不知火白夜
2025-01-11 22:52:47
4821文字
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十真とヴェルナーの馴れ初め(ほぼ確定)

「鳥瞰の日々」の十真とヴェルナーの馴れ初め。
あと細かい設定も。
これで確定のはず!!!
※一部同性愛に関する差別的描写やセリフがありますが、当時ならこういった言い回しをするだろうなという想定からの表現です。書き手に差別的意図はありません。

1990年(平成2年)4月、十真(まだ18歳)が兵庫県の国公立の大学に入学し、部活を通じて寺沢てらさわかいと友人になる。(バレーボール部)
(ちなみに、大学のイメージとしては神戸大学文学部か、神戸市立外国語大学)
快から「ヨーロッパ観光に行こう。ついでに母親の実家でパーティーやるから市河も行こうぜ」と誘いを受ける。
夏休み期間を利用してヨーロッパを観光する。そして快の母親の実家の集まりに参加。
自分も歓迎されて楽しくしてはいるが、自分は部外者であること、ドイツ語が話せないことから地味に疎外感を抱く。
……話したいけど、なんて話そう……英語は一応通じるみたいだけど、話題……
そんな中、快の母方のいとこヴェルナーが話しかけてくる。
「君、カイの友達だっけ。楽しんでる?」
「俺、ヴェルナー。ヴェルナー・クライン。ここはみんな『クライン』だし、ヴェルナーって呼んでくれていいから」みたいに。
ヴェルナーとゆっくり英語でやりとりする十真。彼の気遣いに感謝しながらヴェルナーと話し、他の人たちとも英語でゆっくり会話する。
こうして他の親族とも交流を深めた十真は、ヴェルナーと友人になりたいと考え電話番号と住所を交換。ついでに他の親族何人かとも連絡先を交換した。

「ヴェルナー兄さん? あぁ、あの人優しくて気遣いできていい人なんだよね。えっと、確か大学の教員してるんだったかな?」


そういったことからヴェルナーのことがなんとなく気になる十真。けど、このときはまだ恋愛感情とは思っていなかった。当時ヴェルナーは30歳で、18歳の十真からみたらかなり年上だし。あと、大人になったら同性に惹かれる気持ちも「治る」と思っていたので、2年ぐらい我慢すれば……とも考えていた。
その後、ヴェルナーと手紙のやりとりをしながら、ドイツ語を教わる。(ちなみに、ドイツ語をもっと勉強したくなりドイツ語のスクールにも通い始める)

1992年(20歳)頃、結局同性に対する気持ちが変わらず、居場所を求めてゲイバーに行く。いくつか訪れ、最終的に薫が経営するゲイバーに落ち着いた。
ここで明や康之と友人になり、明とは暫く肉体関係も持つようになった。(恋人ではない。期間は2年くらい?)

18歳の頃からおよそ年に1回ヨーロッパを訪れ、ヴェルナーに会う。交際前からヴェルナーと二人で旅行することも多くあり、その中でますますヴェルナーに対する好意を募らせるようになった。

十真が24歳の夏頃(1996年夏)ヨーロッパ観光中。ホテルの一室で一緒にいるときに進展する。
(ちなみに一人一室。一緒に酒を飲んだりするのに片方の部屋に集まっているイメージ)

ヴェルナー「今回も色々観光できてよかったねえ」
十真『はい。その……どこも凄くいいところでした。……しかしその……僕はいつになったら年齢相応に見られるんでしょう……
「トーマは……その、背は高いけど見た目は若いからね。ヨーロッパ人の感覚でいえば高校生くらいかなって思うんだよ」
『そうなのかな……。日本では普通に20代に見てもらえるのに。バーで毎回パスポート見せて”24歳です”っていうと凄く驚かれるの、慣れたようなやっぱり嫌なような……不思議な気持ちです」
「ちなみに、これで背が日本人の平均くらいだったら……中学生って思われてるかもね」
『えぇ……

