの生きた時代に衆道なんて珍しいものではなかったはずで。そんな、言葉通り鳩が豆鉄砲を食ったような顔で固まらなくても良いのではないかと、思う。の、だけど。
 ぱちりぱちりと琥珀色の瞳をまたたいていた彼は、数拍置いて。
「は・・・あはははは!そうか!君にはそう見えるか!」
 軽やかに、大爆笑した。目尻に涙を溜めて笑い転げる彼に、だんだん居たたまれなくなってくる。
「・・・もう、いいわ。忘れて頂戴」
 ちょうど大倶利伽羅も立ち去るところだし、合わせて記憶も抹消して欲しいとばかりにはあ、と溜め息をつけば、悪い悪いと機嫌を取るように――笑いが抜け切れていなくてあまり効果は感じられない――言った彼は、私を見て琥珀を煌めかせ。
「まだまだ観察力が足りないなあ、君は」
 あいつらはそんなんじゃないよ、と。悪戯めいた声で、呟いた。
 そこへ入れ替わるようにほてほてと歩いてくる、布を纏った小柄な人影。
「あら、国広?」
 どうやら遠征から戻ったらしい。その足で光忠のところに赴くなんて、何か急ぎの用事でもあるのかしら――そう思って、何の気なしにその動向を見守っていたら。
 まず、彼に気付いた光忠の表情が輝いて。
 すいと伸びた腕が、容易くその身体を抱き寄せる。
 フードをかいくぐった指が頬に触れて、唇が動いた。――お帰り、国広。怪我はない?
「・・・・・・ああ・・・・・・」
「・・・・・・な?」
「全然気付かなかったわ・・・」
 目の前の空間を包む空気はもう完全に恋人同士のそれで。
 きっとじっくり見ていたら気付けたのだろうけれど、光忠という刀剣は世話を焼くのが趣味のようなところがあり、加えて国広ときたら光忠でなくても世話を焼きたくなるような性格をしているものだから、自然すぎて全く気付かなかった。
「光忠の方にな、隠す気が全くないんだよ。だから逆に気付きにくいかも知れないが、一度気付けばあの二人はわかりやすいぞー。想い合いすぎてて火傷しそうになるくらいだ」
 くすくすと笑う鶴丸は、それでもひどく優しい瞳で、二人を見ている。彼の言うことが何となく理解できる気がして、とりあえず明日から内番の担当場所は一緒にしてあげようと思った。

「伊達組って付き合ってるの?」「いや、光忠は国広の旦那だから」って話が書いてみたくなって
伊達組には親友でいて欲しい派です よ