Raw煮込
2025-01-10 00:41:46
1273文字
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オメガバース 侑サク

落書きです 導入のみ。サムネイル関係ないです小説です
苦肉の策で仲良しのフリ(?)するふたりが見てぇんだ

 顔も良くてスポーツマンでαである侑はそら大層モテる。モテまくる。
時にはフェロモンを使った色仕掛けや誘発剤を仕込まれることなんて多々ある。侑はそんな日々に疲弊していた。生粋のノンケなので女の子に迫られて嬉しいがそこに責任が伴うと話が違ってくる。
 それにそういう女子は大抵自身を見て! な自己主張の激しい子が多いのでバレー最優先のバレーバカにはちぃとばかし重荷なのだ。
 それに、学生時代それはもう女を取っかえ引っ変えで少しでも面倒になるとポイ捨て、なんて人でなしムーブをかましていたが。とある女子が侑との子を孕んだと言い出した時は大変だったので。結局産まれて来た子は別の男との子で侑はなんとか裁判沙汰にならずに済んだが。
 そんな侑も今やプロのバレーボーラー。学生時代から多かったΩからの誘惑はグンと増え、なんなら同性までもが誘ってくる。もう辟易としていた。誘惑を断る度全く血の繋がってない赤子の顔を思い出しては唇を噛んで断っている。そうすれば侑の理性はやがて鋼のようになりいつかEDになるのでは? と思ったが、なんとかAVとかではちゃんと勃つので助かっている。生身の女には勃たなくなったが。
 それを高校時代の集まりで言えば、昔はあんなにも女遊びに惚けていたのに、と先輩に泣かれた。
 そしてそんな宮侑の目の前にはずーーーっとほしかったシューズのメーカー……の引換券。それは映画を見ることで手に入る言わばオマケなのだが侑にはそれがとても魅力的に見えた。ブランドのシューズは履きやすさと比例するように値段もあがり、そして圧倒的な人気で中々手に入らなかった。なんせ職人の手作りらしい。
 そんな靴の引換券。欲しくない訳が無い。
だがここで問題がひとつあった。映画のシューズ引換券は番限定、という事だ。
 そして映画の公開期間はあと三日。つまり侑はあと三日のうちに恋人を作り項を噛んで番にしないといけないのだ。
 番とは一生モノである。故にそう易々とつがっていいものではない。
 この映画はとあるカップルが番になるまでの恋愛エピソードでその作中にシューズのブランドが出てくることからこのコラボが叶ったのだが、番限定は少しやりすぎなのでは。
 そう思いながらも侑はチラシと睨めっこしながらどうすればこの交換券が手に入るか必死に考えていた。
「おい、邪魔」
「あ」
 扉を塞ぐ侑のケツを蹴るのは潔癖魔人佐久早聖臣。侑のチームメイトである。
 そして男の首にはシンプルなチョーカー。項を守る貞操帯。つまり目の前の男はΩである。
「臣くん」
「? なに」
「今好きな人や付き合ってる人つがう予定は?」
「あるわけねぇだろ、なんだよセクハラか?」
「ほーん」
 今宮侑の脳内ではいかにこの男を番にするかのシュミレーションで埋め尽くされていた。
「ほな、俺とつがおーや♡」
……は?」
 それは史上最低の悪手であった。
 佐久早のドスの効いた低い声が聞こえてきたと思えば、侑の目の前には拳が飛んできていて。
「最低」
 視界に火花が散った。

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