ゆきち
2023-06-02 16:10:49
2763文字
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菊田特務曹長のフレグランスを試して感じたこと

6/2の店舗での先行発売で菊田特務曹長のフレグランスを試して参りました。
先入観が生まれてしまう可能性がありますので、知りたくない方は絶対に読まないで下さい。

この感想は極めて個人的な意見です。主観に偏り、私が持っている菊田さんへの解釈が相当含まれています。
嗅いだ人間がどう思ったかちょっと知りたい、という方向きです。

感想については香水に限らず「いや私はそうは思わない」と感じる方がいて当然です。
それはあなたの感想ですよね、と思っていただき、参考になる部分が少しでもあれば幸いです。
(手元にムエットしかないので店舗での印象と今後変われば部分的に修正します)

雨の中、まさらさんにご一緒いただきました。
正面から見た時はわからなかったのですがビルの中に待機列が作られており、スタッフの誘導で最後尾へ。
「本日はゴールデンカムイの香水をお求めのお客さまが多数いらっしゃっておりますので、少しお待ちいただきます」と丁寧に説明され、まさらさんとお話しながら待つことに。
まさらさんがおっしゃるには門倉さんのときはこんな感じではなかったということで、今日フレグランスが発売されるキャラへの期待度が伺えます。

数分で店内に通されまして、思ったより待たされることはありませんでした。
1階で少し待って雑談しているうちに2階へ上がってOKとなり、カウンターへ。
菊田さんから順番にムエットを手渡されて、スタッフの方から「トップからラストに至るまでの香りの変化」について、キャラクターの特性に応じた調香がなされていることを教えてもらいました。


菊田さん以外は後ほど語らせて頂くとして、まずは待ちに待った菊田さんの香りについて。


真っ先に感じたのは、「若い」でした。

私は菊田さんに対して「そんなにおじさんじゃない」という考えを抱いています。
予想ですが原作における菊田さんの年齢は38歳~39歳。
アラフォーでくくれるにしても30代です。
明治の大人の考え方からすれば十分におじさんではありますが、まだまだ働き盛りで若々しい、という印象を抱いています。
なので、香水をかいでみて最初に感じた「若さ」に感激しました。

紹介文にあったように、渋さは含まれているだろう。
でも過度なおやじくささは排除されていて欲しい。
それが見事にかなえられていたことが嬉しかったです。

以下は思い出せる限り、スタッフの方が語った菊田さんの人物像とフレグランスのリンクについてです。

TOP:宇佐美のと行動を共にし、想定外のことが起きて驚いたとしても場面場面で失われない冷静さ。
MIDDLE:ノラ坊へ大人のアドバイスをしてあげる温かみ。
LAST:さいごの瞬間、あんたを倒すのは――、と言ってのける強さ。


上記を踏まえた私の感想


◆TOP
フゼアがどんな香りを指すか一度調べたものの忘れていた私は、まず香ってきた柑橘系の香りに「これがフゼアなんだっけ?」と思いました。
渋さが先に来るだろうと予測していたのでこんな爽やかでいいのかしらと思ったのです。
柑橘系というと当然爽やか、フレッシュ、というイメージですがそればかりではなく、締まりのある香りであり、いかにもな感じではない。
ほんのりとスパイシーな、熟してない濃い緑色の柑橘を思わせる感じです。
漂う落ち着きは菊田特務曹長そのものでありながら、菊田軍曹の若さまでも感じるトップノート。

説明にあったレザーノートやラベンダーの要素は私は感じ取ることができませんでした。
私の受容体ではわかりませんでしたが、鼻がきく人なら感じたことでしょう。


◆MIDDLE
これはたくさんかげていないのでちょっと曖昧ですみません。
ムスクのイメージはふわっとした甘さ、大人っぽさ、パウダリー感ですが、菊田さんの香水ではその甘さをジャスミンが引き締めており、ほのかに温かみを残してくれています。
スタッフの方が語った温かみがMIDDLEで香るなんて、菊田さんという人は初見では元気なおじさんでありながらそこそこ色んな経験もしており、備わった包容力が温かみとなってあらわれているのね。
菊田の女の勝手な解釈は止まりません。


◆LAST
正直、最後までフゼアが勝っており説明文にあるラストノートは私にはそこまでわかりませんでした。
タバコの香りも多種多様にあり、きっとそれが再現されているのでしょうがタバコを吸わない私にはそれがわからない。
タバコと書いてあるけどそこまでは感じることができなかった、という意味です。
菊田さんとタバコは切り離せませんが、先生は菊田さんにタバコを吸わせた理由を「不自然だからちょっと吸わせた」とFBのQ68で答えておられます。
菊田さんがどれほどの愛煙家であったかはわからないけれど、この「ちょっと」が口寂しさを紛らわせるためたまに吸う程度であったなら、それがラストノートに反映しているとなり、なんてこったと思わずにいられません。

ヘビースモーカーだったかもしれないし、軍曹の給金で頻繁に吸えたのかもわかりません。
庶民的なものからかなりの高級品もあったようなので、財布と相談しながら吸っていたのかもしれない。
「ちょっと吸わせた」=「吸えるときは吸ってたし、なくても平気だった」と考えていいのか。
ここは各々の解釈と、香水の感想をまぜて皆さんも自分なりの感想を得てください。

私の主観では、ラストであまりタバコを感じられなかったことは嬉しかったです。
菊田さんの近くにいようとする人間だけが、ほんの一瞬「あれ?」とか「あ、菊田さんだ」って思うぐらいの香りが彼の服や持ち物に残っている。
素敵です。


◆総括
菊田さんはカテゴリ的にはおじさんの位置づけだということはわかっている。
しかし若々しさも持っており、百戦錬磨の経験も備えている。
そこから培われた教養と他人への優しさも持っているし、なんでもかんでも背負う性分が自分への諦念を生んでいる。でも次の世代へ思いを託す熱さは失ってない。
それらを感じることができる香りでした。
本当に公式サイトに書かれている紹介文の通りです。
調香で生みだしたものが見事に文章で表現されていました。
試す前に読んで「?」となったことも、嗅いだ後に読み返すと見事に腑に落ちます。


好きだからといってよくもまあこんなにポジティブに捉えられるなと思いますよね。

帰宅して再度かいだムエットからはまだ柑橘の香りがしているのですが、明らかにトップと異なる変化がありました。
男の色気が乗って、メンズフレグランスのコーナーにいるような香りがしています。

鶴見さんや土方さんのフレグランスからも同じ要素を感じましたが、鶴見さんほどの強さはない。
土方さんほどの渋さでもない。

そろそろ若いやつに色々託して、俺は地獄の特等席に行くとするか。
彼に課せられた継承という役目を果たし、ナイスミドルに突入していく菊田さんがそこにいたのでした。


ナイスミドル:魅力的な中年男性のこと



以上です。

長いのにここまで読んで下さってありがとうございました。
香水の感想というより私が持ってる菊田さんの解釈を吐露するだけになってしまった気がします。
それならいつも言ってることだからわざわざ読むほどでもなかったですよね。
でも読んで下さって嬉しいです。
ありがとうございました。