そんな感じで話す2人。その中で、ふと十真が言い出す。

『その、今更ですけど……毎年僕とこうして旅行行ってくれてますけど、いいんでしょうか』
「ん? なんで?」
『その……ご家族とか、お友達とか、それこそ……恋人とかと行った方がいいんじゃないかなって思ってて……
「ん~、言いたいことは分かるけど、俺は友達である君と毎年旅行するのも充分楽しいからさ。それに、他の友達とは違う時に旅行行ったり遊んだりしてるからいいよ」
『そう、ですか……
「それに、恋人に関しては……んー……
「え、どうしたんですか」

なにか言いたそうなヴェルナー。数秒考えて真面目に言う。

……変なこというけどさ、俺、恋愛対象が男なんだよね」
……えっ』

一瞬驚く十真。単純な驚きと少しの期待。

「気持ち悪いって思われるかもしれないけど、俺はまぁ、所謂ホモっていうかゲイっていうか、そういうやつなんだよね」
……そう、なんですか…………いえ、驚きましたけど、変じゃないですよ。世の中、色んな人がいますから……
……ありがとう、そう言ってくれて」
……あの、前に離婚した奥様がいたっておっしゃってましたけど……。その、もしかして、同性が好きだから……ですか?』
「そうだね。俺が同性が好きだから、どうしても上手くいかなくてさ。しかも、元妻は子供がほしいっていう人だったから……特にね」
『あ、それは、確かに、相性が良くないですね』
「でしょ? ……でもよかった、君が受け入れてくれて。少しほっとしたよ。……激昂されてホテル飛び出されたらどうしようかと思っちゃったよ」
『いやいや、そんな、激昂なんてしませんよ。それに…………その、僕も、恋愛対象が、男、なので……
…………えっ、えっ、そうなの!?」
『はい……
「えっそうなんだ、じゃあ俺たち仲間なんだね……!」
『はい……そうです、ね。……僕、このこと、言えて良かったです』

ちょっとニコニコしてる十真とヴェルナー。その後、十真に好きな人はいるのかという話になる。

「トーマは今好きな人いるの?」
『えっ……あ、は、はい……います……
「そうなんだ。どんな人か聞いてもいい?」
『えっと……その、実は、リヒテンシュタインの人なんですけど……
「えっ、じゃあもしかしてあのパーティーにいた親族の中に……いる?」
『はい……います』照れ
「そうなんだ…………どの人だろう、うちの親族の男性って既婚者か彼女持ちが多いけど……彼女持ちなの知らずに好きになってるとか?)」

色々考えるヴェルナー。誰だろうなあと思いつつ言葉を続けていく。

「えっと……その人ってどんな人?」
『そ、それが……とっても優しい人でして。僕が快に誘われてパーティーに行ったとき、僕が他の人たちとの会話に混ざれなくて困ってたら、声をかけてくれて……
「へぇ…………ん?)」
『あと、年上で、穏やかで優しくて、頭も良くて、包容力もあって……僕に言葉も色々教えてくれて、とっても素敵な人で……』言ってて赤くなる十真
「そ、そうなんだ……
『はい……
……えっと、さ」
『はい』
「違ったらごめんね、その…………君の好きな人って…………?」
…………はい……』真っ赤
「えっっ……えっっ!!?? そうなの!? こんなおっさんを!!!???」
『いやいや、クラインさんは年上だけどおっさんじゃないですよ!』
「いやいや、でも、その……ほんとに?」
『はい、好きです、先生のこと……。でも、そんな、僕みたいなやつと付き合うなんて無理でしょうし、断ってもらっていいので……
「え、いや、その……(断る? うーん、でも、俺、結構この子のこと好きなんだよな……それなら、お付き合い、する? でも、遠距離恋愛になるしなあ……。ヨーロッパとアジアだよ? いや、ここで大事なのはこの子のことを愛して恋人としてやっていけそうかどうか、だよなぁ……)」
…………あ、あの、別に無理に気を遣わなくても、いいので……断ってもらって……
「いや……トーマ」
『っ、はい!』
……折角だし、俺とお付き合いしてくれる?」
……えっ、え、えっ……!?』

