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haru_haru0704
2025-01-10 23:19:58
2156文字
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まだら模様の恋心
飼育員カカロ×ウシ忌炎 全年齢
おバカな🐮忌炎のお話です
哥舒臨さんもちょっとだけいる
ウシ男子とは、雄でありながら母乳を豊富に分泌し、筋力と体力は人間の3倍、知能はやや低めの、神秘的な存在である──。
それはさておき。
最近、カカロには悩みがある。
「忌炎、頼む。搾乳させてくれ」
「やだ。搾乳機、痛いもん」
「だが、適度に出さないとお前だって辛いだろう?」
「カカロが手で搾ってくれるならいいよ」
「それだと衛生的に問題が・・・」
「じゃあいい。自分で出して捨てるから」
カカロの説得も虚しく、そのウシ男子は機嫌を損ねてしまった。頬を膨らませ、ぷいと顔を背けている。
彼の名は、忌炎。
一般的なウシ男子は搾乳機を痛がるどころか、むしろ気持ちがいいと自ら搾られに来るというのに。
忌炎は搾乳機での搾乳を痛がり、拒否反応を示すようになってしまった珍しい個体なのである。
そう。これがカカロの悩みの種だ。
「お前用に吸引力の弱いやつを特注したんだ、だから一回試すだけでも・・・」
「もういい!カカロのバカ!」
「あっ・・・忌炎!」
忌炎は走って部屋から出ていってしまった。
カカロは手に持っていた搾乳機を置いてすぐさま追いかけるが、ウシ男子の脚力は並大抵ではない。
彼が務める園内は広く、あっという間に忌炎を見失ったカカロは途方に暮れるしかなかった。
***
あてもなく園内を歩いていたカカロは、「あははっ!」という楽しげな声を聞いた。忌炎の声だ。
声のした方に向かって歩いていくと、忌炎と哥舒臨が戯れているのが見えた。
「哥舒臨、もう疲れた?縄跳びおしまい?」
「終わりだ、終わり!ああ疲れた・・・」
哥舒臨はぐったりとしている。
大縄跳びの片方の持ち手が木に括られているところを見ると、どうやら忌炎のために縄跳びを回してやっていたらしい。
繰り返すが、ウシ男子の体力は人間の約3倍である。
「はあ・・・忌炎、健康・・・と」
哥舒臨はチェックリストにチェックを付けた。
この園内にいるウシ男子の健康状態を定期的にチェックするのが、彼の仕事である。
「忌炎」
カカロは忌炎の名を呼んだ。
すると、それまでニコニコとしていた忌炎は途端にふくれっ面になり、哥舒臨の背に隠れた。
「搾乳機はイヤ!助けて哥舒臨!」
「あ?なんで俺が・・・」
カカロはそのやり取りを聞いて、苦い気持ちになった。
俺も哥舒臨と同じ業務内容だったら良かったのに。
健康状態のチェックをするだけなら、ここまで忌炎に拒絶されることもなかったはずだ。
「忌炎、頼むから一回だけ搾乳機を試して・・・」
「やだ!もういいもん、哥舒臨に搾ってもらう!」
「だから、なんで俺が・・・」
忌炎は胸を覆っていた布をぺろりと剥がすと、哥舒臨の手を掴んで胸に当てさせた。
繰り返すが、ウシ男子の筋力は人間の約3倍である。哥舒臨に抵抗の余地はない。
乳がたっぷりと詰まっていそうな胸を、哥舒臨の大きな手が鷲掴む。
その瞬間、カカロは思わず叫んだ。
「忌炎!!やめろ!!」
「ひゃっ!?」
突然の大声に驚いたせいで力が入ったのか、忌炎の胸からぴゅっと乳が噴き出した。
哥舒臨は迷惑そうに顔を顰め、忌炎の胸から手を離す。そして、諭すように言った。
「忌炎。本当に俺でいいと、そう思っているのか?」
「う・・・」
「まあ、何にせよ俺は乳搾りなんぞする気はない。縄跳びのせいで腕がクタクタだからな」
哥舒臨はそう言い残すと、チェックリストと縄跳びを持って去っていった。
忌炎とカカロの間に、気まずい空気が流れる。
「・・・その、すまない。急に大声を出して」
カカロは素直に謝った。
忌炎は少しの間無言で俯いていたが、ぱっと顔を上げる。その瞳には、涙が滲んでいた。
「カカロ、俺ちゃんと搾乳機がまんするから・・・!俺のこと、キライにならないで・・・っ」
「な、泣くな!嫌いになったりなんかしてない」
「でも、おこってた・・・っ」
忌炎は今にも大粒の涙をこぼしそうだ。
カカロは慌てて言い募った。
「それは、俺以外の奴に搾らせようとしたから!」
「うぅ・・・だってぇ・・・」
「いいか、これからは俺以外の奴に簡単に触らせるんじゃないぞ。約束してくれたら、今日は手で搾ってやるから」
「え・・・搾ってくれるの!?じゃあ約束する!」
忌炎は、途端に笑顔になった。
その純粋無垢な笑みに、カカロの良心がちくりと痛む。
忌炎の搾乳機嫌いを利用して、自分勝手な約束を取りつけてしまった。
「カカロ、俺ね、カカロじゃなきゃイヤなんだ!さっきはムカついてたから哥舒臨に搾ってもらおうとしたけど、本当はカカロじゃなきゃダメなの」
「そう・・・なのか?」
「うん!俺、カカロのこと大好きだから!」
にぱっと笑う忌炎。
その笑顔があまりにも愛しく感じられて、カカロは彼をぎゅっと抱きしめた。
「あっ!カカロ、お乳で濡れちゃうよ!」
忌炎の言う通り、圧迫された胸から溢れた乳がカカロの服を濡らした。
だが、構わない。
「濡れてもいい。俺も・・・お前のことが大好きだ」
「ほんと!?うれしい!」
忌炎はカカロの耳元でくふくふと笑った。
きっと、忌炎の『好き』と俺の『好き』は意味が違う。種類も、重みも、熱量も。
カカロはそう思いながらも、忌炎を閉じ込める腕を解くことができなかった。
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