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三毛田
2025-01-11 22:07:50
1073文字
Public
1000字2
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69 069. 夜の淵に佇んで
69日目
眠る君
きちんと、朝と夜がくる星は珍しい。
「
……
」
「丹恒、シャキッとする!」
肩を叩くなのの手を、鬱陶しそうに払い俺の肩にもたれかかってくる。
「
……
」
「丹恒? って、寝てる!」
下から覗き込んだなのは、立ったまま今日に寝てしまった丹恒に驚き目を丸くして。
また寝るのを忘れてアーカイブを読んでいたのか、資料集めに夢中になっていたのか。
俺なんか、ゲームの周回をしている途中で寝落ちてたぞ?
どれもちゃんとデイリーミッションは終えていたから、そこは安心した。流石俺。
「疲れているのに連れ出したから、寝たんじゃない?」
「最近は、悪夢に魘されてないからちゃんと寝てると思ったのに」
「だから、論文とか好きなことに夢中になれたんだろ」
「好きなことはないって言ってたのにね」
「俺たちと居るとこで、見つけられたんだろ」
「なんか、そういうのって嬉しくならない?」
「嬉しいよ」
なのと顔を見合わせ、それから微笑み合う。
静かな寝息。一度列車に戻って寝かせたほうがいいだろう。
「なの、一度戻ろう」
「うん」
初めてきた土地に、彼女一人残してトラブルに巻き込まれたら大変だ。こういう時は、みんなで行動するに限る。
「ただいま~」
「おかえりなさい。早いわね」
「丹恒が寝ちゃったから、寝かせに来た」
「あらあら」
ラウンジにいた姫子が、微笑ましそうに俺の背中にいる丹恒に目を向け。
「二人で、見て回れる範囲で見てくるよ」
「気をつけて」
「うん。なるべく早めに帰ってくるから」
丹恒を布団に寝かせ、なのと二人で街へ戻る。
「ただいま~」
「ただいま! これ、街の案内図。それと、特産品をいくつか買ってきたよ。これで、傾向とかわかるといいけど」
二人で買ってきたものを広げる。
「姫子、俺、丹恒のこと見てきてもいい?」
「ええ」
「穹ってば、ずっと丹恒の事気にしてたんだよ?」
そう言われたって、恋人だし。急に寝ちゃったからそりゃあ心配にもなるでしょ。
「いいわよ。こっちはみんなで確認しておくわ」
「ありがとう」
ラウンジを抜け、資料室へ向かう。
そっと入ると、こちらに背を向けて眠っている姿が。
「丹恒、ただいま」
そちらまでいき、しゃがみ込んでそっと頬を撫でる。
「ん
……
」
ゆっくり瞼が開かれる。でも、まだ夜の淵に佇んでいるように見えて。
「眠いなら、寝てていいよ。明日、一緒に行こうか」
「ぅん
……
」
頷いて、また瞼を閉じる。
「丹恒、ぐっすりだった。明日、改めて三人で行ってくるよ」
「気をつけてね」
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