めっちゃびっくりする十真。びっくりしすぎて口開けて硬直してる状況の十真を見て、なんとなく可愛いなこの子と思うヴェルナー。

「その、折角だからっていうと、妥協みたいに思われるかもしれない。でも、俺、君のことは結構好きだなって思ってるんだよね。きっと恋人として愛せると思うんだ。だからさ、君さえ良ければ、お付き合いしてみない?」
……! っ、はい、是非、その、僕で良ければ……!!』
「ありがとう。じゃあ、よろしくね、トーマ」
『はい! クライン先生……!』

めっちゃ嬉しそうな十真とちょっと、その返答にちょっと複雑そうなヴェルナー。不思議そうな十真に、ヴェルナーは言う。

「あの、折角お付き合いするなら、『先生』はやめてほしいな。普通にヴェルナーって呼んでよ。というか俺最初に名前で呼んでっていったのに……
『あ、すみません……なんか、言語を教わってる先生と思ったら、”クライン先生”が自然かなって』
「ヴェルナーでいいよ。ヴェルナー」
『ありがとうございます。……えっと、じゃあ、ヴェルナー……?』
「うん、そう。ありがとうね」
『はい』照れ

まさかのカップル成立にお互い照れる十真とヴェルナー。なんかふわふわした気持ちで会話もぎこちない中、ヴェルナーが突然言い出す。

「ねぇ、トーマ。ハグしない?」
『えっ、いきなり!?』
「確かにいきなりだけど、今回の旅行終わったら次会えるの一年後だよ? 折角だしハグくらい良くない?」
『そ、それも確かに…………分かりました、じゃあ、やってみましょう!』真っ赤

座ってた椅子から立ち上がって緊張しながらハグし合う2人。お互いかなり緊張している。十真はハグにそもそも慣れてないし、ヴェルナーはハグは結構するのに『恋人』相手だからか普段よりドキドキしている。もっと強くしていいよ、なんて十真に言いながらぎゅーっとする2人。
「(トーマ結構体格いいんだなあ)」
『(先生、なんか、体温かいなあ)』
なんて考えながら暫くハグ。
そこから更にキスも提案しちゃうヴェルナーと、『早くないですか!!!???』ってなる十真。でも結局「次は一年後」に押されてキスもしちゃう。
実は2人ともそんなキスの方は経験ないからお互いうぉおおおおってなってるけど時間かけてもだもだしながらなんとか軽くちゅってする。恥ずかしいけど嫌じゃないのでもっかいしてみる。もだもだしている。

『あの……僕とするの嫌じゃなかったですか?』
「大丈夫。嬉しいよ。……そっちこそこんなおっさんとして平気?」
『平気っていうか、気分上がってます』
2人ともめちゃくちゃ赤くなってる。
「それじゃ、改めてよろしくお願いいたします」
『は、はい……!』

改めて気持ちを確認しあっていい雰囲気になってる中、ヴェルナーは「(これ、傍から見たら未成年に手を出す36歳のおっさんなのでは……? いや、トーマ24歳だから問題ないんだけど……)」と一抹の不安を抱いていたのであった……
(年齢が12歳差になってるのは誕生日の都合)

その後、それぞれの部屋で寝泊まりし、翌日。出発前にヴェルナーの部屋にきた十真がめちゃくちゃドキドキしながらあれこれ聞いてくる。

『あの、昨日のやりとりって、酒の勢いとかじゃないです……よね?』
「昨日のやりとり?」
……僕と、お付き合いしてくれるっていうのは……ほんと、ですよね?』
「もちろん本当だよ! 君が俺のこと好きって気持ちが変わってないならね」
『変わってません! 大丈夫です! 僕は先生のことめっちゃ好きです!』
「ありがとう。でも名前で呼んでほしいな。あと口調も砕けてもらっていいよ? 恋人に敬語で喋られるのも変な感じだし」
『すみません……いや、えっと、ごめん……? ヴェル、ナー……
「いいよ、ゆっくりで。慣れてこう」
『はい、うん……! がんばる……!』
……言っといてなんだけど無理しなくていいからね」

みたいなそういう話~~~~

快「俺の知らん間に、俺のいとこと俺の友達がカップルになってんの何????」